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Stollen 2020 & Christmas Blend

クリスマスには、クリスマスケーキを食べる。

僕の幼い頃からの「クリスマスの常識」とも思っていたこの習慣。ここ数年は、「クリスマスはシュトーレンを食べる」に変わってきている。
正確に言えば、「クリスマスまで少しずつシュトーレンを食べていく」のだか、これは欲望との激戦であり、なかなかクリスマスまでもった試しがない。
そして、今年も同じ傾向。

僕が住む街にある、夫婦で経営されている「パンと珈琲」の小さな店。
普段からパンをいただいるが、パンのおいしさはもちろん、お店の雰囲気、ご夫婦の人柄とホスピタリティ、短い時間ながら買い物する時間の幸福感は「最幸」だ。

“Stollen 2020”も、洋酒やオーガニックドライフルーツ、ナッツなどで丁寧に作られ、丁寧に包装されていて、幸せが詰まっている。

購入してから1週間我慢し、熟成させてから開封。
そしてコーヒーといただく。

コーヒーは、大手のコーヒーストアの「Christmas Blend」を選んでみた。
Stollenを買ったお店でもコーヒー豆の取り扱いはあるのだけれど、今回は別のコーヒーストアの豆とペアリングしてみることにした。

ドライフルーツと相性の良いコーヒーであり、そのペアリングを引き立たせたいと思い、コーヒーのいれ方を以下のように工夫してみた。

・蒸らしを30〜35秒と長めにする
・蒸らしの段階で所謂「土手」を低めにする


これにより、コーヒーは深みが出て、豆のもつ風味(重厚感や繊細な酸味)を比較的強く引き出せるような感覚。
これら2つの目的は、Stollenに含まれる洋酒のコクとのバランスを取り、ドライフルーツの風味を引き出すため。

あくまでも自分の頭の中でのイメージを現実化させたい為の工夫のつもりで試してみた。


結果、
コーヒーのコクとStollenの甘みが両方保たれてgoodでありながら、洋酒のコクとのバランスは感じ取れず…
そして、ドライフルーツの風味を引き立たせることには成功した感があった。

Stollenはまだ残っている。
次のペアリングでは、今日の逆の抽出方法で試してみて、引き立て合うバランスを楽しみたい。

クリスマスまであと8日。
おそらくStollenはクリスマスを迎える前に姿を消すだろうな。

クリスマス当日は、やはりケーキか。
幼い頃の「常識」は、まだ僕の中で居続けているのかもしれない。

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