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ひらがな練習前に備えておきたい能力 3選

保育園や幼稚園の最終学年になると、「ひらがなを読めるようになって欲しい」「ひらがなを書けるようになって欲しい」と言う要望が出てきます。

ひらがなが読めても意味が使えないと意味ないですよね?


料理で包丁を知っても使い方を知らないと怪我をするのと一緒で、ひらがなも読めるだけでは使いものになりません。


今日は、【ひらがな練習の前に備えて欲しい能力】をお伝えします。

私は作業療法士として子育て支援をしています。現役で、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスに勤めており、自閉症やダウン症のお子さん。診断名がなくても、発育が気になるお子さんをサポートしてます。

ひらがな練習前に備えておきたい能力 3選

1.椅子に座っていられるか

ひらがなを読む前に、座って活動ができますか?座った状態で、好きでも嫌いでもない活動をできるようになっていないと、ひらがなを読む練習も難しいです。

タブレットだけではなく、塗り絵や工作など机上課題ができるかを確認してみてください。


2.ものの名前を理解している

色、乗り物、食べ物など日常生活で出てくるものの名前を知っていますか?文字を読めたとしても、読んだものをイメージすることが難しくなります。

ひらがなを覚える時にイラストを利用します。イラストがわからないと、ひらがなを覚えるのに時間がかかります。

支援したお子さんで、ひらがなの練習するテキストを持参した子がいました。イラストについて聞くと間違った回答が来ました。これでは、もの名前の頭文字の音とひらがなをマッチングさせて覚えることができません。
その子は、ひらがな練習をやめて、ものの名前を覚えるところから練習を始めました。

3.目で目的のところをみる

文字を読むためには、行が次へ移ってもどこを見ればいいのかわかっている必要があります。問題の文字を読めても、1行目から2行目に移るはずが「どこを見ればいいの?」となってしまいます。

また、板書をする時も黒板とノートを交互に視線を移す必要があり、「どこを見てたっけ?」とならないようにしないといけません。

どんな練習をすれば良いのか

まだ上で書かれている能力が備わっていなかったら、どんな練習をすれば良いのかをお伝えします。

長く座ってられない場合

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