自転車ヘルメットの買い替え時期について
自転車に乗る際、ヘルメットを着用することは命を守る最も基本的な安全対策です。
しかし、そのヘルメットはずっと使い続けても安全なのでしょうか？
本記事では、ヘルメットの買い替え時期について、その理由とともにわかりやすく説明します。
ヘルメットは3年で買い替えを！その理由とは？
多くの方がヘルメットを購入した後、5年、10年と使い続けているかもしれません。
しかし、ヘルメットは使用頻度に関わらず、基本的には3年を目安に買い替えることが推奨されています。その理由は、衝撃吸収材の経年劣化にあります。
画像をご覧ください。赤い丸で囲んだ部分をご注目ください。
これらの部分は、ヘルメットの内側にある衝撃吸収材です。本来、この素材は転倒時の衝撃を吸収するために設計されています。しかし、時間の経過とともにこの素材がしぼんでしまい、角が丸くなるなどの変化が見られます（上：NEW 下OLD）
この「しぼむ」という現象は、衝撃吸収能力が低下していることを示しています。つまり、古いヘルメットでは転倒時の頭部へのダメージを十分に軽減できないリスクがあるのです。
製造業とレース経験から知る命を守る道具の大切さ
ワタクシは自転車業界に携わる前、製造業に従事していました。
その経験から製品には耐用年数があることを強く意識しています。また、自転車に夢中になる前は、モーターサイクルレースに参加していました。
レースではヘルメットが頭部を守る重要性を身をもって体験してきました。頭部へのダメージは時として命に関わる深刻な結果を招きます。そのため、適切なタイミングでヘルメットを買い替えることが、どれほど重要であるかを深く理解しています。
適切な買い替えでリスクを低減
新しいヘルメットが絶対に頭部を守れるわけではありません。
しかし、適切なタイミングでヘルメットを買い替えることで、衝撃吸収力が低下したヘルメットを使い続けるリスクを減らすことができます。
特に通勤や趣味で頻繁に自転車に乗る方にとって、これは非常に重要なポイントです。
私のヘルメット管理方法
ワタクシは購入時期をずらして2つのヘルメットを常備しています。
一方は通勤用、もう一方はお出かけ用として使用し、ヘルメットの消耗を抑えるよう工夫しています。そして3年ごとに古いヘルメットを廃棄し、新しいヘルメットを追加購入しています。
この方法は、ヘルメットの安全性を確保しつつ経済的でもあります。
まとめ
ヘルメットは私たちの命を守る重要な道具です。
しかし、それが適切な状態でないとその機能を十分に発揮することができません。衝撃吸収材の劣化や消耗により、長期間使用したヘルメットはその性能が落ちてしまいます。
ぜひ、この機会にヘルメットを点検し、買い替え時期を検討してみてください。あなた自身の安全のために、そして大切な家族の安心のために。