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瞑想の危険性…頭痛はなぜ起きるのか? 医師の見解

瞑想で頭痛が…瞑想の危険性について

瞑想を行うことで頭痛になったり、禅病や瞑想の魔境といわれる症状が出る人がいます。
それはなぜなのか、その原因を探っていきます。


瞑想は中途半端にやると、効果を味わうことができないばかりか、心身への悪影響が出てしまいます。
瞑想そのものに罪はなく、自力で瞑想をすることで、道に迷い、瞑想をする人のコンディションのタイミングややり方の間違いによって、負の影響が出てしまいます。


まず瞑想で頭痛や禅病に入らないようにするには、瞑想に過度の期待と自分の心へ負荷をかけないことです。
頭痛や頭が重くなるのは、あまりに強い意識が負荷となって、頭を重くするからです。
瞑想は脳をクリアにしてくれますが、それは理想的な結果であって、誰もが保証されません。
まして、自力瞑想をやると、どうしても理性と意識を強く働かせてやろうとしてしまいます。
その結果、脳にばかり神経と意識が向き、常に執着することで、ますます脳が重くなってしまうのです。

禅病、瞑想の魔境とは その原因

瞑想が悪い方向に出てしまう症状はどの様な種類があるのでしょうか?

頭痛の他に、咳、のぼせ、冷え、冷や汗、神経過敏、幻覚、焦燥感、動悸、息苦しさ、不安感、孤独感などがあります。

特に頭痛に関しては、思考が大きな原因です。
その時の身体的器質的コンディションによっても変わりますが、以下のような思考のときに頭痛がしたり頭が重くなってしまいます。

こんな思考をしていないでしょうか?
「無念無想でやらなければならない」
「リラックスせねばならない」
「いいイメージを思い浮かべなければならない」
「気持ちよくならなければならない」
「すべてが落ち着かなければならない」
「頭が軽くならなければならない」
「疲れが亡くならなければならない」
「雑念がなければならない」

このような思考が頭を重くさせてしまうのです。

つまり「こうであらねばならない」「こうなったらいけない」「こうできなければならない」といった強い意識が、ストレスを呼び込んでしまうのです。
ストレス解消方向に行かなければならないという瞑想への固定観念もあり、ますますうまくいかない結果がストレスとなり、体も心も緊張し、精神的にも器質的にも悪影響を及ぼしてしまうのです。


瞑想で頭痛や頭が重くなる原因

結局は瞑想は脳に大きな影響を与えるものですから、常に頭に意識が向いてしまいます。
だから、瞑想をしても疲れてしまうし、頭が重くなり頭痛になりやすくなってしまうのです。
脳圧が高まると言っていいのでしょうか。
しかし、頑張りすぎてしまう人は、そこに気が付きません。
もっと頑張ることで(集中しようとすることで)、もっと自分の脳に負荷をかけてしまうのです。

頭皮が固くなるだけでなく、首や肩や背中まで張ってくるため、血液の流れも悪くなります。
それも頭痛の原因です。


瞑想をして頭痛がしたり、頭が重くなったりしてしまう人は、自分に負荷をかけないで下さい。
もっと気楽にやって下さい。
頑張らないでください。
頑張ったところで、瞑想がうまくいくわけがありません。

頑張ってしまう人は、頑張らないように瞑想をしても、どうせ無意識的に頑張ってしまっています。
とにかく意識上はその努力を捨てて下さい。
うまくいかせようとする執着(効果ばかり意識する心)を一切合切捨ててしまいましょう。

瞑想をやることで、うまく行かなくても自分がわかる

瞑想はうまくいってもいかなくても、自分の状況がわかります。
瞑想や精神世界で頭痛がしてしまう人は、現実世界でも頭痛をもたらす思考と行動をしています。
瞑想の魔境に入る人は、瞑想をしていなくとも、普通に生きようと頑張ってもメンタル面が魔境に襲われます。
瞑想で脳疲労がすっかりとれる人は、瞑想をしなくてもいずれ気分転換法をどこかで生み出せるでしょう。
(そんな人は瞑想をやって脳疲労をとることが一番早いので、瞑想をすべき人です)

逆に言いますと、瞑想のコツを掴みマスターすれば、瞑想をしなくても、より幸せに生きられる人間になれるということです。
その上で、瞑想をしたら最強です。


瞑想は超瞑想状態に入らなくても、そういう意味では自分がよくわかります。
小さなことにくよくよ悩む人は、瞑想をしても小さな雑念に引っかかったり、過去に囚われたことを思い出しては瞑想中に焦れてしまうわけです。
己を知ること、現時点の自分の立ち位置を知ることでは、瞑想はとても効果的です。

ならば、とことんまで瞑想状態を深め、すべてを好循環させてしまいましょう。
中途半端な瞑想は危険なところもありますが、これだけ効果も味わえる瞑想ですから、諦めずにマスターしていきましょう。

瞑想による頭痛解消方法

最後にせっかく瞑想をやるわけですので、なるべく頭痛が起きない瞑想のやり方を書いておきます。

頭痛を防ぐためのいくつかの対策を以下にまとめております。
正しいやり方を身につけることで、頭痛を避け、より快適に瞑想を続けることができ、今度は頭痛のときに瞑想をすることで、頭痛解消できるスキルを身につけることができます。

1. 姿勢を正しく

  • 瞑想中に頭痛が起こる原因の一つに、姿勢の悪さがあります。
    背中を丸めたり、肩や首に力が入っていたりすると、首や肩や首の筋肉に負担がかかり、結果として頭痛を引き起こすことがあります。

  • 対策: 背筋をまっすぐに伸ばし、肩の力を抜き、リラックスした状態で瞑想を行いましょう。
    椅子に座る場合も、同様に背筋を伸ばし、足をしっかり地面につけて安定した姿勢を保ちます。
    いびつな姿勢は、瞑想をしていると特に回り回って頭に神経が集中し、頭痛を広いやすくなってしまうのです。

2. 呼吸に意識を向ける

  • 呼吸が浅くなったり、無意識に力んでしまうと、頭痛の原因になることがあります。
    特に瞑想中に過剰に集中しすぎて呼吸が浅くなると、酸素不足になり、頭痛を引き起こすことがあります。
    深くゆったりと呼吸をするように心がけましょう。
    負荷が体にかからないゆっくりとした呼吸です。

  • 対策: 自然なリズムで、深くゆったりとした呼吸を意識しましょう。
    深い呼吸を行うことで、体と心がリラックスし、酸素が十分に脳に届き、頭痛を防ぐことができます。
    意識を頭や脳に向かわせないことも大事です。

3. 無理に集中しすぎない

  • 瞑想中に「頭を空っぽにしなければいけない」「何も考えてはいけない」と強く意識しすぎると、かえってストレスを感じ、頭痛を引き起こすことがあります。

  • 対策: 無理に何も考えないようにしないことが重要です。
    楽にだらーんとすればいいぐらいの気持ちでやりましょう。
    思考が浮かんでも、それを無理に押し込めるのではなく、自然に流していくことを心がけましょう。
    瞑想はリラックスのための時間であり、過度に努力する必要はありません。

4. 時間を短くする

  • 瞑想に慣れていない段階で、長時間瞑想しようとすると、身体に負担がかかり、頭痛を引き起こすことがあります。

  • 対策: 初めて瞑想を行う場合や、慣れていない場合は、最初は5~10分程度の短い瞑想から始め、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。
    無理なく続けられる時間を見つけることが大切です。
    瞑想と瞑想の間に、とにかくリラックスして楽な気分の余韻に浸る時間(何もせずただ味わうだけ)を作りましょう。

5. 水分補給を忘れない

  • 瞑想前に水分が不足していると、頭痛が起こりやすくなります。
    これが意外に見落としがちな原因です。
    脱水症状は頭痛の原因になるため、瞑想の前に水を飲んでおくと効果的です。

  • 対策: 瞑想前にコップ一杯の水を飲み、体内の水分を補給しておきましょう。
    トイレに行きたくなったら、瞑想の途中で席を立っても構いません。
    どうせならば、トイレの中でも瞑想をすればいいです。

6. 環境を整える

  • 騒がしい環境や、光が強すぎる場所での瞑想は、集中力を妨げ、頭痛の原因になることがあります。
    また、寒すぎたり暑すぎる場所も身体にストレスを与えることがあります。

  • 対策: 静かで、適度な光や温度の場所で瞑想を行うように心がけましょう。
    リラックスできる環境が、瞑想の効果を高め、頭痛を防ぐ助けになります。
    ただし寝ないようにすることも重要です。
    私は光に過敏なほうで、それが頭痛に繋がることもあり、アイマスクをすることもあります。

7. 眼を閉じすぎない

  • 瞑想中に目を強く閉じすぎると、頭や顔に緊張が生まれ、頭痛の原因となることがあります。

  • 対策: 目を閉じる際は、軽くリラックスした状態で、力を入れずに閉じるか、半目で自然に目を休めるようにするのが理想的です。


以上の瞑想時の頭痛対策は、私の師匠である鬼才岩波先生、及びその参加者から教わった情報も入っています。

瞑想と頭痛はとにかく密接なもので、頭痛になると瞑想をやることも嫌になります。
瞑想をやるからには頭痛を解消できるぐらいスキルとコツを身に着けましょう。

下のリンクも、瞑想を極める上でとても参考になります。
私は瞑想をやっても逆に頭痛を意識する時期があり、それが集中力を阻害し、気持ちいい状態とは正反対にいってしまいました。

今では語弊がありますが、「楽に」「簡単に」「気持ちよく」「スムーズに」「時間をかけず」に瞑想の深いところまで自己誘導できるようになっています。

集中力がなくても、自分のかつて深い瞑想状態に入れた感覚を上記の心構えを意識することで、結局は瞑想の大きな効果を感じられています。

そのきっかけを作ってくれた、誘導瞑想の超鬼才である岩波先生の瞑想や変性意識に関する言葉集です。

岩波先生の言葉・知恵袋集

https://www.mind-artist.com/kotodama/