2023を振り返ってみる
ご無沙汰のnote、なんとほぼ一年何も更新していなかったことに驚愕している。
この一年何も活動していなかったわけでないのにも関わらず、ネットの海にはTwitter、今は"えっきす"などにしか情報を流していなかったのである。
ひっそりとしすぎた事に少し反省している。
ひっそりといいつつBOYCOTTは今年、2つの番外公演を打った。
#8.5と#8.8だ。
本公演を挟まなかったので小数点ナンバリングが刻まれていく。
打てば打つほど細かくなるのは、OS更新履歴によくあるような刻みver.でしかなく、いい加減にしてくれと思われるかもしれない。
本公演では無かったのだけれども、8.5は廃墟にて、8.8は森の中にて芝居をやる機会に巡り会えたのである。
芝居をした廃墟はもう取り壊しが決まり、入れなくなってしまったし
森の中の時は途中で雨が降り、中止になるどころか雨の中最後までやりきってしまった(止められなかった)なんてことが起きた。
お芝居はナマモノだなぁ、とあらためて考えさせられた一年であった。
そんなわけで、2回に分けて今年最後の振り返りみたいな事を書こうと思い文字を打ち込んでいる。
勝手にユニットBOYCOTT
亀岡演劇祭参加公演
#8.5『プレ誘拐』
≪出演≫
草間はなこ
坂口 弘樹(BOYCOTT)
あらすじ
Q.初めて誘拐をしました。
おあつらえ向きな廃墟の一室を借りて(実質タダ!)
中小企業の社長の娘を攫って、身代金を請求したまではよかったのですが、
先方がなかなか現れてくれません。私は何か間違っていたのでしょうか?
どなたか教えていただけないでしょうか?
携帯の電池は切れそうです。娘もなんか切れてそうです。
A.
この二つ前のナンバリングが不思議シリーズとするなら久しぶりのふざけたおしコメディだった。
きっかけはTwitterの投稿。
"廃墟でなにかやりませんか"(だったかな?
そこから今は無き『デカい穴』なるBARで集まることとなり、話が広がっていった。
作品の内容は誘拐された家族中の悪い娘と誘拐初心者の男が、指定場所の廃墟で待ちぼうけ。
廃墟の雰囲気に呑まれつつも徐々に立場が逆転していく2人。
お客さんがぼくらを観ているのを何者かの目線と捉えたり、違う部屋で他団体の催しや移動音、話し声を心霊現象として扱うという心霊パートを設けてました。
怖がりな誘拐され娘が心霊現象にビビり散らかし、誘拐されていることも忘れて___
進行上中盤から強制的に心霊パートに移行するようにはしていたものの、たまたま通りがかったお客さん(フロアを自由に見て回れる催しの仕様だったので)や、衣類の着崩れ、話し声が想定外のタイミングで聞こえてきたら強制移行してしまう為、細かい調整が大変だった。
ヘタすれば冒頭から心霊現象のオンパレードになってしまう中、今作は他団体とのアドリブコラボ企画(即興で何かしらをしていく)がありました。これがもう大変。
当日の開演まで即興チームがどのタイミングで誰が何をしてくるのかわからないというもの。闇遊戯。
「何か音が…」「気のせいでしょ」みたいなやりとりの中でハンドベルを鳴らし始める相手の方。これには僕らもパニックでした。
進行上必要なきっかけのある台詞を強制パート移行した為、序盤からアドリブできっかけ回収に奮起する回もあった。
生きた心地がしなかった…
終わってからお客さんと話してみるとそういうものかと思ってたという反応があり、ホッと心が落ち着いたのがいい思い出になった事にしておく。
もうこの廃墟、旧亀岡商工会館は取り壊されます。もうしたのかな?
少しの間だけれどもあの建物に一つ作品を刻めた事は坂口の人生において良い経験になったと思います。
次回は明日、2023最後の日に#8.8を振り返ろうと思います。