2023の振り返り ②
続いて#8.8です。
芦見谷芸術の森フェスティバル2023参加公演
勝手にユニットBOYCOTT#8.8『THERAPY』
あらすじ
自然があなたを治療します。
気づけば欲を浴びている。
洗い流すために、自然があなたを治療します。
自然が、治療します。
治療し
【キャスト】
野田 :谷内一恵(人間座)
白衣の男 :藤村弘二
セラピスト :松岡泰之
カウンセラー :坂口弘樹(BOYCOTT)
こちらは確か1年前くらいから参加してみない?とのお声をいただいていたのを、丁度空いていたからやろうかというわけではじまった公演である。
京都は山の奥。バスを何駅も乗り継いだ先の先。電波は届かない。絶界の孤森。
きっと名探偵の孫や蝶ネクタイつけた小学生達が訪れた際には何か事件がはじまるだろう…
そんなところで、今回は本公演よりの少し不思議シリーズ気味な番外編。
夢がみれなくなったのでみれるようにするために医者を転々とする女性。
どこで聞きつけたのか、芦見谷の森の中になんでも診てくれるという医者を探してはるばるやってきたのだそう。
白衣の、医者のような男は自らを医者のだと言い、女性のこれまでを尋ねていく。
森とは不思議なもので、森林浴やアウトドアをたのしみ、豊かな自然に動物達は身を寄せ合う、陽のようなイメージがある一方
われわれは自然を畏れている。何やら不可侵なものがあるように思える。神隠しにだってあってしまうのだから。
therapyは治療。
治療という行為である。
森林浴など、こころを癒し治していく療法があるのであればきっと自然は私たちを治してくれる先生である。
と同時に畏れなければならない。
みえないものを。
気がついた時にはみんなから神隠しにあった、なんて言われてしまう。
稽古では医者役の人たちには「芦見谷の森になってください」という注文をひたすら繰り返した。
改めて考えると無茶苦茶であるが、そんな作品だから仕方がない。
愛称として"アシミダーニ"という裏ネームを出演者の藤村氏に託した。
彼は不思議と雰囲気みたいな概念のような役が上手い、似合う、と勝手に思っている。
迷惑極まりない思いである。許してね。
今回はフェスティバルというのもあって色んな団体が参加していましたが、見事にうちの団体だけ雨が直撃した。
開演して降り出し、終盤で雨が止むという神がかりな雨団体、BOYCOTTです。
いや、そんなことはない!ないはず!
とにも、かくにも森の中での公演というのは新鮮でまたこうした自然を使った芝居をしてみたいと思えた。
振り返りは以上になるが、来年からはもう少しこのnoteも使っていこうと考えている。
それについては年が明けてから触れていきたい。
ありがとう、2023
待ってろや、2024