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西日本ローカル線新幹線乗りまくり旅行記

2024年の夏、JR西日本のポイント「WESTERポイント」を使用して購入する
「WESTERポイント全線フリーきっぷ」というJR西日本と智頭急行が乗り放題のお得なきっぷが販売された。
このきっぷは、
・全てポイントで購入する全ポイントタイプ(9000pt,3日間有効)
・一部ポイントで購入する一部ポイントタイプ(1000pt + 14000円,1日間有効)
の2種類販売され、今回一部ポイントタイプを購入、山陽新幹線と北陸新幹線を乗りまくることにした。

かねてから、JR西日本のフリー切符が出たら、新幹線を西は博多から東は上越妙高まで一日で一気に乗る!
という夢があったので、ついに夢の実現である!!(夢とは少し大げさか)

芸備線、木次線、福塩線といった中国地方のローカル線にも乗りたい! というのもあったので、
・1日目(9/8):「青春18きっぷ」を使って、木次線、芸備線、福塩線に乗車。福山泊。
・2日目(9/9):「WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)」を使って、
 福山→博多→新大阪…敦賀→上越妙高→敦賀と新幹線に乗車。
という、旅の計画とした。

旅の前日9/7に、芸備線備後落合~東城で線路脇の土砂が崩れバス代行輸送をしている、9/8も同様の状況になるとの情報をWESTERアプリで入手した。
計画では、芸備線新見→備後落合に乗り、木次線のスイッチバック区間を往復する予定だったところを、伯備線新見→米子を乗り、さらに山陰本線宍道まで行き、木次線宍道→備後落合の全線通しで乗るという行程に変更した。

芸備線備後落合~東城は有数の閑散区間で廃止が懸念され、是非乗りたかったのだが、次のお楽しみとすることにした。
今の時代、自宅にいながらアプリやホームページで各地の運行情報を事前に入手できるのは有難い。
現地に着いて初めてバス代行を知り、がっかりするとともに計画変更が効かなくなるのとでは全然心の状態が違う。

さて、旅行記を記していく。

【1日目】青春18きっぷ 木次線、芸備線、福塩線 ローカル線旅
まずは、滋賀県の自宅の最寄り駅から朝一番の電車で出発。
姫路駅7:29着、7:31発新見行きに乗り換える。この列車は伯備線に直通し新見まで行けるので有難い。
新見行きは新型車両227系Uraraで快適だったが、4両と編成が短く、車内は倉敷まで混雑していた。

新型車両227系Urara,伯備線備中川面にて

伯備線に入ると高梁川沿いに走り、高梁川と山々の風景を楽しめた!
新見10:56着、11:02発米子行きに乗り換える。新見着時の車内放送で芸備線バス代行の件が案内されていた。
その放送を聞きがっかりし悔しがっている人の姿もあった。
米子行きは黄色い国鉄型115系2両編成で昔ながらの4人掛けボックス席がある車両だった。

国鉄型115系,伯備線黒坂にて

ボックスで相席となった方も青春18きっぷの旅の途中で、その方と米子まで旅の話題で盛り上がり楽しいひとときになった。
この区間の車窓を飾る大山は、あいにく雲がかかって、その姿を眺めることは出来なかった。

米子13:08着。昔ながらの朱色の気動車がホームに止まっていて、写真に収める。

朱色のキハ47型気動車,山陰本線米子にて

米子からはこの昔ながらの気動車に揺られたいところだが、特急で急がなければ宍道で木次線に乗り継ぐことができないため、別料金を支払い米子から特急"やくも9号"に乗車、宍道に向かう。

米子13:08発特急"やくも9号"は新型車両273系で、新型やくもの旅を楽しむ。
中海や宍道湖を車窓に眺めながら、米子駅で買った「かに寿司」を美味しく頂き、ちょっぴり優雅なひとときを過ごした。

新型やくもに乗って、かに寿司の昼食!
新型やくもを宍道で降り、木次線に乗り換える

宍道14:05着。14:09発木次線備後落合行きに乗り換える。ローカル線用の小型車両、キハ120型1両編成である。

木次までは乗客が多く賑やかな状況だったが、木次からは車内は閑散として途中駅での乗降もほとんどない状況になった。

木次線のキハ120型気動車,木次線木次にて

木次からは山の中を行く区間が増え、線路沿いの木々の枝が車両に当たりながら、速度を落としゆっくり走っていく。
しめ縄付きの神社風駅舎の出雲横田、スイッチバック駅の出雲坂根で小休止した後、三段式スイッチバックの出雲坂根~三井野原を行く。

神社風の出雲横田駅舎
スイッチバック駅で小休止,木次線出雲坂根にて

進行方向を変えながら急速に高度を上げていき、最後三井野原直前では並走する国道のループ橋"おろちループ"を見渡すことができた。
三井野原は周りにスキー場(跡?)があり高原的な風景が展開、その後また木々の枝に当たりながら山間を行き、終着備後落合17:01着。

備後落合は芸備線と木次線が接続する要衝駅だが、今では無人駅となって駅周辺は廃れていた。

芸備線と木次線との接続駅 備後落合にて

備後落合17:11発芸備線三次行きに乗る。この列車もキハ120型1両編成である。暮れゆく田園地帯の車窓風景を楽しんだ。
備後落合から備後庄原まではほぼ木次線からの乗り継ぎ客だけで空いていたが、備後庄原から多くの乗車があり、席が全て埋まる状態になった。三次18:33着。

三次では駅近くのコンビニで夕食を調達して、19:05発福塩線府中行きに乗る。この列車もまたキハ120型1両編成である。

福塩線キハ120(左)と休憩中のキハ47(右),芸備線三次にて

休日の夜ということもあって三次発車時点でも空いていたが、
塩町から福塩線に分岐してすぐの三良坂、吉舎でほとんどの乗客が降り、車内は閑散となる。
福塩線も山の中を木々の枝が車両に当たりながら、速度を落としゆっくり走っていくという状況。
唯一、ダム建設で長大トンネルに付け替えられた備後三川~河佐のみ速度を上げて快走した。
外は暗くて駅以外では車窓風景は全く見れなかった。府中20:51着。

府中からは20:58発福山行き電車に乗り換える。府中から福山は市街地で電化されており、105系電車2両編成である。

福山行き105系電車,福塩線府中にて

夜にもかかわらず乗客はそこそこ乗っており、福山21:43着。ライトアップされた福山城が迎えてくれた。
1日目はここまでとし、駅近くの宿に宿泊した。

【2日目】WESTERポイント全線フリーきっぷ 新幹線乗りまくり旅
福山から6:33発"こだま831号"で出発。博多へ向かう。車両はひかりレールスター用の700系8両編成。

"みずほ601号"に抜かれる"こだま831号",山陽新幹線新山口にて

今までこんな長い区間をこだまで乗ったことは、なかなかない。
朝早い時間帯で途中"みずほ"に1回抜かれるだけだったため、博多まで自由席で乗り通す行程とした。
2人掛けx2の4列シートでゆったり過ごす。
広島までは通勤客が多く乗車、ほぼ満席の状況だったが、その後は空いていて、席を移りながら車窓を楽しんだ。
昨日は低速走行のローカル線を乗り継いでいたので、新幹線のスピード感が際立って感じられ、新幹線は早い!の一言。
博多には8:42着。在来線ホームで九州の電車を撮影し、かしわ丸天うどんを賞味。九州に来たことを実感する。

博多駅では斬新なデザインの九州の電車を少しばかり撮影(特急"ソニック")
博多駅ホームの立ち食いうどん店で"かしわ丸天うどん"を頂く!

博多からは9:15発"のぞみ16号"で広島へ。広島には10:17着。
新駅舎工事中の広島駅の様子を見、駅弁屋で「あなご飯」を買って、
広島10:43発"のぞみ18号"に乗車、新大阪へ向かう。新大阪12:04着。

新駅舎工事中の広島駅

新大阪からは朝の膳所駅人身事故のダイヤ乱れの影響で1時間遅れでやってきた特急"サンダーバード19号"に乗車。新大阪12:16発。広島で買った「あなご飯」を頂き、湖西線に入ってからは琵琶湖の眺めを楽しむ。
敦賀には13:38頃着。

特急"サンダーバード"で広島のあなご飯を頂く!

敦賀からは13:48発"はくたか568号"に乗車、上越妙高へ。

北陸新幹線敦賀駅にて

この"はくたか"は東京行きで上越妙高までの区間は各駅に停車していく。
ダイヤ乱れの影響で3分遅れの13:51頃に敦賀を発車。
敦賀から金沢は3月に開業したばかりで、初乗車となる。
乗り心地は最高、車窓も新鮮だった。
何しろ敦賀から東京行きに乗るというのが新鮮に感じられた!

富山県内での北陸新幹線車窓

上越妙高には15:51着。
上越妙高ではえちごトキめき鉄道の電車を見、売店で新潟の地酒を買う。

えちごトキめき鉄道上越妙高にて

上越妙高16:15発"はくたか569号"に乗車、富山16:55着。

富山では富山地鉄の市内電車を見、駅ナカで夕食のますのすしと土産を買う。

富山駅に次々入ってくる富山地鉄の市内電車
夕食は"つるぎ39号"でますのすしを!

富山17:30発"つるぎ39号"に乗車、福井18:19着。
3月新規開業区間の駅に下車してみたく、福井に下車してみることにした。

福井駅東口にて1
福井駅東口にて2

福井駅の新幹線側東口駅舎は新幹線開業に合わせて造られたもので、
外観は斬新だが、内装は木をふんだんに使った暖かみのあるものとなっていた。

福井18:41発"つるぎ41号"に乗車、敦賀19:02着。
敦賀19:10発"しらさぎ62号"に乗り換え、米原19:43着。
米原からは19:47発新快速姫路行きに乗り換え、今回の旅を締めくくった。

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以上2024年9月の私の旅の記録です! 皆様の鉄道旅行の参考になれば幸いです。

以下では、このような鉄道旅行のご相談をお待ちしております!
是非ご活用いただき、皆様の旅を素敵で楽しいものとする一助にしていただければと思います。


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