見出し画像

ぬいとどこかにビューーン!銀山温泉編

ーー思ひ出を あつめてはやし 最上川

どこにビューーン!の導きにより、銀山温泉を旅行することになった。
果たしてこの先生きのこってけるのか。

↓どこかにビューーン!についてはこちら

朝の5時に起床。
早起きという第一関門は無事に突破し東京駅へ。

朝も早いのに東京駅は人でごった返していた。
つばさ123号に乗車。

シンカリオンでみたカラーリング
朝ごはん。ザンギせよ。
シンカンセン、スゴクカタイアイス
(初めて食べた)

コンクリートから田園に景色が移ろいでいく。
気づけば新幹線なのに単線を走っていた。
野を越え山を越え谷を越え、ゆられること3時間半。

大石田駅に到着。

何もない!何にも!

周りは普通の住宅街。
白を基調とした、やたら立派で整った造形の駅舎とロータリーが街並みに浮いてみえた。
駅前に唯一のコンビニであるデイリーヤマザキは営業していなかった。

旅館の送迎バスは13時半。
大石田でいかに過ごすか、さっそく我々の手腕が問われる。

駅から徒歩で最上川方面へ向かう。
15分ほどで最初の目的地に到着。

お団子屋。すごい並んでた。

道中、人気もなく閑散とした街であったが、ここだけ人で賑わっていた。人気店だ。
車がひっきりなしにやってきて、列は伸びる一方であった。

テイクアウトする人が多かったため、イートインスペースは空いていた。
夏なので古風な温かみだけを醸し出している、囲炉裏のそばで、団子をいただいた。

とってもスウィ〜ティ〜

団子は柔らかく、焼けば香り、とても美味しかった。
賞味期限は1日も持たないらしい。
何でできてるのか心配になるほど、オーガニックでナチュラルでピュアな団子だ。

昨今の「映え」を意識したメニューなのか、1串でお腹いっぱいになるほど、餡が山盛りであった。
それを4串も食べてしまったので、1年分の糖分を摂取した気分であった。目測を誤った。

見た目も良く、味も良いので、お土産にすれば喜ばれること請合いであろう。
人気店であるのもうなづける団子屋であった。

団子屋を後に、すぐそばの最上川の堤防を歩いた。
大量に摂取した糖分の消費にはちょうど良い。
日差しは少し暑いが、風が吹けばひんやらと心地よい陽気だった。

上流に向かいぶらぶら歩いていると、堤防の脇に何やら標識を見つけた。

えぇ…ひとんちですよね
お邪魔しますと一声
はぇー

かつて松尾芭蕉がここにあった民家に泊まり、有名な「さみだれを あつめて早し 最上川」を詠んだらしい。
偶然、古跡に出会うのも、ぶらり旅の醍醐味である。

その後、送迎バスの時間まで街をぶらぶらした。
雪国だからか、はたまた新興住宅街なのか、1階が車庫でその上に3階建の家がいくつも建っていて、この広さの家は都心じゃとても買えないし住めないなと思った。

そんな街を眺めながら駅に戻り、送迎バスで銀山温泉まで35分。
畑が広がる田舎道を山峡へと進んでいくと、温泉街に行き当たる。

テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるな〜

友人たちと仙台〜山形旅行で立ち寄って以来、10数年ぶりに訪れた。

旅館にチェックイン。
今回泊まった旅館は、新築されたばかりで、見た目こそ大正ロマンな外観ではあるが、館内は洋風のモダンな内装となっていた。

和室ではなくツインタイプ
ふぅ〜
川と道ゆく人を眺められる

一息入れた後、昔の旅行の記憶をなぞりながら散策に出ることにした。

日帰りで観光に来る人も多い
遡上していく

銀山温泉の最奥には滝があり、滝に沿ってちょっとしたハイキングコースになっている。

マイナスイオン〜
滝のすぐ上

昔もここ登ったな〜など話しつつ、今回はハイキングコースの奥の方まで歩いてみた。

さらに遡上していく
癒される
よきよき
あーよきよき

銀山温泉は名前の通り、江戸時代に銀鉱山で栄えていため、各所に坑道跡が残っている。
温泉は銀を掘る過程で噴出したらしい。
閉山した後、明治以降は現代のように湯治場として栄えている。

ここはハイキングのスタート地点にある坑道。
上から水が滴りびしゃびしゃで看板まで行けない。
冷風が強く吹き付けてくるため、
目の前にベンチがあり涼んでいる人がいた。
ハイキングの目玉である延沢銀山遺跡。
なんと無料。
なんだこの階段は!
おー
すげー
うぉー

Minecraftのように縦横無尽に掘った形跡に、昔の人はよく手掘りで広げていったものだと感心した。
すぐゲームに繋げる。ゲーム脳。

坑道内は肌寒いくらい涼しく、日差しとハイキングで火照った身体に心地よかった。

で、出口だ〜
銀山に銅像
ここにもコウモリ穴が。
滝をぐるりと一周する形で下山。
通りにあった謎のフォトスペース

旅館に戻り、ハイキングで一汗かいたので温泉に入ることにした。
この旅館は貸切風呂が2つあり、24時間利用可能で、空いていれば自由に使ってよい形式だった。
1階の貸切風呂が空いていたので入ることにした。

いやー!読者さんのえっち!

ほんのり白色でほんのりぬるっとした泉質だった。
入浴後、お肌がスベスベしている気がした。

ビール!ビール!

風呂上がりにビールを飲み、夕飯までダラダラゴロゴロ過ごした。

今回泊まった旅館は、銀山温泉でイタリアンのコースを楽しめるというちょっと変わったプランであったのでワクワクだ。

わからない単語がちらほら
ウニの臭みがトマトでサッパリしてすごいお上品な味
生ハムも野菜もうまかった
コーンうまい、コーンすき
骨までホロホロになっていてびっくりした。
どうやったらこんなにホロホロにできるのかしら。
めちゃうまカニ
すごい柔らかくてジューシーだった
なんてこったパンナコッタ

ビターな赤ワインを飲みながらイタリアンを堪能した。
1品1品のボリュームは少ないのに、コースを全部食べると満腹になる不思議。

夕飯を食べ終える頃にはすっかり日も沈み、ガス灯が温泉街を照らす。

きれー

目の前にの橋で花笠音頭のお披露目があった。
花笠音頭には流派が5つあり、ちびっこもまずはこれから覚えるというシンプルな踊りの流派から、花笠を回転させたり振り回したりとダイナミックに踊る流派もあり面白かった。

行き交う人々を眺める

浴衣には少し肌寒い夜風が心地よかった。
北国は涼しい。

旅館に戻り、朝も早かったのですぐ寝た。

ぽやしみ

翌朝。

起きてすぐもう一つの貸切風呂に向かったところ空いていた。
こちらは半露天な造りでほどよく日差しも入り朝風呂にはちょうど良い開放感でとても良かった。

眺めは法面だけど、よき

風呂でサッパリした後は朝食だ。

小さい頃は、「旅館の朝食など食べるものがない」と嘆いていたが、歳を重ねた今となっては「こういうのでいたんだよ、こういうので」となっていた。

豆腐の味噌汁に、冷奴!?
なんか騙し絵みたい

帰りの新幹線は2時過ぎであった。
旅館の送迎バスは10時前の1本のみだったため、それに乗ると大石田にかなり早く着いてしまう。
そのため帰りは1時半の市営バスを使うことにし、それまで銀山温泉をぶらぶらした。

さっき豆腐食べましたよね…?
焼きココアとプリン(かなりビター)
銀山温泉の周りをさらにハイキングをした。
銀山温泉は駐車場がかなり少ないため、
車はここに置いてシャトルバスを使おう
(銀山温泉自体で推奨している)
ちなみに歩くと20分ほどかかる。
カレーパンうまぁ

散策したりお土産を買ったりして市営のバスに乗り大石田へ。
大石田の駅にある蕎麦屋で蕎麦を食べる

…そのはずだった!

なんと2時でお昼休みに入ってしまったのだ!
ちきしょう、ハメられたぜ。
フルタイム営業という都心の感覚が慢心であった。

このままではお昼ご飯が抜きになってしまうため(色々食べてましたよね…?)、初日にお団子屋の道中にあった、ローカルな大衆食堂に入った。
初日に「美味しいのかな?Google評価はどうなのか?」など雑談していたのでフラグの回収である。

こういうローカルなお店は地元の人が使ってるから、よそ者にはちょっとハードルが高く感じてしまう。
他に行くあてもないため暖簾をくぐると、地元の人が昼間っから飲み会をしていた、期待通りであった。

Googleの評価はそこそこ良い
こういうのでいいんだよ、こういうので

後で知ったことだが、大石田のある尾花沢では、「中国ラーメン」(タンタンメンのようなもの?)というものが名物であったようだ。

ラーメンを食べた後、店を出ると大雨。
大石田の駅に戻り、つばさ150号に乗って東京へ。

楽しい時間もあっという間
名残惜しいぜ、また来たいぜ

最近の外泊は専らサウナ付きのカプセルホテルが多く、旅館に泊まるのは久しぶりだった。
(料金が桁違いだし…)
旅館で寛ぐのもやっぱ悪くないなーと思った。

どこでもビューーンがなければ、銀山温泉に泊まることもなかったかもしれない。

また旅したいと思い、旅を終えたのであった。

おちかれ〜

ではまた〜。

2024.07.13(土)〜07.14(日)

いいなと思ったら応援しよう!