Klipper用にタブレットPCの中古をぽちった その2
前回はDebian 11のインストールの途中で中断しました。
前回はこちら
OSのインストール画面の流れに逆らわずにインストールをするために先に有線LANを用意したほうがよいという判断でした。
理想は有線LANの設定をしないでWifiのFirmwareのインストールができればベストです。
まだUSBハブ付きのLANアダプタは届いてないので、手持ちの環境で進めることができないか考えてみる。
今日知ったのですが、ARROWS TAB には専用のキーボードがあるらしいです。
専用のコネクタで接続できるらしい。これがあればUSBポートに空きが出るよね。でも、わざわざ買うほどでもないよなぁ。中古でも送料込みで5000円ぐらいするし。
使用頻度を考えると外付けキーボードで十分だし、どちらかというとタッチパネルから入力できるようにしておきたい。
それとMicroSDカードスロットも付いてることに気づいた。(おせーよ)
ということはこっちにWifiのfirmwareをコピーしておけばUSBポートを消費せずにOSのインストール時に一緒に導入できるのかもしれない。
昨日から触ってて思うのですが、この機種は周辺のスロット類がめちゃくちゃわかりにくい。カバーの開け方もよくわからんし、マイナスドライバーとかがないと開けれません。ACアダプタのコネクタ部分にも蓋がついてて、すぐに差し込めないからイラっとする。カバーは邪魔なので切り捨てるかもしんない。
さてWifiのfirmware ってのを探してみよう。
前回のインストール時の画面に「iwlwifi-7265D-22.ucode」などが表示されていました。
この文字列を適当にググったらDebianのパッケージのサイトにたどりついた。
(かなり適当にやってるので、間違ってるかもしれない)
どうやってダウンロードするんだよと、しばらく悩んでしまった。一番下のほうまでスクロールするとリンクがありました。クリックするとミラーサイトを選択する画面がある。Chromeでは反応なし。Edgeだと反応しました。どうも今時のブラウザだと、この手のダウンロードサイトを受けつけないようになってるみたい。エラー通知が出るならまだしも、無反応はやめて欲しいな。まったくわからん。
入手したファイルは firmware-iwlwifi_20210818-1_all.deb です。
これをMicroSDカードにいれておこう。このまま使えるかどうかは知らぬ!
キーボードとDVDドライブをUSBポートにつなぎ、MicroSDスロットに差し込んで電源ON!
あっさり認識した。
いきなり自宅のSSIDが出てきてびっくりした。
うーん、なんかこれもなんだかなぁ。ステルスに変えたほうがよいかな。
ちなみにうちのSSIDは SIDE2,SIDE5,SIDE6,SIDE7 なのでちょっと恥ずかしい。
ガンダムが好きなのがすぐにばれてしまいます。
以前はLUNA2 と LUNA5 でした。
しかしよくできてるねぇ。SDカード内のdebファイルを探しに行ってくれてるみたいです。deb ファイルってのはインストールパッケージだと思います。圧縮ファイルで中に tarファイルが詰まっています。
せっかく有線LANアダプタをぽちったのにー!
まぁ、すんなり行くならそれでもいいか~。
この先の設定画面では、なるべく簡単で割り切った選択をします。
(詳細割愛)
追加のソフトウェアの選択で間違えてしまいました。
動画では Debian デスクトップとSSH サーバーと 標準システムユーティリティを選択しています。
動画と同じようにインストールオプションを選択するつもりでEnterを押したらそのまま先に進んでしまいました。
「あ゛あ゛っ、なんでだよーーーーー!!!!」(藤原竜也の声で再生してください)
なんでGUIなしを選んだのにGNOMEがONなんだろうか。
(後に「GUIなし」ではないことに気づいた)
SSHなしとかありえんじゃないか。
sshってのは、暗号化されたリモート通信用のプロトコルと通信サービスです。
これがないとリモート接続ができません。逆に、これがあるとなんでもできちゃったりするので設定はちゃんとやったほうがよいです。(でも、面倒だから簡易で済ますつもり)
とりあえず、練習ということでこのまま進めてみよう。
GNOMEがどれだけ邪魔になるかも気になる。
その後、インストールは進み勝手にDVDメディアが出てきた。
偉いじゃないか、Debian!
Windowsだとメディアを内蔵したままなので、再起動するとまたインストールが始まってしまうというのに。
無事、OSが起動しました。
とりあえずは、Updateですかね。
Teminalを開いて、rootになってから
apt-get update
apt-get upgrade
って、やってみたけど、更新0でした。まぁいいや。
FireFoxを開いてみたところ、かなりもっさりしてました。だめだこりゃ。
モニターを開いてみたところ、CPUは40%ぐらい消費していました。
メモリーは 1.2GB です。GUIありならメモリはこんなもんかな。
topコマンドで活動プロセスを調べたところ、gnomeの2つのプロセスが食ってることがわかりました。
試しに、このモニターツールを終了して topコマンドで見てみたらCPU使用率が落ち着きました。非力すぎーーーーー!
画面が微妙に明るくなったり暗くなったりするのが気になるので、調べてみた。
よくわからんが、明るさセンサー付きで自動調整をしてるような気がします。電源設定を見直して、自動設定や暗くなる設定を止めました。電源ボタンを押したときにはサスペンドしないようにしました。
ここら辺の設定って、GUI無しでできる気がしないんだが・・・。
このままセットアップをすすめて後からGUIを止めたほうがよいかもしれない。
あ、そうそう、音がでません。調べてみたけど、同じように苦しんでる人は多いみたいでした。音が出る必要性は今のところないので放置します。
sshを追加でインストールしておこう。
操作がめんどくさくてしょうがない。
まずはIP アドレスを固定化します。
うちの場合はルーター側でMACアドレスを指定して固定化することができるました。OS側で固定するのが普通かもしれませんが、割り当てを忘れてしまうのでルーター側のほうが管理しやすいかもしれない。(一長一短あり)
sshサービスのインストールはこれだけです。
apt -y install ssh
その後、/etc/ssh/sshd_config の PasswordAuthentication yes を変更しましたが、再起動してないのに別のPCから繋がってしまったので効いてるのかよくわからん。このタブレットPCに大事なものはないのであんまり気にせず使おう。
別のPCから接続するには、Teraterm と WinSCP を用意しておくとよいです。
(ネットにはいろいろ情報があるので割愛します)
Teratermはレスポンスがよいし、コピペ操作も楽です。
WinSCPはサーバー側のファイルをダブルクリックで開いて編集し保存するとそのままサーバー側にアップロードされるから便利です。
sshはデフォルトだとタイムアウトして切れやすいみたいです。
Heartbeatっぽい設定があるので追加しておこう。
/etc/ssh/sshd_config
ClientAliveInterval 10
ClientAliveCountMax 3
他にちまちましたカスタマイズをやったほうがよいのでしょうけど、このOSをよく知らないのでとりあえずのセットアップはここでおしまいです。
さて、最後にこれをやろう。
電源のOFF/ON と 再起動後の動作確認です。
これでふつーに動けばOSのセットアップ完了です。
うまくいくかなー?と思ったけど、また画面が暗くなったり明るくなったりしています。カメラにマスキングテープを貼ったら明るくなりました。
なんだそりゃ???
ssh接続だけの状態で活動状況を確認したところ、こんなもんでした。
リソース不足は心配しなくてもよいかもしんない。
root@klipper-deb11:~# free
total used free shared buff/cache available
Mem: 3935216 457408 2835668 51288 642140 3195476
Swap: 1003516 0 1003516
root@klipper-deb11:~# df
ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
udev 1943240 0 1943240 0% /dev
tmpfs 393524 1996 391528 1% /run
/dev/mapper/klipper--deb11--vg-root 57796628 5104080 49724180 10% /
tmpfs 1967608 0 1967608 0% /dev/shm
tmpfs 5120 4 5116 1% /run/lock
/dev/mmcblk0p2 481642 100341 356316 22% /boot
/dev/mmcblk0p1 523248 3484 519764 1% /boot/efi
tmpfs 393520 84 393436 1% /run/user/116
tmpfs 393520 60 393460 1% /run/user/1000
GUIを残したまま、Klipper環境の準備に進みます。
つづく