【観戦録】 超RIZIN3、注目カード振り返り第3弾 マニー・パッキャオvs安保瑠輝也
前回の記事でここから更新頻度を上げていけそうと言った早々、なかなか更新出来ておらず、すみません。
今回は複数回にわたって投稿している、超RIZIN3の振り返り企画第3弾です。
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RIZINスタンディングバウト特別ルール
マニー・パッキャオ
(フィリピン)62-8-2(39KO)
VS
安保瑠輝也(日本)27-8-1(14KO)
※キック戦績
元々、パッキャオ選手の相手は現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕選手の予定でしたが、6月にKNOCK OUTで行われた五味選手とのエキシビションマッチで拳を負傷し、安保選手が代打出場することになりました。
そのエキシビションを見る感じでは、個人的に安保選手の方が全然歯がたちそうな予想だったので、鈴木選手の怪我は心配ですが、結果オーライという感じでした。
私自身、パッキャオ選手の現役時代を見ていた世代では無いため、身長差がある安保選手を相手にパッキャオ選手がどのように攻め立てていくのがを注目して見ていました。
1R序盤、遠い距離から様子を伺う両者ですが、この距離では安保選手のジャブのみが当たります。
30秒経過したところ、安保選手の前手のフェイントからの右ストレートが軽くヒットします。
パッキャオ選手も頭を下げながら前進してきますが、安保選手が低めに構えていることもあり、懐が深く、顔面への攻撃は当たりません。
パッキャオ選手はここで左のストレートを顔面ではなくボディに伸ばすようになり、これはカウンター気味にヒットしています。
パッキャオ選手が詰めてきたところでは安保選手はガードを固め、ショートの右フックを返します。
パッキャオ選手はサウスポー、安保選手はオーソドックスの喧嘩四つの構図のため、前足を踏み合う場面が少し見られます。
2R、このラウンドはパッキャオ選手が少しプレッシャーを強め、前ラウンド同様、このラウンドもボディを中心に攻めていきます。
しかし、やはり遠い距離では安保選手のジャブが光り、接近しても打ち負けず的確にリターンを返しています。
プレッシャーこそ強めてきたパッキャオ選手ですが、なかなか手数は増えず、このラウンドも終了します。
最終第3R、このラウンドは序盤からお互い撃ち合いの展開です。強烈な左右のフックを放ち合います。
残り1分のところでは安保選手の左フックから右ストレートがヒットし、パッキャオ選手少しぐらつきます!
しかしパッキャオ選手も負けていません。安保選手の右ボディアッパーへのカウンターでショートの左アッパーを顎にヒットさせ、今度は安保選手が少しぐらつきます!
最後はお互いに撃ち合いの展開で試合終了。
エキシビションマッチのため判定での勝敗はつかず、結果はドローということになります。
全体的な感想としては、安保選手の動きが素晴らしかったということに尽きるのではないでしょうか。
パッキャオ選手は仕上がりが不完全だったから動きが悪かったのか、それとも年齢的な問題で動きが悪かったのか、真相を知ることは出来ませんがこの動きで世界タイトル再挑戦というのは、少し無理があると思ってしまいます。
しかし、いつもの安保選手ならならもっと追撃にいくくらいの良いパンチが当たっていてもそこでいけなかったのは、やはりなにか圧力というか、オーラのようなものがパッキャオ選手にあったのではないかと思います。
引退したいわゆる「レジェンドボクサー」のこのようなエキシビションマッチには賛否があると思いますが、大金のためにわざわざ異国に趣き、醜態(あえてこの言葉を使います)を晒すのは、個人的に見ていて悲しいものがあります。
試合後、元K‐1王者の魔裟斗さんのYouTubeを拝見したところ、パッキャオ選手とのエキシビションのオファーがあり、大金と自分の名誉をかけた時に名誉を取ったと仰っており、素晴らしいと思いました。
やはり格闘家は強さが一番に求められるため、強い姿のまま引退し、引退後もそれを貫いて欲しいと思います。
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