USスチール買収劇で思う、アメリカは幼稚化してる!?
かつては世界最大の鉄鋼業だったUSスチールを
日本製鉄が買収しようとしたが、バイデンに阻止された。
本当にこれで大丈夫なのか?
と、疑いたくなるほど
アメリカの政治は単純化、幼稚化しているのかもしれない。
アメリカの政治ではなく、アメリカの有権者が幼稚化の方がしっくりくるかもしれない。
鉄鋼は、かつて、高度経済成長のシンボルだった。
近代鉄鋼の歴史は、産業革命のイギリスから始まり
その後、アメリカに移り、世界最大の鉄鋼会社がUSスチールだった。
しかし、その後は日本に工業が移り、鉄鋼も日本が世界最大になり
その後、2000年には中国に移り
現在も、生産量では
中国が過半数を占め1位
2位 インド
3位 日本
4位 米国
になっている。
USスチールは、どんどん生産量は落ち
設備も古くなり
効率良く生産できなくなり
今後、生き残るにはどこかと提携しないとならず
買収先を求め、日鉄が手を上げた。
しかし、イメージが悪いからなのか
全米鉄鋼労働組合が買収に反対をし、
有権者の数として多いこの組合を無視できず
政治側は、買収反対を表明し、バイデンが中止を判断した。
日鉄もUSスチールも訴え、覆すとしているが
このまま、買収がなくなれば
もっとも困るのは、反対表明した労働組合の組合員だろう。
なぜなら、買収中止になれば、古い順に溶鉱炉を閉めていくしかないからだ。
なぜ閉めるか?採算が合わないからだ。
日本製鉄はがんばりにがんばって改善をし
今では、1トン当たりの利益は世界一
かたや、USスチールは、1トンの利益は
日鉄の、3分の1なのだ。
だからこのままでは利益が出ない。
なので、本来なら買収はバンザイするほどのモノなのに
反対をする。
イメージで政治を決め、イメージで判断する。
どうも幼稚な判断としか思えない。
どうも、アメリカのこの手の戦いを見ていると
勝って自分の首を絞めることが続いているように思う。
「損して得取れ」の真逆だ。
日鉄は、なぜ世界一の利益になったのか?
USスチールのような没落が起きたのか?
経営者なら考えておきたい。
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