初めまして、ブレイリーずです
1. はじめに
皆さん、こんにちは!
私は視覚に障害を抱えている高校生です。ブレイリーずは、私が晴眼者の幼なじみと二人で結成したチームです。私たちは点字塾を創りたいという思いのもと活動しています。
視覚障害者は、学びたいことを自由に学べる環境が十分に整っておらず、本来の夢を諦めて前例の多い職に就くケースが多いのが現状です。学びたいことが障害によって妨げられてしまうことはあってはならないことだと、私は当事者になって実感しました。実際に、視覚障害者の7割を占めるのが中途の障害者と言われています。視覚に障害を負うことは誰にでも起こりうることです。いつ、誰が視覚に障害を負ったとしても、それまでと何ら変わりのない学習環境を提供したい、将来が不安で染まらないような社会環境を整えていきたいと考え、当事者視点で新たなビジネスを提案し起業を目指すことに決めました。これを読んでくださっている皆さんにも自分事として視覚障害者の教育問題に向き合い、読み進めていってもらいたいと思っています。今回は初めてnoteに投稿するので軽く私たちのビジネスアイデアについて紹介したいと思います。
2. 背景
私自身、網膜色素変性症という視覚障害を持っており高校から盲学校にシフトチェンジをして現在も盲学校で学校生活を送っています。現在は高校3年生です。盲学校に入って感じたことは、普通校に比べて高校卒業後の進路の選択肢や一般大学の進学率が非常に低いことです。視覚障害者の主な進路先としてはあん摩・マッサージ、鍼灸を学ぶ専攻科や視覚支援の充実した大学、就労移行支援センターなどの訓練校といった視覚にハンディキャップがあっても進めるような場所が挙げられます。その為視覚障害者は限られた選択肢の中で学び、職業の選択をしなければならない状況にあります。
3. 課題
盲学校に通うようになって突きつけられたのは、
「夢・興味があること・やってみたいことと、できることは違う」
ということです。いくらなりたいものややりたいことがあったとしても、視覚に障害を負っている以上将来に対して自由な選択をすることは極めて困難なのです。自分の希望する進路先を諦めてひかれたレールをたどるような閉鎖的な道を歩かなければならない状況は、今後絶対に変えていくべき問題だと思っています。もう一つ大きな問題に感じていることは、視覚障害者が学びを深められる施設や学習手段、盲学校以外で頼ることができる場所が少ないということです。私自身は一般大学を目指している為、塾に行って学校以外でも学びを進めていきたいと考え、いくつか塾にあたってみましたが視覚障害者は前例がなく対応が難しい、と断られるばかりでした。結局学校では学べない発展的な学習は独学でずっと行っています。しかし、独学をするにも点字に起こされたテキストは限られており、自分が使いたいものも大半は点字に直されているものはありませんでした。障害を持っているだけでこんなにも学習のチャンスが狭まってしまうのかと、とても悔しい気持ちになったと同時にこの状況をどうにか改善していかなければならないという現状に対する危機感もおぼえました。
そこで考えたのが、「点字塾Braillie(ブレイリー)」です。
障害者という枠に囚われることなく自分の可能性を見いだし将来の選択肢の幅を広げ、障害の有無に関わらず社会、そしてグローバルに活躍できるチャンスや希望を与えていきたいと考えています。
今回は内容について詳しく書きませんが、今後より細かくわたしたちがどこまで構想を練っているのかということをお伝えできればと思います。
4. なぜnoteを始めたか
なぜ今noteを始めたか、それはズバリ、色んな人に私たちの考えを知って欲しいと思ったからです。私たちの想いを共有して、私たちの味方になってくれる人が増えたらいいなと思っています。instagramや講演会で少しずつ啓発活動をしていますが、このnoteという新しいプラットフォームでチャレンジして、自分達の世界を広げていきたいところです。
今後もぼちぼち投稿すると思いますのでよろしくお願いします。
5. おわりに
いかがでしたでしょうか?あまり慣れていないので読みにくい箇所等あったかもしれませんが、私たちが課題に思っていることや私たちのパッションが伝われば幸いです。重い話が続いてしまいましたが、盲学校に入って広がる世界もありました。ハンデキャプを抱えていても、未来に前進していく友人、目の前のことに全力で取り組む友人など私の周りには、背中を押してくれる仲間がいます。
決して、ネガティブなことだけではありません。盲学校で過ごしている日々も間違いなく、今の私をつくっています。だからこそ、今後ハンディキャップを抱えていても、誰もが学びの上での不平等を感じないような学習環境を学生の立場から私たちブレイリーずが先陣を切って開拓していきたいと思っています。
今まで私たちはブレイリーずとしてビジネスアイデアをブラッシュアップする目的でさまざまなビジネスコンテストに参加してきました。今月はone young world Japan 主催のStudent pitch に参加し、英語で自分達のアイデアを表現しました。
最後に、ブレイリーズは、instagramをはじめとしたSNSで視覚障害に関する情報発信を行なっています。アカウントは「braillies_ym」で検索してみてくださいね!点字の基本知識についても紹介しているのでぜひチェックしてみてください!
最後まで読んでくださってありがとうございました!
Let's Brighten the future with Braille!
ブレイリーず