GAMEJAM2022spr エモーショナル部門大賞 "Lost Aquarium"の全て
皆さま、初めましてbrと申します。普段はぐだぐだぶとんというサークルでVRでTRPGを遊べるコンテンツを作っています。
今回は、ClusterGAMEJAM 2022 in SPRING にてエモーショナル部門大賞をいただいた "Lost Aquarium" について語らせていただきます。 この記事は大きく前編と後編に分かれています。
・前編:水族館の内装紹介・こだわりトーク
・後編:"Lost Aquarium" 本編ストーリーについて・あとがき
前編の途中まではゲームの根本のネタバレを含みません。
前編の途中以降は多分にゲームのストーリー・世界観のネタバレを含みます。
記事中でもネタバレ前に警告は行いますが、是非何も知らない状態で一度遊んでみてください⇓(ゲームは10分程度で終わります)
前編:水族館の内装紹介・こだわりトーク
まずは今回舞台となっている水族館の設計図をお見せしましょう。
ゲーム制作に本格的に取り掛かる前に、もともと作りたかった空想の水族館を紙に描き起こしたものです。
こんな感じでちゃんと設計図書いてゲーム作ったの初めてかも。
後で紹介するメイン大水槽とかは、私の空想通りやりたいことを全て詰め込んで設計しています。ただ、正直48時間の時間制限とゲーム性を考えて、やりたかったけど妥協した部分もたくさんあります。
そしてこの設計図からBlenderをいじいじして錬成したものがこちらになります。
いや、Blender初めてで建物モデリングは死ぬが????
自分でもよくこんなものできたと思います。これもひとえにうちのサークルの逆凪くんが手取り足取り教えてくれたからです。彼も「タッグクライマー」でアスレチック部門大賞を受賞しました。今回のうちのサークルはダブル部門大賞受賞、すごいね。
ここからはゲームの進行に沿って各水槽やシーンを紹介していこうと思います。
①始まりの部屋
水族館本編ではないですが一応タイトルで"全て"と言ってしまったので紹介。
水族館から始めればいいじゃないかと言われそうですが、この部屋をわざわざ置いた理由は二つあります。
まず一つ目は、現実世界と水族館世界を切り離すため。ネタバレになりそうなので深く説明しづらいですが、水族館のある場所は非現実空間です。こういう親近感がある部屋から、非日常的な水族館に飛ばされる方がより気持ちを切り替えやすく没入感が高くなるという思考です。
そしてもう一つの理由はゲームシステム論的ですが、参加者に足並み揃えて水族館を回ってほしかったからです。最初は大水槽前からスタートでも良いと思っていましたが、そうすると一緒に回る人を待っている間に先に水族館を見始めてしまうかもしれないと危惧しました。今回のストーリーの性質上、参加者間で差がついてしまうとラストで困るんですね。
②メイン大水槽-1
ゲームをスタートしてまず目に入ってくるのがこの大水槽。
最初の水槽であり最も力を入れた水槽でもあります。
水面からの光を表すのにCausticsシェーダーを使いました。めちゃめちゃ綺麗ですね。
この大水槽の内装と大水槽前の広場的な空間は、実は宮城県にある「うみの杜水族館」の大水槽を参考にしています。
こうやってみると、かなりそっくりですね・・・
個人的に、手前の左右にある背の高い岩の配置がすごい好きです。これがあることによって、自分も海の中に潜って同じ視点で魚たちを観察しているような感じがしますよね。
あと、こだわりすぎて水槽の中身はアセットそのままと思われてることもあるらしいですが、当ワールドの水槽は全て魚も岩も草も全て手動配置です。魚の移動アニメーションも全ての種類に対して作っています。全部1人でやりました。明らかに48時間内でやる作業ではありません、死を覚悟しました。こだわりは時に人を殺します。ほどほどにしよう。
③水族館案内AI "Noah"
今回のゲームでキーとなる要素の一つである、AIのNoahちゃんです。
語りたいことはたくさんありますが…いろんな説明は後編に持ち越したいと思います。全てがネタバレなのでね。
ここではNoahの存在について話そうと思います。"Lost Aquarium"は、"水族館自体の綺麗さ"と"最後に明かされる驚くべき世界観"という相反する二つの要素で構成することは当初からの構想でした。水族館の魅力は視覚だけで訴えかけることができますが、ストーリー・世界観を伝える方法はかなり模索しました。私自身、普段clusterでTRPGを遊べるワールドを制作しているので、初めはTRPG的な情報の出し方をしようと思っていました。新聞記事を落として情報出してみたり、実はプレイヤーが記憶喪失でゲームを進めるごとに何かを思い出していったり等々…ただどれをとっても少し無理やり感が感じられたのと、視覚的な指示内容と聴覚的な指示内容を解離させることでプレイヤーを戸惑わせながら進行させたいと思い(ラストのことですね)、あえてストレートに話しかけてくる・指示してくる存在としてAIを使用することにしました。あとはこの世界観にAIという技術・存在がピッタリはまったからですね…Noahちゃんという名前も…これ以降は後編でお話ししましょう。Noahのセリフ全文も後編に乗せます。
[追記:2022/04/21]
とてもとても重要なことを完全に忘れてました!!!!!!!!!!
水族館にAIを置くという発想、どこから出てきたのだろうと思っていたのですが、2022/02/16に行った四国水族館にその理由がありました(画像整理していて思い出した)
2020年オープンの新しい水族館である香川県 四国水族館は、こんな美術館みたいなすっばらしい展示方法をしているのですが、
その中でAIに質問できるコーナーが展示されていたのを思い出しました。(上画像右側)
ゲームジャムの発表が先かこの水族館に行ったのが先か今となっては思い出せませんが、明らかにこの水族館は"Lost Aquarium"の原点です。
コロナ禍で使用が制限されていたからこそ想像力が掻き立てられるものがありますね。(実際どこまで自然言語処理、適した回答ができるのだろう・・・今は動いているんですかね。)
④ヒトデ水槽
ここからようやく水族館らしい水槽が見られます。
この水槽は特にモチーフはないのですが、これくらいのサイズの水槽で小さい魚がこぢんまりと泳いでるのも味があっていいですよね。
ここからはいくつかの水槽に付けた説明画像も紹介していきます。
なんか・・・不穏ですね(笑)
説明画像は実はゲームジャム締め切り後につけたものです。作っている最中にチームメンバーからこんなのあったらいいんじゃない?と言われつつ圧倒的に時間が足りなかったため断念しました。
大体の説明文の構成として、前半は本当の情報で何か豆知識になること(これは新しい発見が本来の水族館の楽しみだと思っているからです)、後半は何か「ん?」と引っかかるようなことを入れるようにしています。
ワールド回っている人に付いて行ったときに「へ~ヒトデって食べる人もいるんだ~」って言われてたのはさすがに予想外でしたが・・・(信じてしまった人いたらすみませんでした)
⑤サンゴ水槽
水族館の中でもあるところにはある、魚無しの水槽。
動くものがないからこそ、赤青緑のライティングで少しでも美しく見せれるように頑張ってます。
このライティングは高知県の「足摺海洋館」から学びました。ここは魚がいない、サンゴとか海藻のみの水槽が4,5個あってどれもコンセプトが違うのにすっごく綺麗なんですよね。
説明画像も貼っておきますね。
これはちょっと嘘か嘘じゃないか微妙なラインの説明を作ってしまったと後悔。実際いくつかの種は絶滅危惧種ですが、ほぼすべての種ではないはず。違ったらごめんなさい。
⑥メイン大水槽-2
この水族館の好きな場所ランキングTOP3に入る場所です。
Twitterで言ってくださっている方もいたんですけど、今回の一番のこだわりは『メインの大水槽を使いまわす』ということです。
こういういろんな角度から水槽を見れる水族館、すごい好きなんですよね。
例えば、三重県「鳥羽水族館」のこういうのとか。
そんなわけで、今回はメインの大水槽を正面・横・上と3度味わえるようにしています。
その中のちょうど真ん中のこの場所は、横から見る丸窓で切り取られる風景にもこだわりました。正面から見ても横から見ても違和感のない水槽作りがこんなに大変だとは思っていませんでした。
実はここからしか見えないタコがいるんですよ。探してみてくださいね。
[追記:2022/04/21]
水族館画像を整理してたらそれっぽいところ見つけたので共有。
東京スカイツリーのふもと、すみだ水族館です。
⑦クラゲ水槽
今回、メイン大水槽と並んでとっても満足している水槽です。
最近、インスタ映えするからか水族館でのクラゲ展示すごい増えてきてるんですよね。7色に変化するライトとか当てたらすっごい綺麗、見てるだけで癒される生き物です。
ちなみに参考にしているのは東京都「アクアパーク品川」です。ここは行ったことある人もいるんじゃないでしょうか。
かなり再現度高くできたと思っています。
ちなみに"Lost Aquarium"内でこのクラゲだけはパーティクルで出してるのでたまに水槽から逃げ出します。時間的にどうしようもなかったので脱走を見つけたらラッキーだと思ってください。
あとクラゲの説明画像です。これは本当に嘘なしの便利な豆知識。
⑧横長水槽no.1
この辺から水槽コンセプトのネタ切れが見え始めてきます。
もっと時間があったら色々考えたかったんですが…ただ真ん中にカクレクマノミちゃんがいますね。ニモは正義です。クマノミはみんな好きなので、この子がいるだけでこの水槽は十分です。
⑨凸型大水槽
これに関しては、ゲームジャムの2週間前に行っていた長崎旅行で見た凸型の水槽がめちゃめちゃ好きだったので記憶のままに作りました。
長崎県の「海きらら」という水族館です。
なんというか…言葉で表せない好きさがあるんですよね。真ん中を突き出すことによって、正面と横からの風景を同時に楽しめるとことか、この水槽に沿って周りを歩くのも楽しいとことか…私の語彙力が足りないので実際に行ってみてもらった方がいいと思います。長崎県なのでハードルは高いですね…
説明画像はこちらです。
⑩メイン大水槽-3
まあ言わずもがな今回のメインディッシュです。
水族館を作り始める前からこの風景だけは頭に浮かんでいました。
今回の"Lost Aquarium"は本線のストーリーももちろんですが、皆さんに水族館の楽しさを知ってほしいという気持ちもかなり込めて水族館パートに力を入れています。
この二階からの風景、何かしら過去に行った水族館を参考にした気もするのですが、探してみると二階から見れる大水槽って意外にないんですよね。情報あったら教えてください。
説明画像はこちらです。
⑪横長水槽no.2
ネーミングが適当に思えるのは気のせいです。あんまり特徴がないからとかコンセプトに困っているわけではありません、ほんとに、たぶん、きっと。
一応のコンセプトとして、地面まで岩場になっている岩地を再現している水槽を作りました。泳いでる魚は…それっぽい魚を泳がせているだけです。
⑫ウミガメ水槽
ようやく最後の水槽紹介となりました。
少し寂しい気もしますが、ウミガメって結構こんな感じの何も入っていない水槽にいることなんか多いんですよね。
参考元は高知県の「むろと廃校水族館」です。
ウミガメは本当に時間がない中配置していたので、アニメーションの粗さがちょっと目立ちますね。親ウミガメと子ウミガメ、頻繁に衝突(貫通)するし。
ヒレが動かないのはそういう仕様です…いや、時間さえあればやりたかったんですがbone設定されてなくて…
!以降ネタバレ注意!
これ以降はストーリー根本に絡むネタバレがあります。
まだプレイされていない方は、是非!!!一度ご自身でプレイしてからこの記事を読んでほしいんです!!!!!!お願いします!!!!!!!!!
⑬非常階段⇒地上へ
ここからはチームメンバーのFlorが作ってくれたパートになります。
ネタバレもここからはありなので気にせず話せますね。
このゲームの真髄は、綺麗な水族館を回っていて不穏な点をいくつか感じる、そして最後には荒廃した世界とその実情を知って、なんとなく感じていた不穏の点が線で繋がるという点に置いています。
その上で、ラストシーンに繋がる螺旋階段は長ければ長いほどいいと思いました。この先に何があるのか、この階段はどこまで行くのか。上っているときに感じるワクワク感と恐怖感をNoahのセリフでさらに惑わしていくのが、今回の"Lost aquarium"で一番やりたかったことでした。
外へ出る廊下は、まあわかる人にはSci-Fi感をすごい感じると思いますが、近未来なのでこれでいいだろうとGoサイン出しました。
⑭地上世界
いやぁ…これは本当に圧巻ですよね。
このゲームの山場であり、本当の最後を飾る場所です。
詳しい設定は後編で話しますが、大気汚染物質により生物が地上で生きられなくなった、ポストアポカリプスです。これは完全に人類滅んでるわ。
ゲームの世界観や設定をFlorに説明しただけでしたが、完璧に私の頭の中にある風景を再現してくれました。
実はここ座れるって知ってました?
ここ座りながらエンディング聞くと荒廃した世界で黄昏れることができます。
⑮終わりの部屋
ここで一旦物語は終わり!ということで、自室に返します。これで現実世界に戻ってきたんだという理解が生まれるわけですね。
ゴミが散らかってるのは、この物語を経験してすぐにでも何か行動したいと思った人向けです。cluster民はこういうの好きだから別に物語なくてもみんなでゴミ集めて捨てると思うけど。
⑯地下室~本当の終わり~
エンディング後解放要素です。ゲーマーならみんな好き(偏見)
今までのノウハウで、写真スポットがあるとみんながSNSに投稿してくれるのでエンディング後にいいなと思って作りました。
本当ならもっといろいろやりたかったんですが、まあ48時間ではエンディング後コンテンツは無理というのと、正直アイデアが尽きたというのがあります。Noahにしゃべらせてもよかったんですが…まあしゃべらないのもそれはそれでいいのかなと。
右にあるのは発電機です。実は、本当に1日目の終わりまでは、水族館を回っている最中に酸素濃度低下のサイレンが鳴り、地下まで一度降りさせて発電機・酸素管理システムを操作させるというイベントをする予定でした。
その名残でこの部屋が残っているわけですが、そのイベントを消したのは、時間的制約に加え、水族館にいる間は別にそこまで直接的に危機感を感じさせなくてもいいんじゃないかと思ったからです。
この発電機はNoahの発言と整合性を取るために置いてあるわけですが、ちょっとしょぼいのと押しても音が鳴るだけのもので本音を言えば置かなくてもよかったかもしれません。(押すことで何かが起こると思った方、本当にすみませんでした)
後編:"Lost Aquarium" 本編ストーリーについて・あとがき
長くなっていますが、完全に自己満足の記事なので読みたいところを読んでもらえればと思っています。
さて、ここからは"Lost Aquarium"の設定・世界観についてすべて話していきたいと思います。
まずは物語の時系列設定について。
こんな感じの時系列で"Lost Aquarium"は制作されています。あくまで素人なので細かい矛盾はたくさんあると思いますが、その辺はご勘弁…
先にNoahのセリフ全文も載せちゃいましょう。
まずはこの物語の世界観について。もう既に何度も言っている通り、人類滅亡後の世界です。こういうの、みんな好きでしょ?己の利益を追求し続けた人間が結局最後には滅ぶ。因果応報・自業自得の物語でした。こういうの、みんな好きでしょ?水族館は本来自然光を入れた方が綺麗に映るので地上に作りたかったですが、地上波滅んでるし大気やばいしということもあり、地下でシェルター的に運営されていることにしました。水族館の構造としても上に登らせるように作っているので、自然にどんどん地上に近づいていくような動線になっています。
結果的にはオチは環境問題ということでよくあると思われたかもしれませんが、せっかくの水族館なので、大気汚染や海洋汚染に目を向けてみてもいいんじゃないかという思いです。
Noahちゃんは皆さんにはどう映ったでしょうか?
本当の初期のアイデアメモには、Noahのセリフは
「酸素濃度が急激に低下していマス!すぐに最下層のーーシステムを操作シテ!」
みたいな感じで、典型的なロボット口調にしていました。
ただ、ゲームを作っていくうちに荒廃した世界に一人取り残されたAIなのだからもっと親近感がわくように、なんなら可愛いと思ってもらった方が最後落差があっていいかなと思い、より人間に寄せた話し方になりました。
「うちだってまだまだ現役の水族館です。」とかはちょっと怒ってる感じのあざとさを出したかったんですが…あまり出てなかったですね。
もしNoahちゃんを好きになってもらえてたら嬉しいです。
ここだけの話、VRストーリーゲームの最高峰"ALTDEUS"でもAIの名前はノアちゃんなので名前被らせていいものかとかなり迷いました。ただ、このゲームのキーワードである「Noahの箱舟」にも関わってくるので、ALTDEUSのNoaちゃんとはスペルが違う本来の箱舟のスペリング、"Noah"にするということで落ち着きました。
Noahちゃん関連でもう一つ、Noahちゃんの調声が本当に大変でした。そもそもAIなので合成音声サービスを使おうとは思っていましたが、どのサービスを使うかでまずかなり迷いました。VOICEBOX, Coefont, つくよみちゃん等々…結局VOICEBOXの四国めたんを使いましたが、アクセントや発音のタイミングなどの細かい調整で4時間ほどかかりました。ゲーム製作時間48時間しかないのに。これはかなりきつかったので、チームとかで分担できる場合はUnityとそれ以外の作業は分けた方がいいですね。
今回のゲームジャムのテーマが "かける" で、"Lost Aquarium"をプレイした方の感想には、かなり多くの人がNoah最後のセリフの ”人生を、懸けて” に驚きをいただいていました。
しかし、もともと水族館×世界荒廃ものを作ろうと思っていた上で "かける" というお題を聞いたときに、荒廃した世界で生物を保存する "時を駆ける” ノアの箱舟的な施設があったらエモくない!?というアイデアの方が先に思い付いたものでした。
なのでAIの名前もNoahにしているわけですが、これは皆さんどの段階で気づいたのかとても気になります。絶妙に気づかないラインで個人的には気に入っています。最後でハッとしてもらえたなら作者冥利につきますが、甘野氷さんのライブ配信で遊んでいただいたときには自己紹介の時にコメントの人にばれてました。恐るべし。
ラストシーンのUI演出はFlorが作ってくれましたが、本当にいい味出していたと思います。
アラームと視界ジャックの警告に驚かない人はいないですよね。個人的にUI表示はTRPGをはじめVRストーリーゲームにおいてかなり可能性があると思っています。
人間の視界の中で視線を動かしても動かないものを配置するというのは本来現実では不可能です。まあそういったARグラスとか発売され始めているのは置いておいて、UIというものは物理的な存在は不可能なので、UIがあると人間はそれが外的要因ではなく自分自身の問題・認識によるものだと思いこみます。だから画面を赤くしていったり、ブラックアウトしたときに気が遠くなる様子が表現できるのも、実際に周りが暗くなっているのではなく自分の視界が見えなくなったんだと理解できるわけです。
話が逸れてしまいそうになりましたが、結局今回はアラートの画像はまあ未来なので本当に見えているととってもいいですし、頭の中での警告の映像化と捉えてもらってもいいです。とにかくまずい状況なんだとただ説明するよりも、状況だけを伝えてプレイヤーの心理に直接問いかけるのに適していると思っています。
おわりに
さて、当初の予定よりかなり記事が長くなってしまいました。
正直自分の文才には一切自信がないのでこんな駄文をつらつらと書いてしまって申し訳ないと思っていますが、この記事を書けたことで自分の中でようやくゲームジャム2022春を終えられた気がします。
これまでclusterにおいてそこまで大きなストーリーゲームはなかったんじゃないかなと思います。その中で、今回は10分程度で終わる、でもそれ以上の満足感を得られるような重厚なストーリーを構成するゲームを作るという目的でゲームジャムに参加しようと思っていたので、エモーショナル部門大賞というストーリーゲームの中では最高峰ともいえる賞をいただけて本当に嬉しく思います。
ゲームジャムの期間が終わってからもたくさんプレイしてもらえるような、clusterでストーリー楽しみたいなら"Lost Aquarium" やってみれば?といってもらえるようなそんなゲームとなっていたら本望です。
プレイしていただき、そしてこの記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
次回参加は未定ですが、本当の理想の水族館はまだ作れていないのでそのうちまた水族館ワールド出す気がします。またどこかでお会い出来たら幸いです。
“Lost Aquarium” 制作
48時間中38時間は作業してた。2日間ベットで寝ないのは良くないよ。2日で2食も良くないよ。人間24時間は無食無飲でも生きられることが分かってしまった。結論、ゲームジャムは自分の体を第一に(戒め)
使用ソフト
・Unity:うん。
・Blender:unity上でPlane置いていくよりは建物作りが楽。ただ沼なので注意。
・VOICEBOX:ずんだもん使いたかったけど流石に全ての世界観壊れるので断念。
・Illustrator:ポスターから軽いお絵描きまで。使えると便利(高い)
・Photoshop:実はサムネ少しだけフォトショでコントラストいじってます。ごめんなさい。だって少しでも綺麗に見せたいんだもん。
チーム ぐだぐだアクアリウム 作業分担
・br それ以外
・Flor 最初最後の部屋・螺旋階段以降のワールド制作、ライティング監修
・Yu ロゴ制作
チームメンバーに助けられました、本当にありがとう。
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