「好き」を、好きなだけ語ろう。
突然ですが、ふとこう思ったんです。
経験ありませんか?学生時代、好きだったひとの趣味や服装の好みを知りたくなったり、好きなアーティストのCDを借りて聞いていたらいつの間にか自分も好きになっていたり。
熱量を持って「好き」を追求しているひとは魅力的に映るし、好きの仕組みをより知りたくなるもの。
”相手に興味を持つこと”の始まりは相手の”「好き」に耳を傾けること”なんじゃないかと思うのです。それはコミュニケーションとして最もシンプルだけど大事な要素だなと。
「好き」には、あなただけのストーリーがある。
「好き」には、理由はなくても必ずきっかけや原体験があるはず。それを紐解くとストーリーになり、その人なりの価値観が見えてくる。
例えば、Soup Stock Tokyoを手がけるスマイルズさんは採用基準として、「好き」をプレゼンしてもらって熱量を見て判断するそうです。
また、楠木建さんの「好き嫌いと経営」という本も有名ですね。企業の戦略ストーリーの創造は、経営者の直観やセンスに大きく依存していて、その根底には、その人を内部から突き動かす「好き嫌い」がある、という話です。
人間は理屈だけでなく、感情で動く生き物なのでプライベートだけでなく仕事においても「好き」をないがしろにした”コミュニケーション”は生産性が下がる、と個人的にも感じます。
とはいえ、普段ビジネスの場において「好き」を語り尽くす場って、なかなかないですよね。
そんなことを先日、社外の友人たちとオンラインで話してたら「そういう場を作ってしまおう」ということになりました。
その名も「ファボラジ」。
誰でも配信可能なstand.fmというプラットフォーム上でのラジオ番組。1回目は、元noteのディレクターで現在フリーランスとして活躍されているみずのけいすけさん。そして2回目でぼくもお呼ばれして話してきました。
普段、仕事柄あらゆる企業で働くタレント(社員)に話を「聴く」ことの方が多いため、自分がメインで「話す」ことがとても新鮮な時間でした。
そして「好き」を語ることってとても心の健康にいいってことにも改めて気づきました。こんなに自分語りすることなんて、サシ飲みで3軒目くらいにいく深夜のカウンターバーくらいしかないですからね。
アコースティックギターと堂島孝平
前半は、大好きな堂島孝平さんやアコースティックギターについて。これほど幼少期の原体験まで遡って音楽のことを話したのははじめてかもしれない。ラジオ聴かなくてもぜひ以下のプレイリストだけでも聴いてほしい…!
▼堂島孝平マイベスト5(AppleMusicプレイリスト)
・きみのため
・6AM
・忘れないでいるから
・ハジメテのハジマリ
・Remember
ぼくと仕事と下町ロケット
そして後半は大好きな作品「下町ロケット」について。
作品自体は誰もが知っているくらい有名だが、個人的な思い入れが強く、その理由についてお話しさせてもらった。PR、そしてPR Tableとも縁のある作品のため、結局は仕事の話に繋がっていったのでした。
もう5年以上前だけど、こんなコラムも書いてた。
小一時間程度でしたが、人生を振り返り自分を見つめ直すようなデトックス体験をすることができたファボラジ。
普段、リモートワークが中心になって雑談が減ってる人も多いと思いますが、「好き」を掘り下げる会をぜひやってみてはいかがでしょう。
企業発信でも人間味のあるコミュニケーションを。
SNSやオウンドメディアなどを活用した企業主体のコンテンツ発信が巷に溢れまくっている時代。
SHARPやセガ、最近だとカインズなど人格が滲み出るようなSNS発信を行うことでより消費者が身近に感じて良好な関係を構築できるようなコミュニケーション事例も多く出てきていますよね。
法人格の「好き嫌い」を明確にすることは、いわば”企業カルチャーの可視化”とも言えるかもしれません。それは結果的に、自社にマッチしたコアなファンや採用候補者との出会いに繋がると思います。
そうした人間味のあるコミュニケーションをどのように仕掛けていけるのか、どういうコンテンツで表現していくべきなのか、個人的な関心ポイントなので引き続き探究していきたいと思います。
P.S. 企業カルチャーを発信するならtalentbookをぜひご活用ください(笑)