おでかけ記 #07 … 灯台レンズ等見学説明会
こんにちは。
今回のおでかけ記は 2024年6月1日(土) に参加した『灯台レンズ等見学説明会』についてのお話。ふだん一般には公開されていない「海上保安庁 海上保安試験研究センター」(東京都立川市) への訪問記となります。
前半は見学会の様子を写真多めで、後半には拙い解説を記しましたので、ご興味のある内容だけお読みください🙇♂️💦
はじめに
私の趣味紹介やこれまでの「おでかけ記」にあるように、のぼれる灯台を見学したり、夜の灯台を訪問して眺めることが好きです。
そんなある日の夕方、海上保安庁の X (旧Twitter) にこのようなポストを見かけました。
予約すれば行列に並ばずに入場できる…このようなイベントは大好物ですので、すぐに予約サイトでチケットを入手 (なんと 0円!) 。
6月1日の午前中はすぐ近くにある「国立極地研究所 南極・北極科学館」を見学、午後から『灯台レンズ等見学説明会』の見学としました。
『灯台レンズ等見学説明会』
「加工室」扉の曇りガラスに中で展示されているレンズや灯器の光りが漏れ出ていて、期待が高まります。
「加工室」での見学は約1時間半、あっという間に過ぎてしまいました。
職員さんの解説を聞きながら写真をいっぱい撮っていたので、一部説明に誤りがあるかも知れません。
センター玄関前で職員の皆さんや参加された皆さんで記念撮影となり、解散となりました。
見学会のまとめ
レンズ製造は "失われた技術"
レンズは灯台ごとのオーダーメイドであり、海上保安庁自らが製造していた。
今回見学した「加工室」。こちらでの灯台レンズ製造や補修は数年前に終了している。国内各地にある灯台レンズも、壊れたらもう直すことはできない。
今年の能登半島地震で被災した禄剛埼灯台も、レンズを直すことができないのでLEDに置き換えることが計画されている。
見学会は初めての試み
今回の『灯台レンズ等見学説明会』、ふだん近隣の小中学生の社会科見学などで案内することはあっても、一般に入場者を募るというのは初の試みだったようです。職員さんたちも「こんなマニアックなイベント、果たして来てくれる人はいるのだろうか?」と心配だったようです(笑)。
解散時にも「次回、このようなイベントあったら来て下さいますか?」とのお話があったので、私は「入場料払ってでも来ます!」とお答えしました。
海上保安試験研究センター
今回訪問した「海上保安試験センター」についての組織概要や略歴については、リンクを参照してください。
🔽 海上保安庁HP よりhttps://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/soumu/center/center.html
センター所長が仰るには、業務内容は「海の科捜研」とのことです。
横浜との関わり
「海上保安試験センター」のリンクに記載があるように、もともとは横浜にありました。
開国後に諸外国から国内の灯台整備を求められた政府は、明治2年7月、現在の横浜市中区北仲通に"燈明台掛"を置いて、灯台用の木工・鍛冶工関係の製作を開始したのが始まりです。
また今回の見学会で "日光弁" (暗くなったことを検知して灯器への燃料供給弁を開閉する装置) の説明がありました。この展示品、今回の見学会前に試しに作動するかどうか確認したところ、なんと正常に作動したとのこと。
そんな "日光弁" が、横浜ベイブリッジ下「横浜外防波堤灯台」の中に今でも残っているかもしれないとのことです。
「横浜外防波堤灯台」は平成31年に灯台としての役割を終え、今では横浜市認定歴史的建造物となっています。そんな灯台内の中で、今でも日夜 "日光弁" が作動しているかもしれない…というお話が大変心に残りました。
灯台好きが、その背景にある技術的な解説を聞き貴重な展示品を見学する……ますます灯台の魅力に取り憑かれた (沼に沈むとも…)、そんな一日になりました。
【6/6 追記】
海上保安庁の公式Xにこの見学会の様子がポストされていました。記事作成中にまったく気付かず……💦
🤓最後までお読みいただき、ありがとうございました😇
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?