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殿二自治会 日誌 4

#地方自治を現場から見つめる自治会長の日記です

【静岡市清水区駒越地区・殿沢2丁目界隈】


配信の第4回目です👀

令和5年4月19日 (水) 🌤️晴れ 23.5℃ ↙️西南西 1007hPa

 ・「広報しずおか」事務局より着電💬
 🏠自宅に配布物を郵送しておいたとのこと。仕事から帰宅したら、玄関先に山積みされていた。☔️に濡れてもいいように、📦二重に梱包されていた。
 ・駒越生涯学習館より、「交流館だより」第180号が🤎茶色のバッグに入っていた。これも組長会で各組長に配布するようだ。
 ⇒茶色のバッグは、組長会開催時に生涯学習館に返却することになっているみたいだ。
・地震津波DB作成中。僅か500件のデータの中なので、全体像を掴むには未だ早過ぎるが途中経過。

【地域別地震発生確率】
※地域別・年代別で発生率を追いかける方がやはり、いらっしゃるのですね。

N:南海トラフ地震   12件ー114.7年間隔(平均)
S:相模トラフ地震   18件ー42.9年間隔(平均)
M:南関東直下型地震  32件ー36.6年間隔(平均)
K:海溝型地震     カウント中

 AIを活用する際は少なくとも1万件のデータ入力が必要であるらしい。なので、500件程度では参考にならないと🧑‍🏫地震学者に笑われてしまう。

【沼津駅北口・高島町】
※🚉北口駅前に一昨年、江原素六翁の銅像が出来ました。

 ・荷物📦を運ぶために、沼津の事務所に車で出社していたため帰路、旧国道1号・通称〝千本街道〟現在の県道380号線を久しぶりに走ってみた。
 🌊津波・高潮、🌀大雨による増水に備え、沼津市は放水路の🚧拡張工事を至る所で取り組んでいた。走りながら時々👀横目でチラ見していると、防波堤の嵩上げ工事も行っていた。
 🌲千本松界隈の先にあった旧吉原宿は津波によって二度も甚大な被害を受け、旧吉原→本吉原⇒新吉原に移築された歴史がある。
 過去の出来事が学ばねば、同じことの🔁繰り返しになる。

【浜松・遠州灘に完成した防潮堤】
※浜松に創業した一条工務店が300億円を寄贈し、工事着手に弾みがついた高さ18mの防潮堤は天竜川から浜名湖に至る総延長17.5kmが完成した。
景観を守るか?住民の安全を優先するか?
浜松市と南区の企業は後者を選択した。

 ・仕事で、浜松市南区卸本町に出向いた時のことを思い出した。
 中田島砂丘の西側で遠州灘が眼前に広がる。工業団地に立地する企業が協力し合い、高さ18mの防潮堤が完成した後、🌲松などの植林事業を毎年行っていて、地域住民だけでなく、地元企業も災害に備えた社会貢献活動に取り組んでいる。
 小職は昨年、その植樹作業を手伝わさせていただいた。3年前に植樹した🌲松は人の背丈より伸びていると、社員の方々一人一人が嬉しそうに語り合いながら、作業に従事なさっておられた。
 会社が休業日の土曜日 午前中の作業で、誰一人嫌々作業している社員は居なかった。
 浜松の〝やらまいか精神〟が息づいていた。
 ☆静岡市はいささかのんびりしている気がする。

令和5年4月20日 (木) 🌤️晴れ 18.3℃ ↙️南西 1008hPa

 一番町・本通に仕事で出向いた序でに、駒形通りにある静岡県地震防災センターに行って、見学してきた。あったことは知っていたが訪ねるのは初めてだ。
 小学生の社会科見学のような気分で一人で行くのは小っ恥ずかしい。

【駒形通りにある静岡県地震防災センター】
※入館は無料で誰でも気軽に勉強できる施設だ。

 1階の地震・津波コーナーを拝見し、資料を貰って来る。館内のパネルや展示品は触らない限り撮影可とのことで、📸バシバシ撮影してきた。
 2階は富士山の生い立ちや噴火にまつわる資料と噴火防災対策のコーナーで、富士山が改めて、活火山であったことを再認識させられる。
 火山災害の展示、風水害の展示に防災に備える非常持出品の展示もあった。
 夏休みの子供自由研究に訪れてもいいのではないか?組長会に語りかけてみようと思う。団体での予約は15名からだそうで、事前予約すれば様々なアトラクションも体験でき専任の講師が説明しながら案内してくれるという。

【静岡県地震防災センターの館内】
※1階右手奥には震度7を体感できる装置が人気のようだ。

令和5年4月20日 (金) ⛅️晴れ 23.1℃ ↗️南南東 1003hPa

 今夜は小職が自治会長と初めて臨む組長会議だ。
 19:00〜駒越生涯学習館の会議室で開催予定である。
 17:05 しかし、事前に届いていた配布物を含め組長会で配布する資料があまりに多いため、連合自治会長を見習い、17時には到着する。
 新人の生涯学習館館長に挨拶をし、駐在の管理人さんに会議室利用の注意点を拝聴する。
 会議室の予約が来年3月まで予約済みであることを確認し、会議室に入室。
 室内がカビ臭いので換気をし、コロナ対策で机や椅子をアルコール除菌のウェットティッシュで拭いた後、11組ある各組の封筒に配布物・回覧物を順番に入れていくのだが、念の為本日も生涯学習館のレーターケースを覗きに行ったら、また配布物があったので、合わせて仕分けをする。
 配布物の中には、母校・駒越小学校、清水四中の校長先生や教頭先生が手作りされた便りもあり、懐かしかった。
18:50 仕分け完了。
 組長会開催の10分前だった。
 早めにきて正解。
18:55  前期会計・前期自治会長到着。
17:03 新会計到着。
17:05 新副会長到着。
    役員全員と全組長が揃ったので、令和5年度最初の組長会を開催。
 不慣れな議事進行で組長さんたちも驚かれたであろう。
 ・冒頭、昨年度の会計報告を前会計から、令和5年度・新年度事業計画の説明を前自治会長から補足があった。
 ・監査報告もあり、前年度活動内容、会計報告と事業計画(案)・新年度予算の第1〜第4号議案は38票満票で可決承認された。

【駒越生涯学習館】
※🗳️投票時にしか訪れことはなかったが館内には会議室の他に🚾、図書館、和室の部屋まであった。

 ・連合自治会の際に、駒越地区交通安全協会から自転車走行の際のヘルメット着用、小学校登下校の通学路での安全に配慮した慎重な運転をする注意喚起があったことを報告。
・自治会費徴収の連携。
 組長会議に参加して初めて知ったことがある。
 生活保護を受けていて自治会費が払えないという家庭事情を持ったご家庭ならともかく、新車や🚐大型ワゴン車を乗り回しバイクまで乗っている世帯が自治会費を納めず、自治会未会員の世帯が各組2世帯ほどある。
 自治会未会員が1軒や2軒では無いことだ。任意の民間団体だから、加入の強制権はない。あくまで、自治会費は慈善の上納だ。
 それをいいことに、
 ・自治会費を未納の未会員なので、側溝一斉清掃や海岸浜清掃、年一回の防災訓練も未参加。
 ・週2回の🗑️ごみはしっかりと出すのに、ゴミ当番は未会員を理由に、一度も顔すら出さない世帯があると言う。
 ・🧑‍🚒消防後援費、年額1000円は支払いをお願いするも、強制力はないためあくまで支出ご協力のお願いの範囲内であることを説示。
 各組長から異論が出た🗣️

【全国各地で起こる地方自治の課題】
※全国のあちこちで自治会費を巡る問題があり、
神戸では最高裁まで上告された。
最高裁は上告を棄却したために、2審の大阪高裁の判断で
確定して、判例となった。

 自治会の存在意義:レゾンデートル
(レゾンデートル:心理学用語の🇫🇷フランス語で、raison d’être)法的根拠はない。

【自治会の役割り】
※地方自治法第260条の5では、あくまで任意地縁団体に過ぎず、代表者を1名置くことを定義している。
総会にあたる協議も年に一回以上、開催すれば良い🙆

 税金のような徴税権はなく、法律的な枠組みは「権利行使権のない民間任意地縁団体」なのだ。
 自治会の加入・脱退も任意で強制権は無い。
 判例も調べてみたがいづれも自治会側が敗訴し、自治会側が受け身の存在であるにもかかわらず、あくまで市民の善意と好意によって支えられているのが現状だ。

【自治会加入者数の推移】
※これは東京都の推移だが、全国各地もこれほど極端なことではないが、似たような状況だろう。

 それを示す資料がこのグラフだ。
 年々、自治会加入世帯が減少している。これは殿沢二丁目自治会も例外ではない。曖昧な存在の自治会・町内会によって市町村の行政が成り立っているにもかかわらず、行政や司法の対応は冷ややかだ。
 今や、自治会の組長・自治会長は昔の〝町の名誉職〟でも無く、輪番制で廻って来た厄介ごとの調整役である。
 こういう組織の調整役を
「ファシリテーター:facilitator(英語)」と、呼ぶ。

【ファシリテーターに求められるスキル】
※昭和の〝俺について来い❗️〟的な時代ではなく、
令和の御代は合意形成の中から進むべき道を教示する。

 静岡市も自治会長の研修制度を遅ればせながら平成24年からスタートした。「地域デザイン・カレッジ 」がそれである。地区ごとの自治会長の会合である連合自治会で研修制度があることを知ったので、機会があれば参加したい。

 地区組長の中でE組長から提議あり。
 E:「殿沢二丁目は毎月第二土曜日に古紙・雑がみ回収事業。だがここ最近は1世帯が持参してくるだけで、とても地域貢献しているとは思えない。雨の日に至っては誰も出す世帯はない。市役所へ古紙回収事業撤退を具申してみたら、どうか?」と。
  A前自治会役員の返答
 A:「最近は民間回収事業者に依頼していることは承知している。出せば、🧻トイレットペーパーをご褒美に下さるからだが、市の事業なので勝手に辞めるわけにいかない」
 ここでおさらい。
 小職も含めて、市の古紙・雑がみ類回収事業のスキームを確認する。

【静岡市が配布していたゴミ分別のリーフレット】
【ゴミ分別のルールについての問い合わせ先】
12頁30頁に登載されていた。恥ずかしながら、小職もこのパンフレットの存在を生涯学習館に出入りするようになってから、知りました😅

家族に叱られながら、古紙・雑がみを玄関先に出しておくと知らぬ間に業者が来て、🧻を1巻置いて行っていた。市の事業も知ったし、🧻は民間事業者だったことも初めて知った。
 いかに、小職がサラリーマン生活に明け暮れていたかを思い知らされた。
 続けてB前自治会役員が補足する。
 B:「確か、一年に一回市から委託された事業者から自治会へ協力金が2千円前後振り込まれていたはず。それが市の協力してくれた自治会への返答だ」

 他に同調・異論の出る様子はなく、小職がまとめる。
 「いきなり殿沢二丁目だけが脱退すると陳情するのは乱暴なので、ここ数ヶ月の間、小職も古紙・雑がみ回収の現場を拝見し、記録を取る。その上でこの後の当自治会としての立ち位置を上層の連合自治会へ言上するということで如何か?」
 意義なし。
 G組長から提議あり
 G:「自治会内規を読むと、入退会の規定が曖昧で迷惑をしている。内規5条には拠出する名目に、自治会費・自主防災会費・消防団後援会費の記載はあるが、自治会を退会するタイミングで前会員がいつまで支払い、新自治会員がいつから支払いが生じるのかが明記されていない。
 組長として、どこまで踏み込んで良いのかガイドラインを明確にするためにも条文を追加するなり附則を設けることを提案する。
 でなければ、将来に禍根を残すことになる。」
 小職:答え
 「5月の組長会に諮って議論する」

 小職から
 自主防災の観点からも当自治会の巨大地震後に迫る津波対策や台風等の大雨による水害・土砂崩れに備え防災マップを改めて準備する。各組長は市から提供されたハザードマップは保管されているだろうと思うが、いざという時に自宅の何処にあって、何頁を観たらいいのかを見慣れていないと、有事には慌てて迅速な避難活動を阻害する。
 そこで、改めて殿沢二丁目だけに絞った浸水避難地図と防災マップをA3版に拡大カラーコピーし、ラミネート加工してまずは組長さんに配布したい。如何か?
 J組長より
 J:「ラミネート加工は高いので100円均でA3版のクリアーファイルやクリアーカードにしたら、経費節約になるのでは?」
 承る。

令和5年4月22日 (土)☁️曇り 20.0℃ ⬅️西風 1005hPa

G組組長より提議があった「ようこそ、殿沢2丁目へ」の小冊子の中にある自治会内規、内規附則、内規附則改正を確認す。
 指摘のあった内規は「内規5」の中の
 『自治会規約第18条の会費は下記とする。 
  自治会費   月額800円
  自主防災会費 月額500円
  消防団後援費 月額1000円 』

 G組長が心配するのは、自治会退会表明してから退会届を受理し、次の新しい入会表明した世帯が現れるまでの期間は、自治会規約に登載されておらず、空白期間でグレーゾーンだから、責任所在が曖昧で、将来に禍根を残すとの主張だ。
 そんな折10:25分、自宅へG組長より着電。
 「昨日の組長会で承認された第1号議案(案)〜第4号議案(案)は、承認されたのだから、(案)を取るべき旨の説明ないし書面がないので管下世帯に説明出来ない。自治会長はどう思うか?」との事。

 連絡して下さったことに謝意を示してから、議案は38票満票で承認されたのだから、ご説示の通り(案)を取るべき旨の説明を失念しただけだろうから、(案)を取り、決定事項であると説明して構わないと、回答する。
 〔後日談: G組の回覧には、小職とのこの遣り取りも含めてA4一枚にびっしりと経緯が手書きで書かれていた📑ペーパーがあったと、G組世帯から小職に連携あり〕

自宅🏠に、回覧板と静岡市の行政文書「こまごえ」が届いていた。我が町内は波風も立つことなく、粛々と自治会運営が為されていて、ホッとした😮‍💨

令和5年4月23日 (日) 🌤️晴れ 19.6℃ ↗️南南東 1015hPa

 🗺️地区防水マップにある「細谷池」と言う溜池を確認しに出向く👣

【細谷池の入口】
※防犯カメラもあり、何とも言えない威圧がある。

 迎山町の高台にあり、行き止まりの🚷立ち入り禁止の🪧があるので、詳細な現調は出来なかった。
 地元で古くから住んでいらっしゃる方に伺う事が出来た。
 農業用水で、迎山町・港南町・殿沢の宅地造成は旧清水市と殖産住宅が手掛けた。
 それまでは、小川が二本に分かれ南北に流れ下り、北は現在の鈴与建設社宅の前を流れ三井フロロケミカル🏭の脇から、駿河湾へ、もう一方は県営集合団地の脇から駒越の方に流れて行っていたという。 
 県営集合団地前の小川は、清水の歴史に名を刻む「七夕豪雨」の際に増水し、港南町の一部の世帯が床上浸水させた。
 造成した宅地は粘土質で、地盤は柔らかい。巨大地震が襲来したら、液状化現象や落盤事故も警戒した方がいいという🗣️
 この地に住んで50年。
 そんな話を拝聴したのは初めてだ。
 「想定外」の話しを「想定内」にし、減災に向かわせる自治会の取り組みだけでは無力感を感じる。

 近くにあった隣り地区の自主防災倉庫も見学。

【迎山町・自主防災倉庫】
※隣り地区の自主防災倉庫が設置されている駒越堤公園は広々していて、
我が自主防災倉庫がある殿沢二丁目公園とは、
比較にならない。
【殿沢二丁目公園】
※ここに殿沢二丁目自主防災倉庫があるが、この場に公園と自主防災倉庫が設置されている事を知っている世帯も少ないと思う。

・夕刻 自宅🏠へ「5月の駒越小学校・下校予定表」が届く。

【自治会・町内会の役割りを示すビラ】
※入会していて良かったと思われる自治会作りの模索は始まったばかり。


        (第4配信 終わり、第5へ続く)

 
 

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