モーターブラケットの補強とダイスとタップの話
主題はどっちなんだろう。どっちかというと工具かな。
Tronxy X5SA ProのXYモーターはフレームの上のほうについてます。
8mm厚のアクリル板がブラケットになってます。
これがしなるんです。しなると軸が斜めになってベルトが上に逃げようとする。すると嫌な音がでる。今まではクランプで仮止めしてました。
これはこれで間に合ってるんですが、PETGでサポートパーツを作ることにしました。今まで作ったねじも生かしたい。
こんな感じでボルトで押し付けて固定します。右端のは印刷向きの都合により別パーツにしたけど結局やめました。
ボルトサイズは M12 です。
サイズがいろいろ選べるけども、ISOメートル一択にします。
表示記号ってところにピッチの指定がありますが、これはなるべく最大値を選んだほうが良いです。理由はこの後で登場するねじ山補正の都合です。
この状態で印刷したところ、うまくかみ合いませんでした。先日M10を印刷したときはバッチリだったのに~。
無理して印刷だけで対応しないでダイスとタップの出番です。
左がダイスで、右がダイスです。覚えきれないよ。
以前、Amazonで購入したものを使ってたんだけど、タップがどうにもボルトと合わない。ボルトの印刷で失敗してるんだろうなぁって思ってた。
なにげにダイスをネット側に当ててみたら、あらまガリガリ削れます。
その後、ボルトをはめたらスルスル回った。
Amazonで買ったタップは刻印のサイズと違うのか、欠陥品なのかわからんけど使い物にならないことだけはわかった。
ホームセンターに買いに行ったら、これがなかなかいいお値段。
1個1200円ぐらいします。ハンドル持ってたけどM12はでかくて入らないから1500円ぐらいで大きいの買いました。数を揃えると高くつくなぁ。
しかし、今後もねじを使っていきたいのでちゃんとした工具を持っておこう。
で、さっきのサイズの話にもどりますが、M12の場合は一般的なピッチは1.75です。何をもって一般的なのかというと、ホームセンターに売ってるM12のボルトは1.75なんです。高張力ボルトとかハイテンボルトとかいうもっと丈夫なやつはピッチが細かいですが、こっちを使うことはないし自分の中の基準として普通に売ってるボルトサイズで選んどいたほうが、ダイスやタップを揃えるにしても都合がよいと思います。
下の写真がハイテンボルトです。おれもたまーに使うけど、強度ではなく頭が丸いのを使いたかったという理由です。
さて、次はサポート側の印刷です。
PETGが反ってしまうので何回も失敗してます。
サイズ的に合ってないせいもあって作り直してるんですけどね。
もうちょっとしっかり採寸すればこんなに何回もやんなくていいですけど、おれには性格的に無理みたい。
左は別パーツ式です。横向きで印刷するときれいなねじ山は無理なので別パーツを印刷してから接着剤で固定するつもりでした。
でもダイスでガリガリ削ればよいことがわかったので、真ん中の一体型で印刷します。強度的にはこっちがいいよね。
反り問題はあきらめてBRIMを付けることにしました。
よーく見ると、右下の部分のBRIMとの境目が剥がれてる。大丈夫かな。
あぁ・・・ダメっぽい。まぁでも、BRIMなしよりずっといい。
ぎゃぁー!ねじ穴がないよ!
調整してたら、ねじ穴がどっかいった笑
(*´Д`) もう、何回印刷してんだよ・・・。
ちなみにタップの説明書には 10.2mm の穴をあければ、M12のねじ山が切れるそうです。そうはいってもなぁ・・・インフィル20%なので中はスカスカなのよね。
これから印刷しなおします。
いったい、いつになったら完成するのやら。
PETGってABSよりはずっと使いやすいらしいけど、おれはそれなりに苦労しております。
ABSも先日買ってみたものの、もっとハードルが高いので難しいだろうなぁ。TPUもいっしょに買ったので、TPUで何か作ってみよう。
続き
一通りできたものの、ちょっと剛性が足りないので見直し中です。
・厚さは 20mm → 25mmにする
・スライス設定で部分的にInfillを増す
サポートブロックを弱いところに配置したあとに、infillを25%にします。
元が20%なのでたった5%しか増えていないように見えますが、実際のスライスは以下のようにInner wallも増えています。
BRIMは剝がすのが面倒なので避けたのですが、ぜんぜん面倒ではなく裂けるチーズのような感じで簡単にはがせます。これだけで一層目の食いつきは全然ちがいます。それとノズルとベースの隙間次第で大きく変わるみたいでした。
でも、やっぱり全体を強化したいのでGyroidの30%にしました。
見た感じ、詰まってるし全方向に強化してそうに見える(知らんけど)
もっと言うと、剛性的にはコの字じゃなくて、ロの字形状にしたほうがよいはずです。
そうなると組付けのしやすさを考えると、2ピースで組むことになり、接合部分を厚くしないといけないし出っ張りが出てきスッキリ感がなくなってしまうので、まずはこのままを試してみます。
ちゃんとついたんだけど、こっちからの角度を見ていくつか気づきました。
・モーターの角が面取りされてるので、隙間が空いてるように見える
→同じ形状になるように面取りすれば更に強度があがる
・下側を5mm伸ばしたから底面で覆うことができる
→大幅に剛性アップできそう。
こんな感じです。
もう、飽きてきたので印刷はしませんが、現状で不都合がでてきたらこれをやってみることにします。
(多分、微調整しないと入らない気がする)
あんまり囲ってしまうとモーターの放熱が悪くなるかもしれませんがアルミフレームに接してるからフレーム側に逃げていくので大丈夫かもしんない。
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