306日目(2023/12/31・日)
町外へ出るの巻
他に適当な短い言葉が思い付かなかった為、紛らわしい言い回しになってしまいました。住民票の転出ではなくて、ちょっと鹿児島市まで行って帰って来たという意味で『町外へ出る』というタイトルです。
「そんな事わざわざ記事にせんでも…」と思われた皆さん、それがですね、筆者が前回町外へ出掛けたのが3/26(日)、移住26日目(記事 : https://note.com/bovin_pensant/n/nfc2bd9384981)でしたので、実に9か月振りに町外へ出たことになるんですね。
登校日には毎朝旗振りで出動しておりましたし、休日も町内の催しへは積極的に自転車で動き回っていたので気が付かなかったのですが、少なくとも9か月連続で筆者の生活はさつま町内で完結していたことに気が付きました。
年末も年末に、この事実に気が付きましたので記事にした次第です。
前回同様今回も赤いJR九州バスさんに乗って約1時間半ほど揺られて鹿児島市に向かったのですが、「久々だなぁ…あれ?最後に出たのはいつだっけ?えぇっと、…!!」と気が付いてしまった訳です。
普段町内で過ごしている分には、悪天候時の遠出を断念するくらいで、自転車移動でも大きな不自由なく過ごせているのですが、鹿児島市への用事となるとそうもいきません。
さつま町には鉄道は通っておりませんので、必然的に自動車の力を頼らざるを得ないのですが、ここで有難いのがJR九州バスです。
平日ダイヤも日祝ダイヤも本数も時間も何一つ変わらない時刻表となっておりまして、常に朝の通勤通学時間に3本、夕方の通勤通学時間に3本、そして、日中は2本の計8本。1日8本のみです。
以下、宮之城発の時刻表となっております。
朝 : 5:35,6:20,7:40
昼 : 09:40,13:06
夕 : 16:30,17:30,19:06
書き出すとなかなかギリギリまで削って路線を維持している印象です。
しかし、『0』と『1』では全く違います。ましてや『8』です。
筆者が仮に、『南さつま市の加世田周辺、竹田神社とかに散策に行ってみたいなぁ』等と思っても、公共交通機関での最短ルートは、一旦鹿児島空港(霧島市溝辺)に空港バス45分で行き、また別方向の加世田行きの空港バスに乗り換えて1時間15分で向かうように案内を受けます。これに加えて乗り換えに際しては待ち時間も要しますし、着いてから市内での移動もあります。
県外の人に例え話をするならば、福岡から鹿児島へ高速道路も新幹線もない状態ですと、福岡から一旦東京へ飛行機へ飛んで、それから東京から鹿児島へ飛ぶように案内されるような感覚でしょうか。
『そのまま地図上で南方向じゃん!!』と言ったところで、無いものは無いのです。さつま町から南さつま市への直接の交通アクセス手段が。
ちなみに、竹田神社は、日新公の菩提寺が廃仏毀釈逃れで神社化したもので、さつま町の宮之城島津家を辿る上で是非足を運びたいところです。
この不便さはさつま町が不便というよりも、南さつま市が更にこれを上回る見捨てられ方をしてきたことに起因するように思われますが、鹿児島県は鹿児島市に何でも詰め込みたがりなので、元々の自治体の立地が郊外である程不便になるのは致し方ないこととも言えます。
しかしながら、万が一JR九州バスが廃線になるといよいよもって、さつま町は陸の孤島と化してしまいますので筆者は鹿児島市に用事がある際には必ず利用したいと思います。
バス停での待ち時間を除いても毎日朝夕で合計3時間の通学時間のロスは馬鹿げているというのが本音ではありますが、それでも鹿児島市内の高校へも通学する選択肢があるという事は、子育て世代にとって死活問題であるように思います。
せめて北薩地域で暮らしたいと地域に思い入れがあり、さつま町からの交通手段がなければ、おそらくさつま町出身者でもJRで通える旧川内市街に居所を構えますもんね。人口流出待ったなしです。