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【プレビュー】 Prime Boxing9 WBOフライ級王座決定戦&那須川天心プロ4戦目

7/20、Prime Boxing9のプレビュー第3弾、今回はWBOスーパフライ級王座決定戦加納陸vsアンソニー・オラスクアガ、120ポンド契約那須川天心vsジョナサン・ロドリゲスについて書いていきます。


WBOフライ級王座決定戦 加納陸(日本)22-4-2(11KO) vs アンソニー・オラスクアガ(アメリカ)6-1(4KO)


先日、WBCスーパーフライ級タイトルマッチにて、王者エストラーダ選手との激戦の末、7R KOで退け、タイトルを獲得したジェシー "バム" ロドリゲス選手。

その彼が階級変更に伴い返上したWBOフライ級王座をかけた王座決定戦がこの試合となります。

加納選手は26歳ながらプロ戦績は28戦とプロ叩き上げの選手。

13戦目で挑んだ高山勝成選手とのWBOミニマム級王座決定戦では負傷判定での敗北。

しかし、WBOアジア太平洋ではミニマム級、ライトフライ級、フライ級の3階級を制覇。

今回の試合は、13戦目以来の世界王座挑戦になります。

一方のアンソニー・オラスクアガ選手は急遽代打参戦で、自身初の世界戦となった昨年春の寺地拳四朗戦で激闘を演じ、TKOでの敗北という結果だったものの日本のファンの心を鷲掴みにします。

復帰戦は再び日本のリングであり、中谷潤人選手、桑原拓選手との対戦経験もあるフィリピンのジーメル・マグラモ選手相手に7R TKO勝利。

盟友、幼馴染はあの中谷潤人選手であり、今回のカード発表記者会見では2人でアメリカからzoomで参加。画面の隅で2人仲良く映っている様子はとても微笑ましかったです。

そのチャーミングな人柄とは一変、試合になると撃ち合い上等のスタイル。寺地戦の通り、激戦生成機という感じです。

日本での人気は凄まじく、アウェー感なく戦えると思います。

加納選手は約8年ぶりの世界挑戦。オラスクアガ選手は日本での人気の高さから、タイトル獲得となれば日本での防衛戦も予定されるでしょう。

1人の統一王者、1人の王者が相次いで王座を返上したことにより新陳代謝が活発化してきたフライ級戦線。

WBAには5月に盤石の初防衛戦を披露した日本のユーリ阿久井選手が王者に位置しており、ライトフライ級2団体統一王者である寺地拳四朗選手の参戦も噂されています。

どちらが勝ってもストーリー性のあるこの試合。この試合、そしてその後のフライ級戦線にも目が離せません。


120ポンド契約10回戦 那須川天心(日本)3-0(1KO) vs ジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)17-2-2(7KO)


バンタム級世界ランカー同士の対戦となったこの試合。

キックボクシングでの功績はみなさんご存知の通りこれ以上ないくらい輝かしく遂に敵がいなくなってしまい、2022年からボクシングに転向した那須川選手。

ボクシング転向を決めたきっかけとしては、RIZIN14で行われたメイウェザー選手とのエキシビジョンマッチが大きかったそうです。

圧倒的格闘センスとスピード、ディフェンス技術を武器に、ボクシングデビュー戦では当時日本ランカーだった与那覇勇気選手を相手にダウンを奪い判定勝ち。

2戦目には早くも8回戦に挑み、メキシコのルイス・グスマン選手に判定勝ち。

期待や求められているものが大きく、判定勝ちが続いた那須川選手には世間からKO勝ちを期待する声が大きくなります。

そして迎えた前戦、3戦目。3R終了時点で脚の負傷を理由に相手のルイス・ロブレス選手(メキシコ)が棄権し、那須川選手の3R終了TKO勝利。

望まれていた形とは少し違ったかもしれませんが、ボディも確実に効いていたし、相手を全く寄せ付けず、気持ちを完全にへし折ってのKO勝ちという感じでした。

試合後、WBAバンタム級7位をはじめ、2団体で世界ランキングトップ10入りを果たします。

迎える4戦目の相手はWBAバンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス選手。

昨年11月には元WBAスーパーフライ級王者のカリド・ヤファイ選手(イギリス)に初回KO勝ちを収めている強敵。

上位ランカー相手にどのような戦い、そしてどのような勝ち方を見せるのか、那須川天心選手の真価が問われる戦いになります。


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