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第5話「カシェーミ」
時はアグライア歴 1865年7月3日(火)
(午前8時)
ハル、トレス、マリス、リトラバード、ピピンの5人がセイラの街の北門に着くと、早番のレベットが立っていた
ハルは深々とお辞儀をして
ハル「レベットさん!ありがとうございました」
レベット「おおおおぉぉぉぉぉ、ハル!無事だったかぁぁ心配したぞぉ〜。みなさん、セイラ街住民証明カードを」
ハル「あっはい」
ハルたちはセイラ街住民証明カードを見せながら
ハル「馬車まで出してもらい、ご迷惑をおかけしました」
レベット「いいんだいいんだ、人を助けるって気持ちいいもんだぁぁ。まぁ、早番で眠いがな(笑)」
ハル「あはは・・・すいません・・・」
ハル「もう1人、来ていただいた方は?」
レベットが指差した先には反対側に立つ、あくびをしている男性がいた
ハルがその男性を見ると、あくびをしていた男性は恥ずかしそうに急いで口を隠し
モルモ「おはよう。あくびなんかしてないぞ!」
ハルは深々とお辞儀をして
ハル「本当にありがとうございました」
モルモ「無事でよかったよ。気にしないでいいから、次は気をつけな。生きてての明日だからなぁ」
ハル「はい!」
【モルモ 戦士 26歳 男】
セイラ街で北の門番をしている。体は小柄で、どことなくやる気なさそうに見えるがセイラギルドから門番を任せられているだけの実力を持つ。レベットとは仲良し
レベット「それで、ベルガス1匹は討伐できたのか?」
ハルは背負っているバックパックをレベットの方に一瞬向けて笑顔を見せた
ハル「うん♪」
レベット「そうか♪」
ハルは頭をかき苦笑いをしながら
ハル「正確には、ベルガス44匹以上と、ベルガスヘル1匹なんだけどね」
レベット「は!?」
モルモ「えぇぇぇ!?」
ハル「オレはベルガス11匹で残りは、みんなに助けてもらい・・・」
レベット「それって尋常な数じゃねぇな、ベルガスの巣穴にでも入ったのか?単独を狙えっていったのに」
ハル「最初は単独で行動していたベルガスを狙ったんだけど・・・最後はベルガスヘルの罠に・・・」
レベット「ベルガスヘルの罠?・・・罠ってなんだ?・・・ちょっとその話、簡単にでいいから聞かせてくれないか?」
ハルは昨日のナガラ山での出来事をざっと説明した
レベット「トレスさん、どう思います?」
トレス「内容は今はじめて聞いたが、それはびっくりだな・・・」
レベット「・・・ですよね」
モルモは真剣な眼差しでレベットの目を見て
モルモ「レベットさん・・・」
レベット「だな・・・」
ハル「オレ、とんでもないことしちゃいました・・・?」
リトラバード「ありゃゃゃ・・・」
レベット「その逆だ」
ハル「えっ?」
リトラバード「逆?」
ピピン「そうなの?」
マリス「ベルガスヘルが足音を上手く消したり罠を仕掛けるなんて・・・」
トレス「聞いたこともない・・・」
レベット「はい」
レベット「ハル、依頼書の報告をしに今からセイラギルドいくよな?」
ハル「うん」
レベット「その報告で報酬をもらったあとに、メクリに『北門のレベットC4』って伝えてくれないか?」
ハル「北門のレベットC4だね、わかった」
レベット「そうだ頼むわ。ではオレは仕事しないとな」
ハル「ありがとうレベットさん、ありがとうモルモさん」
レベットとモルモは笑顔でうなずきながら
レベット「おぅ♪」
モルモ「あぁ♪」
リトラバード「よしっ、セイラギルド行こうぜ」
ピピン「ハルの初報酬みたいよね♪」
ハル「一緒にくるの?恥ずかしいよ(笑)」
リトラバード「当たり前だろ(笑)ささっ、セイラギルド行こうぜ」
ハルはリトラバードに背中を押され、セイラギルドへと向かった
セイラギルドの前に到着して
ハル「まず、セイラギルドの建物の裏側の依頼品引き取り倉庫に、ベルガスを持っていくんだ」
トレス「じゃオレたちは、先に中で待ってるわ、ギルドの依頼書も見てみたいしな」
ハル「わかった」
ハルはセイラギルドの裏へと向かった
セイラギルドの建物の裏には『セイラギルド依頼品引き取り倉庫』と書かれた大きな看板の下に、3箇所の受付があった
ハル「ギルドの裏はこうなってるのか」
ハルがまわりを見渡すと、道を挟んだ向かいにはシートのかかっている大きな建物が目に入った
ハル「あのシートのかかった建物もギルド関係の建物なのかな・・・」
さらに周囲を見渡すと、依頼品引き取り倉庫の少し西側に、セイラギルドと繋がった高さ3mほどの鉄柵が見えた。その柵の正面には幅3m、高さ3mほどの鉄の門があり、中にはセイラギルドに入るための鉄の扉がある。その鉄の扉の前には、左右に装備を身につけた2人の門番が立っているのが目に入った
ハルは心でつぶやいた
ハル「あんなに厳重ということは、きっと凄く重要な品が保管されてるんだろうなぁ・・・」
ハルはセイラギルド依頼品引き取り倉庫の3箇所ある受付の真ん中に進み
ハル「すいません、依頼の品を持ってきました」
ナッカ「はい、依頼書はお持ちですか?」
ハルは依頼書を渡して
ハル「はい、これです」
依頼No.37
依頼推薦ランク D
討伐後のベルガス1匹
報酬額 500ゴールド
依頼主 モダン
ナッカ「それでは、依頼品を」
ハル「はい」
ハルは、魔物入れ袋M(ベルガス入り)を渡した
【ナッカ 46才 男 セイラギルド依頼品引き取り倉庫の受付】
長年セイラギルドの依頼品引き取り倉庫の受付で働いている。今まで様々な依頼品を受け取ってきたベテラン
ナッカ「この魔物入れ袋Mは、こちらで処分もできますがどういたしますか?」
ハル「あっ、処分しておいてください」
ナッカ「わかりました、こちらで処分しておきますね。少々お待ち下さい」
ナッカは魔物入れ袋M(ベルガス入り)を持ち、手慣れた感じで奥の扉の中へと入っていった
数分経ち・・・
ナッカが戻ってきた
ナッカ「確かに、依頼品のベルガス1匹、受け取り完了いたしました」
ナッカは依頼書に赤い大きなハンコの『済』を押してくれた
ナッカ「これをギルドの受付に提出して下さい。お疲れ様でした」
ハル「はい、ありがとうございました」
ハルはセイラギルドの受付へと向かった
ハルがギルドに入ると
リトラバード「おっ戻ってきたな!」
リトラバードは大きな声で
リトラバード「みんなぁぁぁ、ハルが戻ってきたぞぉぉぉおおおおお!」
ハル「大きな声はやめて、恥ずかしいから(笑)」
メディアスのみんなが集まった
ハルがセイラギルドの受付の前にいくと
メクリ「ようこそ、セイラギルドへ。あっ、昨日のハル様、今日は何のご用でいらっしゃいましたか?」
ハルはメクリに依頼書『済』を提出した
ハル「これをお願いします」
メクリ「あらっ!早いですね!」
ハルはバツ悪そうにみんなを見て
ハル「えぇ、まぁ」
メクリ「あっそれと、冒険の時にマッピングをなさっていましたら、それを見せていただけましたらギルドの方で内容を確認しまして、最新の情報として価値があれば、買い取りさせてもらいます。もちろんこちらで書き写ししますので、ハル様のマッピングはお返しいたします」
ハルとリトラバードは同時にピピンを怪しんだ顔で見た
ハル・リトラバード「えっ!それって・・・」
ピピンは目をそらし焦った様子で
ピピン「あわわ・・・」
リトラバード「だからいつもマッピングを一生懸命だったのかっ!」
ピピン「ちっ・・・違うわよ!みんなのために・・・ほら、安全のためにも・・・ほら、帰りも迷わなかったでしょ!ねっほら!」
ハルとリトラバードはピピンをさらに怪しんだ顔で見た
ハル・リトラバード「あーやーしーいーいぃぃぃぃぃ・・・」
メクリ「ハル様、今回の依頼でのマッピングはありますか?」
ハルはキンチャク袋の中からナガラ山のマッピングを取り出しメクリに見せた
ハル「はい、あります!」
メクリ「あっ・・・(笑)」
ハル「あっ今・・・笑いましたよね?・・・」
メクリは笑いをこらえるように口をとんがらせながら
メクリ「とっとんでもございません。命をかけたハル様の冒険を笑うなんてあってはなりません」
トレス・マリス・リトラバード・ピピンが後ろで静かに爆笑している(笑)
メクリは4人の爆笑をみて、口をおさえ笑いをこらえるのに必死だ
メクリは必死に真面目な顔をした
メクリ「今回は、最新情報として買い取りはできませんでしたので、また次回よろしくお願いします。それでは少々お待ち下さいませ・・・(笑)」
メクリは依頼書『済』を持って奥の部屋へ入っていった
ハルは振り返りトレスたちの方を向いて
ハル「今さ・・・メクリさん笑ってたよね・・・。なっ!?そしてみんなも笑ってるよね!」
トレス「気のせいだ!(笑)」
ハル「こんなハッキリした気のせいある?・・・」
メクリはすぐに戻ってきて500ゴールドと依頼書『済』を置いた
メクリ「依頼完了の確認ができました。報酬の500ゴールドでございます。貯金いたしますか?」
ハル「今回はもらっていきます」
メクリ「はい、わかりました。今回はPTランク、個人ランクに変化はありませんでしたが、依頼達成の評価はもちろんプラスされておりますのでご安心ください♪」
ハル「はい。さすがに上がらないですよね・・・。ありがとうございます!」
ハルは500ゴールドを受け取りながら
ハル「この依頼書『済』もいただいてよろしいですか?」
メクリ「はい、もちろんです。ほとんどの冒険者様がお持ち帰りしております♪」
ハル「やった♪宝物にしよ!」
トレス「やったな!」
リトラバードはメディアスのメンバーを見てうなずきながら
リトラバード「よしっせぇぇぇぇの!」
トレス・マリス・リトラバード・ピピン「ブレスバリィの初依頼完了おめでとうぅぅぅぅう!!」
4人は拍手した
パチパチパチパチパチ・・・
パチパチパチパチパチ・・・
それを聞いたまわりにいた冒険者たちから一斉に大きな拍手と祝福の声が湧き上がった
パチパチパチパチパチ・・・
パチパチパチパチパチ・・・
パチパチパチパチパチ・・・
「おお!初か!おめでとう〜」
「おめでとうやったなぁぁ〜」
「がんばったなぁぁ〜」
ハルは慌てた様子で両手のひらをリトラバードに振りながら
ハル「リトラバード、やめろって!」
リトラバード「いいじゃねぇか♪(笑)」
ハルは照れ苦笑いをしながら、まわりの冒険者たちに頭を何度も下げた
ハル「ありがとうございます、ありがとうございます」
ピピンがハルに近寄り小声で
ピピン「レベットさんのアレ言わなくていいの?」
ハル「あっそうだ、嬉しさと恥ずかしさで忘れてた・・・ありがとう」
ハル「メクリさん」
メクリ「はい、なんでしょうか?」
ハル「レベットさんからに伝えるように言われたんですが『北門のレベットC4』って」
メクリ「!!」
一瞬メクリの表情がびっくりしたように見えたが、すぐに元に戻った
メクリ「皆様、そのまま少々お待ち下さいませ」
ハル「はい」
メクリは近くにいた女性に
メクリ「受け付けの交代をお願いします」
近くにいた女性「はい」
メクリは受け付けを交代すると、受付の横にある細い通路を通り奥へと消えていった
数分後、メクリが戻ってきて
メクリ「ブレスバリィのハル様、メディアスの皆様こちらへどうぞ」
ハル「あっはい・・・」
メクリは受付の横にある、細い通路へ案内し、通路のつきあたりを左に曲がり、さらにつきあたりを右に曲がり、左右に5つずつある部屋の右側の3つ目の扉をノックした
コンコン♪
メクリ「メクリです。皆様をお連れしました」
カシェーミ「中へ」
メクリ「はい」
メクリ「皆様、中へお入り下さい」
メクリが扉を開け全員が中に入った
その部屋はとてもキレイで正面には大きな机があり、その向こうに凛々しい1人の女性が立っていた
《凛々しい (りりしい)》
表情・仕草・態度などがキリッとしている
カシェーミ「お疲れのところ、お越しいただきありがとうございます。私はセイラギルド情報収集最高司令官をしています、カシェーミです」
カシェーミ「トレスさん、マリスさんとは何度かお会いしましたが、他の皆さんとははじめてですね」
カシェーミは軽く頭を下げた
カシェーミ「どうぞよろしくお願いします」
ハル、リトラバード、ピピンは、少し緊張気味で深くお辞儀をした
ハル・リトラバード・ピピン「こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします」
トレス・マリスもお辞儀をした
トレス・マリス「お久しぶりです」
【カシェーミ 35歳 女 セイラギルド情報収集司令官】
セイラギルドの最高司令官。この人に集められた情報は、街の発展、治安維持などにも活かされ、それ以外にも様々な活動をしているがそのほとんどが極秘とされていて詳細は不明。ギルドは情報で出来ていると言われるほど、ギルドにとって情報はなによりも貴重な存在である
カシェーミ 「さっそくですが、本題に入らせて頂きます」
カシェーミ「本日北門の門番レベットから『C4』とメクリに伝えるように言われたのは、元メディアスのメンバーで、昨日からブレスバリィのリーダーとなったハルで間違いありませんか?」
ハル「あっ、はっはいっ!」
カシェーミ「あはは、緊張しなくていいぞ」
カシェーミ「すまんすまん、私が堅っ苦しい喋り方をしてるからだな」
ハル「だいじょうぶであります」
ピピン「クスっ」
ハル「・・・」
カシェーミ 「ハルは今回ベルガスの依頼を完了したとの報告を受けています」
ハル「はい」
カシェーミ「その話しを出来るだけ詳しく最初から聞かせてくれないか?」
ハル「はい、わかりました」
カシェーミは自分の机の椅子に座り、ハルたちはカシェーミの正面に並べられた5つの椅子に座った。椅子はメクリが並べたもので、メクリ自身は部屋の左側の壁際に座った
ハルは街でお昼の食事してから出発し、街に帰ってくるまでの一部始終を詳しく話した
カシェーミ「ハル、ありがとう。話しはよくわかりました」
カシェーミ「実はレベットの言ったC4とは、この街にいつか危険がおよぶ可能性がある情報という暗号でした」
リトラバード「ひぇぇ・・・」
カシェーミ「やはり引っかかるのは、ベルガスヘルの罠の部分ですね」
カシェーミ「ベルガスへルは、確かに知能は高いですが今まで足音を消したり冒険者に対して道具を使って罠を仕掛けたりすることはありませんでした。それなの今回実際にそうした工夫をしてきたのです」
トレス「ホントですね・・・」
カシェーミ「実はここ最近、セイラの街の冒険者の不明者が増えてきていました」
マリス「関係が・・・」
カシェーミ「はい、内密にいろいろ調査はしていたのですが、なかなか貴重な情報もなく・・・。しかし今の情報こそがもしかしたら関係するのかもしれませんね・・・」
カシェーミ「一部の魔物であっても以前より力を得て強くなるのはとても問題なのです。しかもそれが知能だとすればさらに・・・」
トレス「たしかに・・・」
カシェーミ「なにしろ、貴重な情報をありがとうございました」
カシェーミ「メクリ、皆様それぞれに情報の報酬を10000ゴールドずつお願いします」
メクリ「はい、わかりました」
目が($o$)になっていた
ピピン「いっいっいっ1万ゴールド!」
リトラバード「おっおっ落ち着け、ぴっぴっぴっぴっ」
ピピン「りっりっリトラバードも」
トレス「そんなにですか?」
カシェーミ「はい、ギルドでの情報の価値とは、ギルドにとって今どれだけ欲しい情報かが大切になってきます。ブレスバリィのハルが持ってきた情報は、このギルドが今欲しい情報だったと言うことです。さらに言えば、この後に同じような情報を持ってきた者がいたら、それは再確認できたという意味で報酬は1000ゴールドくらいになります。そしてタイミングがまったく違えばもちろん0ゴールドとなるのです。それが情報というものです」
マリス「凄いわ、ハル」
ピピン「ハルは神様だぁあ」
リトラバード「ありがとうございますハル様」
トレス「やったなハル」
ハル「う、うん・・・」
ハル「・・・」
ハル「でも、今回オレの分は馬車を出してくれたレベットさんとモルモさんにあげて下さい」
カシェーミ・トレス・マリス・リトラバード・ピピン「!!」
トレス「あはは、ハルらしいな。本当にそれでいいのか?装備もそろそろ買い替えの時期だし、これからいろいろとお金はかかるぞ」
ハルは「お金は欲しいけど、それよりも今はお礼がしたいんだ。もしみんなが来てくれなかったら、今のオレはここにいなかったと思うし。装備はまた依頼をがんばってお金を貯めて買えばいいし」
トレス「時にお金より大切なものもあるってことだな。感謝の気持ちは大切だな!」
ハル「今、本当にそう」
ハルはカシェーミの瞳をまっすぐ見つめて
ハル「お願いできますでしょうか?」
カシェーミ「わかった、それがハルの意思なら、こちらで対応しよう。メクリ、ハルの報酬分をレベットとモルモに5000ゴールドずつ渡してくれ」
メクリ「わかりました。後ほどすぐに、トレス様、マリス様、リトラバード様、ピピン様には10000ゴールドずつ。そしてレベットとモルモにはそれぞれ5000ゴールドを口座に入金いたします♪」
カシェーミ「うむ」
ハル「ありがとうございます!」
カシェーミ「うむ」
カシェーミはハルをそっと見つめていた。それはまるで、ハルに対する未来の期待や希望を見ているかのようだった
カシェーミ「メディアスならびに、ブレスバリィ、今後ともなにか気になる情報がありましたらメクリに伝えて下さい。よろしくお願いします」
トレス・マリス・リトラバード・ピピン・ハル「はい!」
カシェーミ「では解散!」
5人はお辞儀をして、メクリを先頭に部屋を出た
ハルたちはメクリと一緒に受付へと戻り
メクリ「またなにかありましたら、いつでもお声をかけて下さいね」
さっそくピピンは貯金の残高をコソコソ聞いているようだ。
目が($o$)になっていた
ハル「アハハハハ・・・」
トレス「では解散にしよう。まずはゆっくり休もうな」
リトラバード「そうだな」
ピピン「・・・・うんうん、買い物買い物・・・」
マリス「そうね♪」
ハル「みんな本当にありがとう」
トレス・マリス・リトラバード・ピピンは、ハルに親指を立てて返事した
解散となり、ハルは自分の部屋に帰る途中で
ハル「今回のことで、またどれだけの迷惑をかけてしまったのだろう」
ハル「今回のことで、どれだけみんなが大切だって気づかされただろう」
ハル「そして、どれだけ心の温かさをもらったんだろう」
ハル「今までずっと・・・そうだったんだ」
ハル「次はオレがみんなに返す番だ」
ハルは「本当の感謝の気持ちは、これからのオレを見てくれ!いつか、もっともっと成長して輝いてみせるから!」
[第6話へ続く・・・]
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