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食生活をアルゴリズムにゆだねてみる 〜ファミマ 5daysチャレンジ 最終日
【前置き】
このnoteを書いている最中に新型コロナウィルスの感染拡大が広がり、緊急事態宣言への対応に追われる中で、続編のアップに随分と間が空いてしまいました。。。せっかくの“Stay Home週間”なので一気にアップすることにします。
いよいよ5daysチャレンジも最終日になりました。
昨日、目標を大幅に未達になってしまったので、恐怖に怯えつつも覚悟を決めて走りきります。
さて、今日レコメンドされたメニューです。
欠品常連の「ごぼうサラダ」がいない!あまりに私が食べないものだから遂にアルゴリズム君も諦めてくれたのでしょうか。これまで何度も苦しめてきたくせに、最終日に空気を読んで出さなかった理由は開発チームに聞いてみます。
おでんも初登場ですね。しかし、大根1個だけ買うのは面倒くさいですね。どうせなら3品くらいセットでオススメしてくれれば良いのに。
それにしても思ったより、良心的な品数に安心しました。とはいえ、ちょっと1つ1つがガッツリめな印象もしますが。これで本当に昨日の未達をリカバリーできるのか?という不安もありつつ、スタートです。
白金台オフィス近くのセブンイレブンをちゃんと素通りし(笑)、歩いて3分ほど先のファミリーマート 白金台三丁目店に来ました。
最終日なので、何としてもやりきらなければいけません。というわけでランチ・ディナーメニューも含めて出来るだけ買い込む作戦に出ます。
とはいえ、アトレ目黒店に比べるとかなり小さい店舗なので品揃いはちょっと不安、と思っていたら案の定、そろわないですね。。あるものからとりあえず買い占めていきます。
ハムチーズマヨ(パン)
オクラとなめこのネバネバサラダ
2種のカカオをブレンドしたチョコフレーク
厳選10種のおつまみミックス ← 「コクと旨みのえび大判焼き」の代わり
すごい食べ合わせ。(汗) いっしょに食べるのはキツいです。。
と、ふと思うわけです。今日はそもそも前日の未達を取り戻さねばならないし、ちょっとぐらい何を食べても問題ないでしょう、なんて悪魔のささやきが聞こえます。
あとでつじつま合わせればいいじゃないか。もう一度ファミチキが食べたい。。。
ダメな自分を振り切ります。
はい、無理でした。笑
見よ、この神々しく輝くファミチキ様のお姿を。そして、金色の豚エンブレムで露骨に高級感を演出する黒豚まん。やはり、レジカウンター横の誘惑は強烈です。
そして、2回目の登場の「オクラとなめこのネバネバサラダ」と一緒に食します。ちゃんと中から柚子ポン酢を取り出します。同じ過ちは繰り返しません。
間食におつまみミックスやチョコフレークをバリバリ食べつつ、気がつけば最後の1食の時間がやってきました。
正直、空腹感は全くないですが、チャレンジの完遂を目指して、勇気を奮い立たせます。
この1週間たいへんお世話になったアトレ目黒店で最後の買い出しをします。
明太子ポテトサラダとツナハムきゅうり(サンドイッチ)
枝豆とひじきの生姜風味鶏サラダ
ピリ辛ポークチョリソー
マヨネーズ付きあたりめ
なかなか夕食らしいガッツリ感が出てきました。この1週間に想いを馳せながら最後の晩餐を愉しむこととします。
この1週間でも何度かお世話になった「おかあさん食堂」から、ピリ辛チョリソー。おかあさん食堂の美味しさにはたびたび驚かされましたが、今回もおどろきのパフォーマンスを披露してくれます。
じゅわわ〜っ
とジューシなー食感と、ほどよい辛みのバランスが、おつまみには最高です。4本入りで298円はけっして安くはないけれど、変な激安居酒屋のメニューよりコスパは良いと思います。
うーん、ビールが飲みたい!!
そして、このチャレンジにおける私の健康維持を支えてくれた数々のサラダたちのラストを飾るのはこちら。
おかあさん食堂、最後の刺客。枝豆とひじきの生姜風味鶏サラダ。
ほどよい生姜の風味と枝豆のバランスが、ちょっとオシャレな料理上手のお母さん風に仕上がっています。イメージは、栗原はるみさん。
やっぱり、おかあさん食堂はおいしい!
というわけで、いよいよ5daysチャレンジ最後の一品は、マヨネーズ付きあたりめ。これを最後に残してしまったため、完食するまでなかなか家に帰れません。。。が、残されたアゴの力を出し尽くして、無事に完食です。
5dayチャレンジ、完走!!
買いに行く時間がない、レコメンドされた商品が置いていない、やたらごぼうサラダがレコメンドされる等々、さまざまなトラブルはありましたが、アプリにメニューを任せた5日間を終えることができました。極めて受動的な5日間。
結果はこちら。
買った商品点数 51品 → 1日平均 10.2品
支払った金額 9,579円(税込) → 1日平均 1,915.8円
おかげさまで、初日に1万円をチャージしたファミペイは見事にすっからかんになりました。笑
アプリ上で、しっかり栄養コントロールもしていたため、体調も極めて良好です。途中、ファミチキや肉まんの誘惑にしっかり負けながらも、ジャンキーの食事をしてきたという感覚は一切ナシ。
(そりゃ、51品も食べてれば無いわな。。。)
むしろ気持ちとしては、こんなに野菜はたくさん食べていた感じがします。
「選ばない」というのは最高の贅沢
今回のチャレンジは「アルゴリズムにメニューを任せてしまったら、本当に食生活は成り立つのか?」という、どちらかというとAI活用の”ネガ”な部分を検証する形でスタートしました。
その背景は、データ分析・AI開発を生業にしている身としてユーザーの気持ちになるという、体験をしておくことも重要と思った真面目な背景もあります。
もちろん一人のユーザーとして、やりながら思うこと・要望は多々ありましたが、開発チームに華麗にスルーされてしまったので(笑)、ある意味で諦めて使ってみたわけです。言い出しっぺですし。
人間ですから「好きなものを食べたい・選びたい」という欲求と、「こんな感じで食べて良いのか?」という葛藤が、コンビニに行くとあるわけです。
しかも、ファミリーマートといえば、
店舗の平均取扱いアイテム数: 約3,500アイテム
年間の新アイテム数: 約6,500アイテム
※ ファミリーマートの公式ページより。食品以外も含む。
これだけのアイテムから選ぶというのは、逆に、選ぶという行為がどこかで「諦める」という行為に転換していて、いつも同じような商品を手にしているということすらあると思うのです。
今回はのべ51アイテムを食しましたが、自分で選んだらこれだけの数の商品を手に取り、しかも栄養バランスよく選択するというのは到底無理な話。
せっかくコンビニに来たのに、商品を選ぶのに数十分もかかってしまし何にもコンビニエントじゃない、っていう話です。
そう、選ぶことって「負担」なんですよね。
高級フランス料理で、シェフのおすすめのコースメニューと同じで、選ばないで満足させることができれば、それはとても贅沢なこと。
今回のチャレンジで一番の学びは、これを体験できたことにありました。
機械に任せることは、あたかも豊かさを失うことと勘違いされている方も多いと思いますが、一つ見方を変えるだけで便利さだけでなく、別な豊かさも手にすると思うと、AIとの共生がもっと進むのかもしれませんね。
素晴らしき開発チーム
さて、今回のチャレンジはとんだ悪ノリから始まったのですが、ブレインパッドが誇るCDTO 太田さんをはじめ、優秀で愉快な仲間たちでアッという間にMVP(Minimum Value Product)を作ってもらいました。
感謝、感謝です!
本当に、文字通り「アッという間」でした。
なぜアッという間にできたのか?
Quick & Dirtyにこだわるとここまで爆速でPoCができるという、その開発の舞台裏にもたくさんの工夫が詰まっていました。
その開発記はこちらを御覧ください。
食品サプライチェーンの課題解決につながるかも?!
この「選ぶ」という行為を取り除くことは、いま日本における課題となっている食品流通業界のさまざまな課題が解けるかもしれない!と思ったことがあります。
それは、また次回につづってみようと思います。
最後に、「おかあさん食堂」は美味しいですよ!!
特に今回のMVPは、海鮮スティック。
ダイエットの味方にもなります。
お惣菜には食品メーカーさんの血の滲むような努力がたくさん詰まっているんだろうなぁと有り難くいただきました。