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選択肢が多いと選ぶのに時間がかかる、捨てるのも大切(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと7)

 格闘技以外の趣味として格闘ゲームをかれこれ25年以上やっている。25年以上の経験が有効に使えてると自分が思う技術は「相手の行動を予測し、対応する相手の行動を絞って反応速度を上げる」だ。
 対応する相手の行動を絞るには、相手の取れる行動の中から、しない行動を予測して捨てなければいけない。25年以上の経験がその精度アップに貢献している。

選択肢が多いと選ぶのに時間がかかる

 格闘技では、選択に時間がかかるのは大きな問題だ。前に書いたnote「確認~思考~決断~実行」のステップを速く踏む(格闘技を始めるかもしれない息子へ伝えたいこと4)で書いた「思考~決断」に時間がかかってしまい「実行」が間に合わなくなる。パンチへの対応だった場合、パンチがくるのを確認しても右手でガードするか、左手でガードするか、ストレートでカウンターを返すか、ガードしつつ左フックを返すか…などと迷っているうちにパンチをもらってしまう。
 選択肢が多いと対応できる幅が広がるメリットがあるが、選ぶのにかかる時間が長くなるデメリットもある。

選択肢を捨てて選ぶ時間を短くし、早く実行する

 選択肢が少ないと選ぶのにかかる時間が短くなり、その分早く「実行」できる。極端な話、選択肢が1つだけだと選ぶ必要がなく「実行」できる。
 選択肢を減らすには捨てるしかない。経験を積んでいくと選択肢は勝手に増えていく、その分、捨てる方法を意識して覚えていく必要がある。過去の試合動画、得意技、構え、経験…色々な情報をもとに選択肢を捨てる。
 捨てる練習を普段からすれば、選ぶ時間が短くなり、「確認~思考~決断~実行」のステップを速く踏めるようになる。

息子日記「鯉のぼり」

 先週末、息子のために鯉のぼりを飾った。飾るのに2時間程度、買い物にかかった時間も含めると半日仕事だったが、息子は少ししか喜ばなかった。来年はもっと喜んでほしい。
 鯉のぼりが家になかったのでデパートで購入した。ブランド、大きさ、柄、素材、設置方法、家紋の有無、名前入れの有無など選択肢が多く、組み合わせると1,000パターン以上もあった。鯉のぼりを買った経験がないので、一つ一つの項目について内容を店員さんに聞きながら選んだ。2時間くらいかかったが、その代わり納得のいくものが選べた。飾ってみて「買って良かった」と思えた。
 経験が少なくアドバイスがない状況で選択肢が多いと選ぶのにとても時間がかかる。店員さんがおらず、説明が聞けなかったら更に時間がかかっただろう。

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