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境界性パーソナリティ障害(BPD)のリアルな思考・心情

境界パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder)とは・・・


自己像、気分、行動の不安定性、拒絶されたり見捨てられることに対する過敏性が特徴的です。
ものの捉え方や行動の偏りが大きいため、人間関係を円滑に築くことが困難になる病気です。
自分を傷つけるような衝動的な行為をしてしまうこともあります。

BPDのはじまり

私が生まれてから両親が離婚をしたため、
「自分のせいで両親が別れることになった」
と考えるようになりました。これが5〜6歳の時です。

自己見解では、おおよそこの時からBPDの症状が出始めたのではないかと考えています。

私が学生時代の頃、母親は仕事に忙しかった為、学校行事への参加や旅行など、なかなか時間を確保出来ませんでした。
母親が働いているのは自分を養う為であり、「自分に手間やお金をかけてもらうこと、時間を割いてもらうことを申し訳ない」と感じていました。

そして、家以外の場所に愛情を求めるようになっていきます。

BPDの思考・行動


仲の良い友人が自分以外の友達と遊んでいると、「自分が一番じゃないならどうでもいい」と投げやりな気持ちになり、「一方的に相手を避ける」行動を取ります。

他には、SNSのアイコン。自分とのツーショット写真に設定されていたものが、別の写真に変更されているのを見ただけでも落ち込んでしまいます。
「相手は自分のことが好きじゃなくなったんだ」と思ってしまうのです。
他にも数日返信がこないなど、些細なことで落胆し、相手をブロックしたり、SNSのアカウントを削除したりします。

健常者の方からすると、被害妄想も甚だしいと感じますかね?(笑)

ですが、これもBPD特有の思考なのです。
また、感情が目紛しく変動するため、一転して「相手から嫌われる」ことに対する恐怖に支配され、見捨てないで欲しいと相手に縋り付くこともあります。
これは「見捨てられ不安」という症状です。

BPDを持つ人への接し方


本人も好きでBPDになったわけではありません。本人も苦しいのです。もちろん、衝動的な言動や行動を全て許して欲しいとは言いません。
しかし、それがその人の本心でないことも多いのです。

もし、BPDの方が唐突に怒りや悲しみの感情をぶつけてきた場合は、「それは本当に思っていること?」と優しく聞いてあげて欲しいのです。
そして本心でなかった場合は、「衝動的になっちゃったんだね。でも、こっちも悲しくなるから、少しずつ気を付けていこうね」などと声をかけてもらえたらと思います。

BPDによる思考は、非常に生き辛くもあります。

自傷行為のはじまり

私は自己肯定感が非常に低く、自傷行為も多々繰り返してきました。
記憶にあるのは小3の頃です。ストレスを耐える時に腕をつねる行動を取るようになりました。

中学に入ると、仲良い女の子がリストカットをしており、そこで自傷行為を知ります。
そして当たり前のように私自身もするようになっていきました。しかし中学の頃は擦り傷程度で血も滲む程度でした。


高校に入学して早々、大きな失恋を経験し、校内のトイレで自傷行為に及びました。制服は真っ赤に染め上がり、授業に出るどころではなくなってしまいました(苦笑)

保健室に絆創膏を貰いに行くと、保険医に傷を暴かれ、剃刀を取り上げられて家に連絡を入れられ、その日は強制送還となりました。
そのまま皮膚科を受診したのですが、傷が多過ぎて縫合することが出来ないと帰されました。

その後も学校は出席していましたが、月に一度のスクールカウンセリングを利用するようになりました。

高校一年生の終わり、飲食店でバイトを始めました。覚えることも多く、人間関係の悩みもありましたが、働くことは楽しく喜びを感じていました。しかし、叱責されたりミスをしたりすると、そのままトイレに駆け込み、割れたグラスの破片を使って自傷行為に及びました。
今考えると非常に不衛生ですね(苦笑)

自傷行為の原因・依存性

リストカットをはじめとする自傷行為に及ぶ際は自身のコントロールができない状態に陥っていることがあります。
「自傷行為をしたい」という考えに支配され、冷静な思考を失ってしまうのです。勝手に体が動いてしまう、そんな感じです。

そもそも何故自傷行為をするの?という疑問に対する回答は人それぞれあるかと思いますが、私の場合は心の痛みを和らげる為です。

自傷行為をした際に、エンドルフィン(脳内麻薬)が分泌されます。そのため、一時的に気持ちが楽になったと感じるようです。

「悲しみ」「辛さ」という負の感情から抜け出すために身体的な刺激を与えることで、「痛み」に意識をシフトさせている、そんな感覚です。
その為、自傷行為を繰り返すようになってしまいます。

自傷行為はリストカットだけではないことはご存じでしょうか?
オーバードーズ(薬物の過剰摂取)、過食嘔吐、殴る、抜毛、皮膚の摘み取りなどもあります。
また、アルコールやタバコの多量摂取も含まれるようです。


自傷行為の解決策・・・

正直、私も完全に辞められたわけではありません。また、自傷行為に及ぶ理由は人それぞれなので辞めるというのは実際には難しいことが多いと思います。

今回はあくまで私の現状の思考を一例として記述していきます。
私が自傷行為に及ぶのは、希死念慮が強いことも多く関係しています。希死念慮とは、死んでしまいたいと考えることです。

しかし、ODやリストカットの多くは死に直結しないことが殆どです。
現在の流通している精神薬や睡眠薬は危険性に十分配慮されたものになっています。
そのため、大量に服用したとしても、嘔吐や健忘の症状が出たり、薬の効果が切れるまで眠り続ける事になります。
酷い場合は病院にて胃洗浄を行うこともあり、保険が適用されないので金額も高く付くようです。

リストカットについては、成人であれば1リットル以上の血液が失われると死に至ると言われています。ペットボトルや紙パックを思い浮かべて頂ければ分かる通り、1リットルはかなりの量です。
皮膚の下の筋肉まで刃を入れたとしても流れ出る血液は大した量ではありません。

辛くて死んでしまいたいと思うことは、私は今でも全然あります。
ですが、辛いことを言うようですが、死が本当に楽になれるというエビデンスはどこにもないと思うのです。
死後の意識や魂がどうなるかは分かりませんが、生きている時より辛いことも可能性として考えられます。

また死を望んで失敗した場合のリスクは計り知れない物です。重い後遺症に悩まされ、以前よりも傷ついた身体で生き続ける事になります。実際にこういった経験をされて、ブログを書かれている方もおられます。

苦しみは人それぞれですが、まずは行政や病院など然るべき機関に頼ってみるのも一つだと思います。
模索して模索して、少しでも生きやすくなる道が開けたら幸いです。

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