いきているだけの骨格
そんなこと
とっくにしっていたのにね
しらないふりを
していたわけでもなくて
わすれていたふりを
していたわけでもなくて
それに抗うためだったら
へいきで
どこへでだっていけたくせにさ
わらっちゃうよな
特別にみられることが
かなしくて
特別だと思いこむことが
なにより快感だったんだ
逃げだせないんだ
逃げる気がないのだから
おりたいんだいますぐ
それなら
じつはできちゃうかもしれない
箱をあけたらからっぽだった
って
ただ
それだけのことが
のみこめなくて
咽をいためて
そのいためた場所を
僕は
たいせつにしている
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