なるべく雨に強い木工を考える
うちの西側には自作の花台があります。
DIY初期の頃に作ったので、7,8年ぐらい経ってると思います。
木組もイマイチだし、ねじの選び方や留めた箇所もおかしい。
花台って完全屋外に設置するので、雨があたるし温度変化も激しいから木工品には不向きです。当時は深く考えずに作ってました。
そろそろ朽ちてしまいそうだし、目の前はすぐ道路なので危ないから壊れる前に対策しないといけません。
実はこの花台は2個ありまして、1個はすでに朽ちて壊れてしまい別の不要になった花台をリサイズして使っています。
今回はもう1つのほうのリサイズです。
前回の作業の記事がありました。1年半ぐらい前です。
向いの空き家の軒下に放置していた「花台4号」を転用します。
設置場所の都合により20cmほど短くしないといけません。
前回は手ノコで切ったようですが、今回は丸ノコでカットします。
断面はキレイなもんだ。軒下に置いてたので状態がいい。
未塗装の面はこうなってる。黒いのはカビだと思う。
やっぱり木口から悪くなりますね。
組む前に1回塗っておけば全然違うんじゃないかな。
ねじも錆びてるので、錆に強いという「イオニスコート」を買ってきた。
八幡ネジでは「ゼロステン」という名前で売ってます。
以前も書いたと思いますが、自己修復性があるので錆に強いんだってさ。
傷んでる箇所を余ってた杉材に交換します。
交換前の写真撮り忘れたのが残念。
この横木がかなり傷んでました。やっぱり木口が傷む。
接合面に木材保護塗料を塗っておきました。
切り落とした廃材を加工して5角形の補強をいれてみた。
これだけでも剛性感はぜんぜん違う。
でも、構成部品が増えるとその分だけ雨が入り込む隙間が増えるんだよなぁ。
一度、取り外して接合面を塗装したほういいと思う。
完成しました。代り映えのないこと。。。
あとは全体をやすりで整えてからペンキ塗りです。
続きは来週やります。
「なるべく雨に強くするには」を考える
今日のテーマは「花台の手直し」ではありません。
何を気にしたら長持ちするか?です。
雨じまい
雨に濡れても溜まらずに流れていくような組み方にしないといけない。
これは素人が木組みだけでやるのはかなりむずかしい。
今回の花台の設置場所には軒がありません。新しいほうは前後に1cm、横に5cmほど横に出てます。
軒があれば接合面の隙間に入り込む雨の量が減ります。
地面に接する部分にはゴムのシートやネジ足を付けたりするとよいです。
木口が水を吸い上げるのを防ぐと効果が大きい。
接合面の処理
これらをやったらかなり耐久性が変わるんじゃないかなぁ。
・接合面に木材保護塗料を塗る
・接合面にペンキを塗る
・接合面にコーキングを塗る(上から塗装できる変成シリコンがいい)
作業しやすいのは「木材保護塗料」です。さらっとして浸透します。
木口面に効果が高そうなのはコーキングです。ボンド替わりにもなる。
プラモデルのように接着剤をつけながら組み上げるようなものかもしれません。
コスト的に有利なのはペンキです。どうせ最後に塗るから無駄が出ない。
組みながら塗るとあちこち汚れやすいので段取りに注意です。
上からねじを打ったら穴を塞ぐ
多分、本職の人は上からネジを打たないと思います。
頭が丸いステンレスの釘とかは見かけますね。
打ってしまった場合はコーキングぬりぬりが良いと思う。
と、書いてみたけど、やったことないです。
おれはペンキを塗り込んでましたが、狭いところにはペンキが浸透しないんです。ネジ山のプラス部分に入っていかない。
入ってるように見えて、入ってない。
上の写真を見てもわかるようにねじの錆が浮いてます。
コーキングを乗っけるほうがよいと思います。
解体するときに困るかも。。。。
材料を気にしよう
これが一番大事なんじゃないか????
そもそも水に弱い材を使ってはいけない。
SPFなんかだめよだめだめ。←いわゆるワンバイ材のことです。
今まで作ってきた花台は SPF100%です。ダメダメです。
でも素人DIYにはお手軽な木材ですよね。
ホームセンターで手軽に入手できるし。
アマゾンジャラやウリンとかいう丈夫な木もあるけど、高いし重いし固いしで使いづらい。本気で長持ちするものを作るならいいと思うけど。
そんなこと言い始めたら樹脂製人口木材でもいいよね。
だんだんと期待と異なる仕上がりになっていきます。
高すぎず、そこそこ長持ちという意味ではヒノキなんでしょうかねぇ。
ヒノキはペンキとの相性が悪いです。防腐塗料向きかな。
今度、何か作ってみよう。
ネジや金物も錆に強いものを選ぼう。
でもステンレスは高いから、ゼロステンとかを使おう。
他に全体を板金で覆ってしまえばいいんだろうけども、木工じゃなくなってる気がします。
塗装はペンキ一択かと思ってた
塗膜が厚いのはペンキで他のものは塗っても長く持たないと思ってたけど、木部のペンキは剥がれやすいみたい。
一般的には木材保護塗料なのだとか。
雨に当たるとこは不向きだと思うんだけどな。
水性半造膜がよいらしい。浸透+造膜なんだってさ。
こちらに詳しく検証してる記事があります。
さんざん書いておきながら、おれ自身、試してないことも多いです。
何年もやってて、やっとここまで気づいたわけで。
これが素人DIYのダメなところですね。
上達までに時間がかかりすぎます。
「とりあえずやってみよう」の精神も大事だけど、先人の知恵を学ぶのも大事です。
「とりあえず1回やってみて、次に先人の知恵を学んでから2回目をやろう」がよいと思います。
DIYで屋外10年持てば御の字
と、思っておいたほうがよさげ。
何も対策してなかったら3年でグズグズになります。
しっかり仕上げて、数年おきにお手入れ、10年過ぎたら作り直しましょう。
作り直しや手入れを楽しんでください。
木工品が壊れるのが嫌なら
壊れるのが嫌なら屋外に木工品を置いてはいけませ~ん。
屋外は耐久性第一だと思います。
意匠や素材や風合いや審美性にこだわるものは、室内用で作りましょう。
素人が語ってしまったぜ。
ほなまた~!
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