沖縄まで行って「何もしない」を満喫した話
ここのところ気持ちが沈む感じがしてよくない。「楽しいことを思い出す作業」が必要だ、と本能が囁きました。
この夏にやった「夏っぽいこと」の堂々第1位、沖縄に行った話を書きます。
沖縄では海に入ってSUPをしたり、きれいな景色を見たり、美味しいもの食べたり、飲み歩いたりといろいろやったんですが、一番印象に残ったのは何もせず浜辺でぼんやりと過ごした時間です。
何もしない時間がなぜ一番印象に残り、それに癒されたのか。
きっとそれがとても贅沢な時間の使い方で、簡単にできるようで現代においては得難い時間なのではないか?そう思いました。
今回の構成はこんな感じです。3が言いたいことのメイン。
1)沖縄に行くに至った経緯と道中
2)食べ物
3)「何もしない」という贅沢
1)沖縄に行くに至った経緯と道中
普段の僕は何をするにも足取りが重くてベッドでうだうだしている感じですが、たまにめちゃくちゃフットワークが軽く遠出をすることがあって、今回のはそれが出たっぽいです。
きっかけは東京に住んでた友人が沖縄に転勤になったと聞いたことだ。
沖縄ですよ????行きたいじゃないですか。
ってな極めて単純な動機で沖縄の友人の元へ押しかけに行きました。
この旅行で「一人で飛行機に乗る」実績を解除できました。
ターミナルを間違えないかとか、搭乗手続きわからねえとか、高速バス予約したけどバスの乗り場がわからねえとか細々不安はあったけど何とかなるもんだね。
(国際線と国内線の場所を間違えて右往左往したりはした。空港のスタッフさん、優しく道案内をしてくれてありがとう。)
こちらは空港で見かけた迫力のあるポスターです。
薬物、脳内の神経伝達に直接作用するんだから「ごとき」なんて簡単には片付けられないと思う…
2)食べ物
漁港で食べた魚の天ぷら
魚らしからぬジューシーさで美味しかった。お値段もこのボリュームで60円!!200円くらい取ってもいいのでは?
こちらは漁港の猫ちゃん(食べ物じゃないけどかわいいから見て)
スクガラスという小魚の塩辛
もっさりと食べ応えのある島豆腐との相性がよい
ラフテー
泡盛
そうめんのチャンプルー
塩気が効いててお酒が進む。
沖縄には「せんべろ」という文化が根づいています。1000円でドリンク3杯と一品お料理が食べられる、つまり1000円でべろべろに酔えますよってセットです。
コスパがすごくいいのでこっちでも広がってほしいな。
せっかくの安くたくさん飲める機会だったものの、いつもより酔いが回るのが早くフラフラしたのでコーラを挟むなよっとした飲み方をしました。ちょっと情けないね。
お料理全般の感想としては、濃いめの鰹出汁とラードで成り立ってるなーと感じました。
3)「何もしない」という贅沢
「何もしない」をやる
僕はすごく大切な概念だと思っています。
ちょっと脱線しますが、プーさんもそう言ってます。
Keep [N]orth ⇒ Do [N]othing
仕事で疲れ切ってるところに喋って動くぬいぐるみが現れたら「とうとう頭おかしくなったか?」って思いますよね。
因みに、友人氏は「こっちに来てから本当に東京へ帰りたくない。あと1・2年で帰ることを思うと結構憂鬱。」とこぼしていました。
それはそうでしょう。
東京みたいな人間が凝集したところで働くのはストレスがヤヴァそう。
僕なんか満員電車に乗るのが嫌すぎて地元に戻ってきたみたいなところあるし。
脱線終わり。本題に戻ります。
一通り観光らしいことをして、ちょっと時間を持て余したところで友人氏に「何かしたいことある?」と尋ねられた。
僕は「海辺でただただのんびりしたい」と答えた。
本当に何もしなかった。
名もない浜辺で寄せては返す波をぼーーーっと眺めるとか、潮だまりのナマコを突くとかしかしなかった。
リクエストに付き合ってくれた友人氏には感謝しかない。
波の音が頭の中のノイズを洗い流して真っ白にしてくれているようで心地よかった。頭が空っぽになり、ため込んでしまったデバフが解消されていく感覚だ。
「何もしない」というのは実に贅沢な時間だと感じた。
まず、現代人は忙しい。
そうでなく時間が余っているときでも「生産性」とか「機会費用」とかって概念が頭をよぎり、自己研鑽に努めよという強迫観念に襲われる。
貴重な時間をぼんやり過ごしてしまうなんて勿体ない!!フルで使い切らなかきゃ!!という価値観が支配的だ。
ゆっくりしようと思っても「お前がだらだらしている時間でためになる本を読み進められたし、面白い映画を見ることもできた。こんな不毛な過ごし方をしているのはお前ぐらいだぞ」と内なる声が囁く。
だから普段住んでいるノイズの多い場所から離れた沖縄にすごく癒されたんだと思う。
日常を一度離れて思考をリセットするのはとても大切なのだ。
勇気を持って「何もしない時間」を作ろう。
投げ銭されると、とてもうれしい