2024を振り返る

いつの間にか今年も終わるようで、まるで「時がたつのは早い」と言わせたい誰かの陰謀がうごめいているのではないかと思わないでもないことはない。

2024はBOYCOTTの活動としてはありがたいことに2作品、お芝居の上演を行うことができた。それらを振り返ることにする。

・9/28.29  #8.8 『恋です』(演劇キャノンボール 参加作品)

上半期は上演等は行わず、ひたすら本公演の準備に費やしていた。
とある日、5号氏と喫茶店でくだらない話に花を咲かせていた。何かくだらないことがしたいね、とあれこれ考えあっていた。

そんな中SNS上で面白そうな企画を見つけたのでくだらない事をやりに行こう!と立ち上がったのがはじまりである。

自由バンド × Live-bar MagaYura
演劇キャノンボール

に参加した。

簡単に言うと、2日間の間に脚本書いて2人芝居を完成させるスピードを競う催しだった。

お題『恋』を組み込んで
脚本完成、台本無しの通し稽古完遂のスピード、そして作品の観客投票で競い合うというもので

結果からいくと脚本ステージ(完成スピード)1位を獲り、稽古ステージ(通し完遂スピード)場外、総合順位ワースト1位のおいしくもカナシい成績を叩き出した。

脚本の9.5割が、会場にあったモニターとスタッフさんのビデオカメラの取扱説明書をネットから抜粋し、役者のセリフになったのである。

数ページに渡る長台詞をひたすら空に吐き、「なんでこんなに同じ事書いてるんだ!」といない製作者に怒りながら叩き込んだ役者の2人には本当に感謝しかない。
きっと再演します!と言ったらNOを突きつけられるだろうと予想できてしまう。

個人的に嬉しかった事といえば、小道具として腕時計をスタッフさんから拝借してわざわざ舞台上で時間を測るくだりをつくったり、脚本の題材にしたり、スタッフさんも巻き込んで作品を作れた事(これはどちらかと言えば楽しかったこと?)

あと観客投票が1〜3点をつけられる形式だったのだが見事に1と3で綺麗に分かれて賛否両論の極みを示していたことだ。

そりゃあドラマを見にきたらひたすら「ケーブルを抜き差ししないでください」みたいな機械アナウンスばりの台詞を聞かされてなんだこれはと思うだろう。

しかし、あの混沌とした空間に一つ、たのしみを見出してみると大分違った見え方になる。はずである。そんな作品を目指した。つもりである。つもりにつもりまくった。

演出補佐の5号氏とひたすらあーでも無い、こーでも無い、もっとしょーもない所を攻めたいと深夜のマクドで練り練りした本番日はきっとどちらも眠たくて頭がおかしかったに違いないのだ。

ちなみに作品タイトルは当日は無く無題だったのだが、今つけるなら『恋です』

目撃した方、いかがだっただろうか?

11/15.16 #9『Extラ』

記憶に新しい、boycott久々の本公演は非常にミニマムに、かつ挑戦の連続だった。

役者5人という初の最小人数によるオムニバス短編集。
さらに既成を初めて演出するというわけでカフカの『変身』を
古典のリアレンジをするというわけで『道成寺』『求塚』を

それぞれLive-art-bar MagaYura で行った。

他者の書いた作品をやるというのは、どんな気持ちで書いたんだろうと悩んだり、迷いの連続だった。

会場が駅のすぐ隣で、商店街?にもなっているので生活音に包まれている感覚。
いわゆるブラックボックスではない会場で窓を潰さず舞台として使った。
電車がやってくる事を加味した演出などをつけてみたが環状線は狙い通りに電車をよこさない困ったちゃんだったのだ。

古典作品のリアレンジは特に新鮮で面白かった。他にも気になる演目があるのでまたやってみたい。

来年はどれくらいお芝居ができるのか…できたらいいな、と思っている。

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