共通の映像記憶が学びを加速させる(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと17)
格闘技を学ぶ上で、体力的にしんどくてもできる練習がある。それは、動画鑑賞だ。格闘技に関する映像記憶を溜め込もう。
共通の映像記憶が学びを加速させる
格闘技を教わるとき、生徒とトレーナーとの共通の映像記憶は、生徒がトレーナーの伝えたいイメージを掴むのに役立つ。結果、学ぶスピードが加速する。
トレーナーから技術を教わるとき、大体は下記の流れになる。しかし、問題がある。
1.言葉で説明
トレーナーの説明が下手、もしくは、生徒の聞く力が低いと伝わらない
2.実際に目の前で実演
トレーナーに実演できる能力が必要
3.痛くないレベルで本人に体験させる
同じく、トレーナーに実演できる能力が必要
4.本人にやらせながら、修正点を教えていく
生徒が1~3でトレーナーの伝えたいイメージを掴む必要がある
しかし、トレーナーと生徒に共通の「試合動画など、テーマとする技術が使われている映像記憶」があれば問題を解決できる。
共通の映像記憶があれば、トレーナーから「〇〇選手が〇〇戦でよくやっていた〇〇のように動く」と一言アドバイスをもらうだけで、トレーナーの伝えたいイメージを大体は掴めるはずだ。
前提として、トレーナーと生徒、共に映像を繰り返し何度も見て内容をしっかり覚えていなければならない。
具体例として僕の経験を書く。
1.ジョージ・フォアマンのコンビネーションパンチ「通りすがり左アッパー~振り向き右フック」
45歳で世界ヘビー級チャンピオンに返り咲いたアメリカの元プロボクサー、ジョージ・フォアマン(以下、フォアマン)が得意としたコンビネーション。
a.唐突に右を向く
b.そのまま、何事もなかったように相手の前を通り過ぎながら、左アッパーを打つ
c.相手の前を通り過ぎた後、相手の方向に振り向き右フック打つ
うまく当てるコツは「右を向いた後、左アッパーを打つまでは相手を見ない」、「相手の方向に振り向くとき、左足を支点にスムーズに回る」だ。
昔、僕がボクシングジムでトレーナーに教わったとき「フォアマンのように」とアドバイスをもらった。僕は、フォアマンが好きで試合動画を何度も見ていたため、すぐにイメージができた。
結果、1日練習しただけで、スパーリングで使えるようになった。
以下の動画を見てもらえば、どんなコンビネーションパンチかが分かる。
好きな選手の試合動画、強い選手の試合動画、トレーナーが参考にしている選手の動画など、たくさん動画を見て映像記憶をため込んでいれば、学びを加速できるだろう。
息子日記「伊達や酔狂でこんな頭してるんじゃねえんだ!!」
息子、生まれたときから髪がフサフサ。大きくなるにつれて、フサフサ具合がアップ。寝癖が付くと卍丸先輩のようにご立派なモヒカンになる。 最近は、「モノを投げる」、「モノを振り回す」ができるようになった。 朝起きるとモヒカン頭で、周りにあるオモチャを投げ、肩叩き棒を振り回す。
卍丸先輩のような強い漢に育ってほしい。