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役者紹介 ピンク地底人5号

【こんにちは、見えるひとには見えるあれです。
今日もご紹介していきます。

ピンク地底人5号さんです。

出演者の中で1番名前の文字数が多いです。

その影響からか、質問してみたら小レポートくらいある文章が送られてまいりました。

僕はとても真面目ですので律儀に通そうと思います。

以下、質問してみました。】

・「たのしそうなお池」作品に触れてみて、現時点でどんな作品だと思われてますか?

5号です、よろしくおなしゃっす
 
すっかり季節も夏めいてきました。バイクも乗るには、少し前なら朝や夜には半袖では肌寒いくらいだったのに、今では長袖を着ると少し蒸す。それを耐えられずに脱いでしまおうものなら、日光がチリチリと肌を焼く感じ。腕の毛が燃えてるのではないかと赤信号で停車中に腕を見るけど、特になんともないのですよね。ちなみに肌は焼けている、うさんくさい外国人を演じるには足りないくらい。

暑いのは苦手。食欲もそれに比例するかのようにどうでもよくなってくるのは、夏バテの兆候であるのか……と思いきや、そもそもご飯が面倒くさい。朝ごはんなんて、パンかご飯か聞かれたところで、二者択一の回答を求められてもそもそもどちらでもない。根本的に面倒くさいのだ。コンビニで煙草を買いがてらなんとなく口当たりが悪くなさそうな、おにぎりなり総菜パンを買う。朝から(あぁ今日も仕事行こう)とか思いながら、コーヒーで流し込んで、紫煙をくゆらす。肺は汚れていく。

 すごく退廃的。こんな三十路になるとは思っていなかった。小学校の時分に浮かべる憧れの大人像って奴からはずいぶんとかけ離れていました。昔からバイクそのものは好きでしたけど、まさか深夜に野郎をうしろへ乗っけて、道すがらのラーメンを楽しむ。ラーメン店に気付くのが遅れて今日は我慢するとか……行き当たりばったりの根無し草のような振る舞っているとは子供時代の時分は信じない、信じたくないんじゃないのだろうか?
甥や姪の教育には非常によろしくない。
 
 前振りとしては長くなってしまった。まぁいいじゃないのでしょうか。淡々と、書けと言われた内容だけ書いて、果たして何が楽しいのかって話になる。こういうのは寄り道するくらいが楽しい。何気ない日常の中で言えば散歩だ。視界の端に移り流れてゆく街路樹の変化。幹そのものに目立った変化はそうそうないが、枝先などを見つめれば芽吹き、葉を茂らせ、つぼみをつけたり。河川敷を歩いてみれば、二十歳は超えてるであろう若人たちがボールと戯れていたり、ランニングする人が歩く自分を追い抜いていったり。そんな他愛もないことに満足している。それを見つめなおすと精神的な老いてることを自覚する。これを無駄、よく分からないと言われることもあるわけでそんな時はだいたい(あ、こいつは違う人種だ)と薄っぺらい時事ネタを交えた会話でお茶を濁すようにしている。
 いや、だから長いんですってば……作品の話をする。楽しそうなお池について触れてみる。
 
 ざっくり言ってしまえば架空の登場人物を俳優が演じて、架空の町を作る。
え、ちょっと待てよ、普通じゃね?
そう思った、画面の向こうのあなた。そう、液晶画面と睨めっこしているあなたです。大正解です。まぁ普通なんです。脚本・演出を務める主宰の坂口氏は「今までやってこなかったタイプの作風にしてみました」とのことで。ちょいとワケアリでお偉いさんのところ?に書類提出をせねばならず、その中であーだこーだと整理していったら、シンプルなストレートプレイに落ち着いたわけですよ。まぁ所謂、演劇における長い独白の場面はありません。軽快な言葉のキャッチボールをするのでテレビ番組やDVDでアニメ・ドラマに慣れ親しんだ方々にも見やすい作品になっているのではないかと思います。
演劇を見慣れている、演劇を見るのが趣味という方はまだこの後語るニッチな企画の本筋とか読んだら良いのではないか。
いやいや、そこまでお前さんの文章に目を奪われへんけどなぁ、データ通信量が勿体ないと思われた方……あ、そうですか。はい。
 
 「架空」というところがミソです。普通であればそういう文言は避けて、ドラマ見せます・見てください!となるのでしょうが、敢えて一線を引いて……ご飯を食べながらとか、お茶しながら、家族と団欒しながら、ボンヤリと眺めるニュースなどのテレビやYoutubeの動画を眺めるがごとく、この「たのしそうなお池」という作品を見てもらうことが今回の面白さではないのかな、と。
もちろん、ドラマには主人公が誰かしらいてその人に共感して、その人の視点でもってドラマを追体験するというような鑑賞方法も一つあります。お客様の数だけ色んな見方があって、いわゆるドラマを見て感動してというのを排して、色んな見方ができるように作品を準備している。舞台に立つ8人の数だけ視点があり、それをまた客席の違うところから眺め、舞台上に醸し出る雰囲気を……笑うのもよし、なんか泣くのもよし、ふざけんなと内心で憤慨してしまうのもあるかもしれません。あ、気に食わないからってペットポトルやタンブラーを俳優に投げつけるのはおやめください、痛いですから。
作品単体でどうこう、というものではなく、作品を介した自分の内面の再確認とでもいうのでしょうか。自分が好きなものとかを見つめなおす機会ってなかなかないと思うんです。なんなら出演者にもいますが、無趣味でいまいち面白いってなんなのかを掴めないような方ってのも現代には多いかと僕は考えます。
 
 というのが本作品の魅力や見どころでしょうか。
 もちろん、100%楽しませるって保証はありません。だってそうでしょう。人間同士にまず合うか合わないの、笑いを取って生活の糧にされている芸人さんに対してすら合う合わないがあって、そこで面白い・面白くないとなってくるんですから。演劇だって、そらあります。そんな正解というのが不明瞭なものに対して思い切って飛び込む。そこからなにか発見があれば、その人はラッキーだし……外れたら他の作品に触れてみる。

 たのしそうなお池がはたして面白いのか面白くないのか!?
- [ ]  とりあえず、鑑賞してみてください。で、なにを感じたのか。知り合いの出演者がいればそいつに、いなければこちらの用意するアンケート用紙などに、忌憚ない素直な思いのたけを述べてもらえたら……それを読んで作品はさらに変化をして、我々一同は貴重なご意見・ご感想がもらえたと狂喜乱舞でスタンディングオベーション感動の涙を流し感謝をします。

・あなた的今作の見所はどこでしょうか?

・あなたがせいかつしている時に、ふと思うことを教えてください

・朝ごはんはパン派ですか? ご飯派ですか? それ以外派ですか? 派?

・最後に一人言お願いします。

【いかがでしたか?

最後質問が1人言のように流れていきました。

レポートをいただけたので今日はこれで終わりたいと思います。

ありがとうございました!】

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