Tronxy X5SA Pro の調整と改造
本機を購入してから1か月ぐらいが経ちました。
この1か月間の間で調整や改造を目一杯やりました。
(最終更新日時点では1年と2か月ほど経過しております)
Facebookのユーザーグループや5ちゃんやnoteでいろいろと教えてもらいました。
Tronxy X5SA は 前評判が悪いプリンタですが、調整と改造によってよいプリンタになると思いますので、これを読んで気になった人はぜひ購入してください笑
Amazonのアフィリエイトリンクも載せておきますけど、X5SAユーザーが増えてほしいなという思いで書いています。
【1か月間使ってみて】
使い勝手がだんだんとよくなってきました。330mmサイズが作れるのは大事です。
おれは、Snapmaker2とEnder3を持っていますが今後のメイン機になると思います。
Snapmaker2は速度を上げると造形が汚い(60mm/sでもNG)、うるさい。
Ender3は練習用のつもりで買ったせいもあって、いろいろ改造して勉強にはなったのですが、狭いしビルドプレートが弱いのでこれ以上は発展しないと思います。3つも置く場所ないので誰かに譲ろうかなと。
【よいところ】
・4万弱でこのサイズ!
・速さの割に造形がキレイ(だと思ってる)
・Auto Levelがついてる
・まぁまぁ静か。ファンがちょっとうるさい。
・筐体が丈夫(補強すれば)なので揺れない
・Marlinが動く(Facebookのユーザーグループにはマニアックな外国人がいっぱいるので助かる)
・ビルドプレートの下に作業スペースができる
【だめなところ】
・サポートがう〇こ。やる気が感じられない。
・デフォルト状態だと剛性が足りない、部品がぶつかるところがある
・筐体がでかい(もっと小さくできそうだけど今の構造だと無理)
・エクストルーダーの配置がイマイチなのでチューブが長すぎる
・モータードライバがTMC2208なのでリニアアドバンスが使えないらしい
【調整箇所】
・長すぎるボーデンチューブは9cmカット
・各種初期値設定
→一般的なキャリブレーションです(Eの送り量やPIDなど)
→Curaのプロファイルも作って初期値を埋め込んだ
【改造箇所】
・アルミチャンネルで3カ所に筋交いを入れて補強
残念ながら少しオフセットしないと付かないのでボルトを挟んでます。できれば11mm厚のカラーが欲しい。速度を上げてもほとんど揺れなくなった。チャンネルではなくて平板でもよかったんじゃないかと思う。
・フィラメントリールは背後に横向きに設置
少し内側に入るので設置に必要な奥行を減らします。ほんとは吊りたいけどエクストルーダーの向きの都合でしばらくはこのままです。
電源タップも3穴に替えないとなぁ。
・Marlin v2の導入
→facebookのユーザーグループでヘッダファイルをゲットしてコンパイルできた。なにかと使いやすくなる。
Thingiverseにヘッダファイルを保管しました。好きに持ってってください。Facebookのユーザーグループは2つある。"Tronxy & Turnigy X5S, X5SA ,X3S 3D Printer Drucker Users" のほうがマニアックなネタが多い。ここのAaron Greengrass さんがやたらと詳しい。
・SD-Cardケーブル追加
→Micro SDは抜き差しがメンドクサイし手が痛いので必須です。USBやWifiはなるべく使いたくない人には必須です。
・メインボードから上に伸びる配線の固定部分を作り直す
→これ絶対おかしいよね。取り付けできん。
・Z軸の同期ベルトと電源ファンのダクト
ビルドプレートから造形物をはがすときにうっかりずれてしまうことがあるのを防止できます。注文してから2週間以上かかって届きいたんだけど最近は剝がすのに慣れてきたのでずれなくなってしまった。ダクトはとりあえず版です。もうちょい長く真後ろに流れるようにしたい。これだけでも体感できるほどの違いがあるものの、ホットエンドのファンのほうがうるさいからあまり効果的ではないです。
利用頻度はかなり低めですが、あるとべんりです。
・XとYのモータブラケットの補強
→つけないとたわんでベルトがずれる。今はまだ工具で押さえてるだけ。
→モーター部分はやや発熱するのでPLAは心もとない。PETGで補強用部品を作成。
↑これはもう使ってません。その後、こっちに変りました。ガッチリ補強できます。自信作なんだけど人気ないんだよなぁ。ダウンロード数は1桁です。
もしくは、メタルパーツを買ったほうがよいかも。微妙な角度調整ができるとプーリーとベルトの干渉音を消すことができると思います。
→ とりあえず純正品のキットをつけました
頭が重すぎて印刷ムラが増えて速度を上げられません。やりなおします。
・ベルトの交換
→ベルトが長いので高品質なものをつけたほうがよいらしいけど、今のところ全然困ってない。
・ビルドプレート裏面の断熱シートを増やす。
→今でもついてるけど、熱が逃げてるのでもっと強化したい。
・ホットエンドの冷却ファンの静音化
実際に印刷中の温度を計ってみたら 32.8℃だった。55℃ぐらいまであがってもいいとすればもうちょい遅いファンにするのが手っ取り早い。
多分これだけやると、もっと高速でキレイに出力できるようになると思う。
ざーっと書いたので、真似しようと思っても詳細が書いてないのでできないと思います。随時詳細を更新していきますのでコメント欄にリクエストを書いてくれるとやる気がでるかもしれません。
2020-05-16 ファンを交換しました。これはなかなかおすすめです。詳細は↓です。
ダイレクトエクストルーダーは純正品をつけてみたけど、ヘッドが重すぎたので、Orbiterに替えました。センサーは黒いタイプをそのまま使っています。そしてKlipperもデビューしました。
Z軸を150mmカットしました。背の高いものを印刷する気がない人には絶大なメリットだと思いますが、加工するのはかなり難しいと思います。
フィラメントリールは天吊りに換えました。
設置場所が押し入れの上段なので高さにあまり余裕がありません。上のZ軸カットとダイレクトエクストルーダーに変更することで、天吊り化ができるようなりました。
ほどよい写真がないので、隣のSnapmaker用の天吊りの写真が載ってるリンクを載せておきます。X5SA用もこれと同じで2台横並びに設置しています。
フィラメントをプーリーに通すのを忘れてしまうので、後からでもひっかけられるようにしたい。ここを通すのを忘れると、ぐりぐりんと回ってしまって運が悪いとフィラメントがだら~んとほどけてねじれてしまいます。
プーリーに通すと余計な回転がなくなります。
・ベッドの表面の交換(Energtic 3D or Clearity?)
買うには買ったのだけども、まだ以前の予備があるので使っていません。
今手元にあるのは、Tronxyの新しいタイプです。こっちは黒いセンサーじゃないと正しくレベリングできないらしい。それとAliで買った金色のやつ。
ばね鋼板だと思うけど未開封です。どっちがいいのかな?
最近の不満は、積層面の微妙なずれです。Klipperで高速化できるようになったのはよいのですが、積層面のムラは直りません。
これってどうやったら直るんだろう。
多分、ひとつひとつの部品の組みつけの精度をあげないといけないんだろうなぁ。
それと、ホットエンドの能力不足も感じてきました。
Flow 10mm/s あたりからぷつぷつと音がします。
もうちょっと出て欲しいのですけどね。
今後も見直していきます。
2021-05-01 追記
・中古タブレットでKlipper導入
・ホットエンド交換で吐出不足を改善
・リードスクリュー周りの改善
この3つで劇的に品質があがりました。
X5SAユーザーの皆さんもぜひ頑張ってやってください
2024-02-11 追記
Bambu P1S に買い換えたので、この記事は更新しません。