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※ネタバレ注意 「ソウX」 感想

観てきました!待望のソウ!アメリカでは昨年公開されてほとんど1年越しでの公開という中々の拷問、そして延期はされましたが新作のソウXIが早々に企画されておりますので、日本としてはかなりの周回遅れとなっております。
あらすじとしては、現在進行系で癌に苦しんでいるジョン・クレイマーに、すい臓癌に苦しんでいる自分と似た境遇のヘンリーが、自分がすい臓癌を治してもらったとされる医者を紹介してもらい、望みとされる自分の癌の治療という一筋の希望へと足を進めるジョンに襲う悲劇、そしてそれによって、再び悪人の更生へと躍起になってゆくジグソウ加えてただのジョン・クレイマー目線のストーリーとなっております。今作はソウ1とソウ2の間に位置するストーリーとなっております、ですのでこの時点ではまだジグソウが起こしたゲームはまだ1のものだけとなります、なので、まだ2の点滴を得ている状態にはまだありません、それもあるのか、まだ少し癌治療への希望を見出している時期とも言えます、彼自身疑いを持ってはいましたが死にかける手前での焦りや治療のチャンスに縋ってしまい、企業の闇に追われる天才医師なんて言う荒唐無稽すぎる嘘にも騙されてしまいました。こんなことにあっても詐欺をした人達にはしっかりとチャンスを与えるところはしっかりと一貫してると感じましたね。ゲーム自体も1〜3みたいなギミック重視でしっかり血も流していたのでなかなか良かったですね、それだけでなくしっかり会話もあり、その中でもしっかりと伏線を張ってたりしていました、今作は詐欺師達を更生するという要素もあり、ジグソウ側と詐欺師側の登場人物での発言を本当と嘘としっかり分けていました、ですので、ジグソウ達の言っていることが実際に起きていたりして、詐欺師側の発言はほとんどが嘘となっています。今作で久々に登場したアマンダは、ソウ2の前ということもあり、ジグソウのやり方に対して若干の憤りがあり、それに加えてジョン・クレイマーへの執着もあり、彼の死にかなりの恐怖や心配を感じていました、これは後のソウ3での出来事にも繋がりますね。最終的にはジグソウが詐欺師側にやり返しをされるんですけどセシリアは自分が「無実の人が死ぬことを静観していた苦痛」という明らかな嘘を事実と決定づけてジョンにそれを味合わせるために、外でサッカーしていた少年カルロスにも最終ゲームである血責めゲームに参加させます、ジョンは実際には視聴者もなんとなく感じていた「処刑者ぶってる殺人者」っていうところを突かれて自分にも罪を清算させられる状況下にあったんですよ、だからといって保身に走るわけでもなくカルロスに「引くな」といって自分の顔の方に血が流れるようにレバーを握りしめるんですよ、カルロスはまだ無邪気な子供でジョンともあまり会話はしていませんが、自転車を直してもらっていたのでそれでなんとなく良い印象ではあったのでゲームの仕組みを理解すると自然とジョンを助けるように行動していたんですよね、ですがはたから見れば巻き込んだようなものなのでジョンは自分にずっと血を浴びさせるようにレバーの切り替えをさせないようずっと握りしめてるんですよ、カルロスがその力にかなうはずもなくずっとジョンが血を浴びてるんですよ、もうこのゲームって完全に良心のせめぎ合いなんですよ、正直今までのソウシリーズでこんなゲームは見たことないですね、最終ゲームなだけかなり良かったです、で、結果的にはこのこの状況さえジグソウが意図的に作り出したものと判明するんですけどジグソウは自分が嵌められることさえよそうしてたんですよね、慢心さを全く感じません。過去作のオマージュもかなりありましたね、特に最終ゲームでジョンが解放されたとき、zepp xの音楽と共にゆっくりと生を実感する場面は1の起き上がった瞬間と酷似していました、こういうのも中々味わい深くありますね。最終的にはかなり良いと思いましたね、正直2や3ぐらいには面白いと感じました、前々から定期的にやってるどんでん返し頼りには飽き飽きしてましたが視点を大きく変えて大転換を図るとは驚きましたね、前からグロいだけのゲームと被害者視点から変わらずあまりとは思ってはいましたがこの変化はかなり効果があったと思います、かなりの進化です、またソウの新作が来年も出るようですが、この変化やこういう革新性がほしいところです。エンディングではセシリアが騙し取った金をジョンがカルロスに渡し、彼の家へ送るため屋敷のドアを開けて外に出るところでタイトルロゴが出て終わりを迎えます、ここも今まで扉を閉めて終わってきたソウとは対比的ですね、序盤の病院や治療パートで出し惜しみした甲斐あったと思います、指折りのゲームがただの想像上の産物だったのは少し気がかりでしたが、面白かったです。これからもソウは進化を続けてほしい限りです。

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