325日目(2024/01/19・金)
川薩地区私立高校対策
筆者は、1/14(日)の夕方に入手した私立高校の過去問を元に、この5日間寸暇を惜しんで、7年分の傾向分析をした上で、身に付けておいた方が今年の本番の出題でも役立ちそうな頻出領域の対策プリントを作成していたのですが、本日ついに完成致しました!
いやぁ…これは流石にしんどかったです。期限があるものについては追い込むのも仕方がないですが、寿命を削りそうですので普段は先々の予定を逆算して製作物はできる限り早めに着手するようにしております。
しかしながら、今回に関しては、急遽已むを得ずの作業でした。
先週木曜日の英語指導の際に、私立高校の入試日程を尋ねてみたところ、1/22(月)からの1週間に集中しており、しかも、過去問を一度も見た事がないということで、「お!余裕といったところか。準備万端やね!」と明るく口にしたところ、「いや…ちょっと自信がない…ッすかね?」と予想外の回答が返ってきたことが発端でした。
その日(先週の木曜)の夜に過去問をネットでポチり、お届け予定日の日曜日までは、来週(つまり今週の平日)分の通常指導の準備を急ぎ進め、日曜日からNonストップGo!Go!で総力を挙げての過去問分析に勤しみました。
理想的な利用方法は、過去問を実際に解くのをメモ帳片手に見守り、時間の使い方を記録した上で、どこを削るべきか指導するのが一番効果的なのですが、学生時代に友達を集まって勉強する場合とは異なり、良い大人ですから著作権に対しては配慮しなければなりません。
そこで、自分が解いた上で、頻出の知識をまとめるような形を取りました。
本番では全く同じ問題は出ないので、どのみち出題事項を一般化する行程は必要になりますからね。
解いた感想としては、他の試験と比較する限りでは難しいように思います。
宮之城中学校(さつま町唯一の中学校)の定期試験は基本確認問題ばかりで簡単な内容なのですが、これよりも公立高校入試の方が分量(問題文量)が多いので、ペース配分を事前に確認していなければ解き切ることが難しいと思われます。
そして、私立高校の入試内容は各校特色がありますね!
筆者は川薩地域で学習指導を行う都合上、必然的に対象校は、出水中央高校(出水市)、れいめい高校(薩摩川内市)、神村学園(いちき串木野市)あたりが対象となるのですが、独断と偏見で数年分の過去問を見た印象を言います。
まず、出水中央高校なのですが、採点者が楽をしようと考えてか、記号選択問題や語句の抜き出し問題が目立ちました。
これは共通テスト(旧:センター試験)にも言えるのですが、マーク式試験ですと確証がなくても『ロト6』のようにある程度絞って勘で正答を当てるような受験生が多分に含まれてしまうので、運で点数に幅がでてしまいます。
もし、出水中央さんが大学進学実績の向上を目指しているのならば、ちゃんと思考力のある者を選抜段階で見分けることができるような試験を課さないと合否ボーダー付近や特待生の判定で狂いが生じ、結果として伸びしろのある者を他校へ流出させてしまうように思います。
次にれいめい高校です。こちらは見て驚いたのですが、問題の質が良いですね。受験生の水準は分からないのですが、間違いなく公立高校よりも質と量共に良い入試問題です。
英語は小問自体は簡単なのですが、本文が動詞の時制に注目して精読しなければ、that節に続く「and」がthat節内のものなのか、that節より前の文との並列なのか見分けることが難しかったり、動詞の前に挿入する形で関係代名詞も多用していたりで公立高校の平易な英文中心の対策ですと面食らうでしょうね。
国語も、評論分(説明文)も言い回しが難しく、表現記述問題は各大問2つずつ程度あり、選択問題も必ず精読しなければ迷うような選択肢が1つは添えられており作問が上手かったです。
古文も主語を特定しなければ迷うような部分が傍線部になっていたりで、聞くべきところをよく理解されている作問で感心しました。
ちなみに、数学も、比較として出水中央は特に図形問題は暗算で解ききれるような計算軽視傾向があったのですが、れいめい高校はひらめいた上で長めの計算を要求するような問題が目立ち、いやらしい作問でした。
筆者としては、解き甲斐があり良かったのですが、中3の受験生には荷が重いようにも感じました。得点率はどのくらいになるのでしょうね。
ボーダー層の差は見えにくいかもしれませんが、上位層はハッキリ実力差が読み取れる試験であるように思います。
最後に、神村学園ですが、根性論を感じるような出題です。
数学は特に頭を使わない問題で、ただし、計算が面倒なものが目立ちます。頭で「あー、はいはい」と解法道筋を立てても、いざ暗算しようとすると分数や平方根を含む計算が多く、流石に暗算処理はしきれません。
国語も古文はどうやら例年出題しないようです。現代文のうち、長めの評論文、とりわけ特定の作品の評釈文1つを題材に、その後細かく小問で回答を求めて終わりです。つまり例年評釈文の大問1個のみでした。
英語に関しましても、いかにも受験で聞かれるような典型構文らしい構文が含まれておらず、単語が多いだけでだらだらと読めてしまうような内容でしたので、イマイチ出題者の欲する新入生像が見えてきませんでした。
以上、三者三様といったところで、しかしながら、大事なのは入学後の指導力ですから、その辺は実際に通っている学生さんから話を聞くより他ありませんね。
ちなみに筆者は指導者という立場であるが故にここまで調べましたが、中学時代は、全国難関私立高校入試過去問【理科】と【数学】ばかり解いており、県内の一般的な私立高校の過去問は一度も見ずにぶっつけ本番でした。
試験場で「一般的な私立でもそれぞれの高校ごとでこんなにも出題傾向が違うのか!」と驚きましたが、それでも受験した高校で、学力特待制度のある高校については、すべて特待生判定を受けての合格でした。
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…という訳で、大は小を兼ねるといったところでして、日頃より難問に取り組んでいれば経験上、多少の小細工を受けても力押しできます。
しかしながら、簡単な入試問題になって平均点が上がれば上がるほど、傾向を分析して基礎を固めてきた真面目な受験生が有利になりますので、指導者であるからには、余念なく各校の対策を進めて参りたいと思います。
合格率100%目指して頑張るぞ!🔥✊🐂オー!