シャニマスの好きなガシャタイトルの話せん?しようよ。
シャニばんは〜〜。ベンプです。
突然ですが、あなたはシャニマスのガシャのタイトルに着目したことはありますか?
僕は…………めちゃくちゃあります。
それどころか、ガシャで排出されたカードのコミュを見てからガシャタイトルを再度確認し、そこに含有された意味を知り、「うわぁ〜〜〜〜………」とため息をつくことすらあります。
そういうわけで、この記事ではいくつか好きなカードとガシャタイトルの組み合わせを記載し、それについて語ろうかと思います。
君の好きなガシャタイトルはあるかな?
ちなみにこれまでのガシャタイトルを確認するなら下記のnoteがとってもおすすめです。
ほなサクサクいきましょうか。
拝啓、夏音痴諸君───!
これ多分み〜〜〜〜〜〜〜〜〜んな大好きですよね。
うん。俺もめっちゃ好き。
こちらのガシャタイトルは2020/6/30に実装された【途方もない午後】浅倉透のものである。
透の透き通るような存在感が、夏の暑ささえ忘れさせる様な、そんなことを想起させる名タイトルだと思う。
実際、透は夏を楽しむのは上手な気はしますね。
1コミュ目「午後1」で木陰で寝ている透が現れ、風が吹くのを待っているシーンなんかも、本当に良い。
というかもう一気に紹介したいのだが、透のガシャタイトルは本当にワードセンスが飛び抜けている、と感じる。
このあと何度も何度も透のガシャタイトル紹介するのも記事としてどうなんじゃい、って感じだしね。
・シティポップを▷とめてくれ
【つづく、】浅倉透の時のガシャタイトル。
▷が再生ボタンのようだが、実際このコミュ内ではラジカセテープが何度も登場し、重要な役割を担うアイテムとなっている。
・体温くらいのゆうやけだった
なんやこのおしゃれタイトル!
こちらは【国道沿いに、憶光年】の際のガシャタイトル。
実際、True Endではゆうやけが眩しくて、思わず「体温くらいのゆうやけだ……」とつぶやいちゃいました。
・月がひとつだけの夜に
こちらは【夜はなにいろ】の際のガシャタイトル。
3コミュ目にあたる「夜の器官としてぼくら」につながっているとも言えるし、思い出演出に出てくる月のことを表すとも言える。
「夜の器官としてぼくら」のコミュ内では視界に夜空と月しか入れない試みを透が行っており、だからこそ『(夜を構成するものは他にもあるが視界=透の世界の中には)月がひとつだけの夜に』だと言えよう。
・オルタナティブに泣いて
こちらは【雪あたりの季節】の際のガシャタイトル。
オルタナティブ、は日本語に落とし込むなら「代替となるもの」であり、なので『代わりに泣いて』と言い換えることができる。
2024年の1月に実装されたかなり最新のコミュといえるが、先日書かせてもらった2023年度のベストコミュを決めるnoteでもあまりに名コミュだったので9位に選んでいる。
ポイントとなるのは4コミュ目の「べた」であるが、致命的なネタバレは避けて、コミュ内のやり取りを一部抜粋する。
こんなにガシャタイトルがきっちり関連しているのまじですごくないですか????????
笑顔を見せるカードのイラストとは裏腹に、なぜ透は悔しさを感じることになったのか、プロデューサーが泣く真意はどこにあるのか、ぜひ見ていただけると嬉しいです。
#b33e5c
急に16進数を記してどうした?と思う方もいるでしょう。
これがガシャタイトルになります。
これはカラーコードであり、ガシャタイトルをそれに当てはめると………
そう、ワインレッドになる。
このガシャタイトルは2020年8月31日に追加された、【cheer+】有栖川夏葉のガシャタイトルだ。
当時頭を抱えながら「キモいよ〜〜〜このゲーム!(褒め言葉)」と叫んだ記憶があります。
もうワインを持っているイラストもあるので本当にそれだけといえばそれだけなのだが、カラーコードという調べなければわからないもの、機能上便宜上割り当てられているだけのもをわざわざガシャタイトルにチョイスするのがこのシャニマスというゲームのキショさ全開で本当に最高。一生好き。
オタクってさあ……なんか一見よくわからないものの裏に隠された真意とかさあ……そういうもの解き明かしてニチャりたいんすよねぇ………
助詞のように、街あかり
こちらは2022年の1月1日、元旦に追加された【さよならごつこ】杜野凛世のガシャタイトル。
夕暮れに街中、ポツポツと灯る街あかりを「助詞のように」と表現する、なんと詩的なタイトル。
そう、今太文字で記したみたいにね。
凛世のガシャタイトルは本当に詩的な表現が多く、意味を理解する前に言葉の響きの良さに圧倒される。
日本語とは、なんて美しい言語なんだ、と再確認せざるを得ません。
例を挙げると、
・きみは恋、われは秋嵐(杜野凛世の印象派)
・春雨を梳けばきみのけはい(凛世花伝)
・ビニールの上に、9月は(水色感情)
・恋しき哉、きみのぬくもり(晩秋ろまんす)
こう見ると『A / B』と区切られたガシャタイトルが非常に多い。
和歌などのエッセンスが和服を着る凛世と共にふんだんにコミュ内でも出てくるため、それを彷彿とさせるガシャタイトルにしているのだろう。
このように、凛世を例に取ると、ガシャタイトルでどのアイドルを扱っているかをわかるようにしていることが読み取れる。
まんまるまるまる、ちょんっ
これは2022年12月20日に実装された、【スノードーム・シンドローム】小宮果穂のガシャタイトルだ。
同コミュでは大人の我々から見て、小宮果穂が無垢な存在であってほしい、という気持ちに切り込むようなコミュになっています。
3コミュ目で出てくる雑誌編集者、まんま俺らなんですよね。
"こども"と"大人"の間で悩む果穂を描くこのコミュでは4コミュ目でシャニPが「果穂は果穂らしくあればいい」と声をかけ、一旦の幕引きをします。
そう、シャニPは彼女が子供だからスカウトしたのではなく、彼女の笑顔と周りも元気にするパワフルさに惹かれてスカウトしたのだから。
"無垢な子供らしさ・幼さ"に惹かれたわけでは断じてなかったのだ。
ではこの「まんまるまるまる、ちょんっ」は何を表すのか?
答えは同コミュのTrue End内にある。
True End、「おてんばシルエット」では果穂が学校の授業で作ったのであろうスノードームを事務所に持ち込みプロデューサーに見せるのだが……どうも元気がない。
どうやら来る途中に転んでしまい、綺麗なスノードームのガラスに傷がついてしまったのだ。
このコミュの内容の運び上、どうしても我々は小宮果穂の無垢さ、純粋さをスノードームが示唆していると想起せざるを得ない。
そのスノードーム、まんまるで綺麗なはずの彼女の無垢な世界に傷がついてしまった。
だが、そこでプロデューサーが機転を利かす。
ばんそうこうを取り出し、スノードームの傷を隠す。
これで、果穂らしいスノードームになった。
………………………わかっただろうか。
そう、「まんまるまるまる、ちょんっ」とは、まんまるなスノードームに貼り付けられたばんそうこうを意味したガシャタイトルなのだ。
ご丁寧にガシャバナーにもばんそうこうがある。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…………………………
このゲーム、すごくね…………?
こ〜〜〜〜〜〜れマジですごくて、当時読み終わった後「いや〜〜〜〜〜〜いいコミュだったなあ……」つってガシャ画面見たらこの表現だもん。
うわ〜〜〜〜!!!!そういうこと!?!??!?!って気づきがめっちゃ気持ちよくて大好きなガシャタイトルです。
ものみな素描で終わる
この話…………………するか〜〜〜
いや、したくね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
の気持ちあります。でも好きなガシャタイトルかと言われると残酷ながらそう。
このガシャタイトルは2023年11月23日に実装された【三文ノワール】黛冬優子のもの。
『素描』とは、言い換えるとデッサンや下書き。
完成に向かうイラストや絵画の元となる未完成なもの、という意味がここには含まれるでしょう。
つまりこのガシャタイトルは「すべてのものは未完成で終わる」です。
いや、言ってることやばくね?
だがそれもそのはず、このコミュには未来の幽霊というワードが出ます。
冬優子はとある映画のヒロインに抜擢され、そこで素晴らしい演技により、その映画監督の目に留まります。
その映画監督との会話がメインとなっている3コミュ目、「きみはまだ何も聴いていない」から、『未来の幽霊』というワードが出ます。
その映画監督はこう語ります、「ここにいる誰もが100年後には存在しない。未来の幽霊たちがこうして喋っている」、と。
そんな悲しい結末に抗うために映画を撮り続ける、自分が映画を撮るのは時間に対する抵抗でもある、と。
映画の中であれば、その瞬間は永遠。
見た人の記憶に一生美しいまま生き残れる。
そう考えるのであれば、映像作品に映る人間達は時間というものから解き放たれて完成された作品になり得るのかもしれません。
だが、現実はそうではない。
だから『ものみな素描で終わる』。
しかし言葉の運びも美しいしこんな残酷な真実をガシャタイトルにしてもいいんだ……の気持ちもあり、複雑ながら好きなガシャタイトルです。
意味がはっきりわかった今、当時のガシャ更新日の15時以降にシャニマス開いたら、
パァンッ!!「新ガシャ開催!」トゥイーン♪
テンテケテケテケテンテンテンテン♪テンテケテケテケテンテンテンテン♪
シャラーン♪
も の み な 素 描 で 終 わ る
って出てたと思うと乾いた笑いがでちまうな。
終わりに
いかがだったでしょうか。
あと今回はあえて短めに終わらせてみました。
最近長い記事ばっか書いてるし………たまにはね。
なんか放クラばっか紹介してる気もするけど、まあいいか……
本当は好きなガシャタイトル他にもたくさんあるんですけど、このぐらいにしておきます。
気が向けばまた書くかも。気が向けばね。たぶん13月までには。
本当にシャニマスはコミュタイトルやカードタイトルもさることながら、ガシャタイトルでも「うわ〜〜〜っ…………」って思うものが多くて、たびたび驚かされます。
そのネーミングそれ自体で「これ絶対やばいことやってるって!!」つって引きに行っちゃうこともしばしば……
いままで注目してなかった人は一度見直してみてもいいと思います。
それでは、ベンプでした。さようなら。