ニセコの事例から学ぶ。これからカタチにすべき地域ブランディングのあり方
年末で締め作業が色々と多くなってきた川本です。丁寧に作業をしたい時期です。最近、多ジャンルの書籍を読んだり、ワークショップなどにも合間をぬって参加をしたりしてインプットを増やしています。
そんな中で、「地域の豊かさ」、その豊かさを手にいれるために、「僕たちは何をしていく必要があるのか？」考える機会があったので、それをシェアします。
地域の豊かさとは？？
先日、府中市で活動する団体、NPO法人府中ノアンテナが主催のワークショップに参加をしてきました。そこには家具メーカーなどをはじめ、木工関係の企業さんや旅行会社さん、自治体の職員さんなど色々なジャンルの方が集まっていました。現在、瀬戸内ファクトリービューという産業ツーリズムなども企画しており、活動が盛んなエリアだなと感じています。そんな“備後（ビンゴ）エリア”でどんなビジョンを持って活動をすればいいか、みんなで考える場でした。
その中で、“豊かさ？”とは何かという、問いがありました。自然たっぷりで、ゆったりとしていて、やりたいことができる環境があれば、豊かだよねという声もありました。経済的なゆとりもあることも大事だよねとか、多様な意見が出ていたように思います。哲学的な内容も多く、色々と考えせられました。
僕自身は経営者であるため、経済的な部分はすごく重要だと思っています。 “脱成長”はトレンドになったこともありましたが、やはり経済的に豊かにならない限り、ドンドン人はいなくなってしまう状況は目の当たりにしています。だからこそ、自分たちの地域のブランド価値を高めていくことが大切であり、それをカタチにしていくべきだと思っています。
ブランド化の成功事例「ニセコ」から学ぶ
そんな中、ブランド化に成功したエリアとして、北海道のニセコがあります。ニセコは外国人観光客でにぎわい、特に富裕層に好まれるエリアです。このエリアは、観光客数を集めることではなく、いかに少ない観光客で収支を成立させ、利益を出すかを重点的に考えています。つまり、VIP向けのホテル・サービスをしっかりと確立しています。この事例から学べることは、誰でもいけるリゾートではなく、みんなが味わえない体験価値づくりにこだわっているということです。
今、日本は観光大国になるべく、訪日外国人客を増やす努力をしています。２０３０年は６０００万人を掲げています。コロナもあけて、京都に行きましたが、ここは海外かと思うくらい、外国の方がいました。ただ、僕が見る限り、カフェ等も満席でオーバーツーリズムになりつつあるのではないかと感じました。ニセコに学ぶのであれば、僕ら日本でもっと目標にすべきなのは、観光客数ではなく、旅行消費額にもっと目を向けるべきだと考えています。訪日外国人だけではなく、日本人の方にも共通です。
つまり、いかに値上げをして、付加価値の高いサービスを作るか？です。いかに、顧客数を減らし、特別な体験を提供できるかがポイントです。こういった特別な体験をみんなで作っていくことは、地域づくりにおいて、物凄く大切なことだとワークショップで学ばせていただきました。
（参考書籍）
ブランド化は、行動した人しか得られない
言うは易し という言葉がありますが、言うほどこれは簡単なことではありません。参考書籍にも書いてありましたが、どうしても淘汰される地域も出てきます。
地域の施作は、比較的、起業支援などのボトムアップ支援が多くあります。つまり底上げ事業です。もちろん、大切なことですが、ブランド化をするためには地域の中にヒーロー・ヒロインを生み出していく必要があります。地方創生の分野でも、宮崎といえば「こゆ財団」といった全国的にも有名な事例など。
これから人が減って、人材不足の時代に入ります。人それぞれ定義は違いますが、“豊かな未来”を実現するためには、様々なエリアの事例を学び、自分たちが何をしていくかを考えていく必要があります。
まとめ
僕自身は、人が少なくても、美しい自然があり、価値のあるマチづくりに興味があります。そんな事例を学び、みんなで豊かな地域づくりを作っていけるコミュニティを来年作っていこうと計画しています。
僕の仕事は、研修やコンサルティングなどをする仕事で、活動フィールドがあるわけでありません。ただ、様々な地域と関わり、素晴らしい方々と繋がっていることが強みです。だからこそ、府中市をはじめ、地域で素敵な活動を作っている人たちの価値を伝え、そこに人を届けるような役割を、微力ながら担えないかと考えるようになりました。
色々と試行錯誤をスタートしていきますが、ぜひ引き続き、応援していただけると嬉しいです♪
いつも、コメントや質問が本当に励みになります。ありがとうございます。
コメント紹介コーナー
『人生を豊かにするための“新しい出逢い”をつくる旅』めちゃくちゃいいですね！
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ありがとうございます！ワクワクできる“新しい出逢い”を沢山作っていけるようにがんばります。色々と応援お願いします（涙）これから渦を起こしていきます！
地域にとっても企業にとっても官民共創をデザインできる人が必要になってきていると凄く感じます！
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これから必要だと思っています。まだ影響力は小さいですが、みんなが注目するような渦を起こしていき、しっかりと共創できる企画に落とし込んでいきます。３月９日にイベントを企画して、キックオフしますので、引き続きお願いします！