鶏と卵
みなさんにとって飲食店・とかく居酒屋とはどんな存在だろうか。
出かけ先や自宅の近くにある店の中から、その日の気分や同伴者の意向などを踏まえて選択する。それが多くの人にとっての普通だと思う。
でも前回の記事で触れた人たちは、わざわざ僕の店を目指して電車に乗り、時に天候の悪い中ご来店してくれる。
本当に感謝しきれないし毎回とても嬉しいのだが、実は毎回少し照れている自分がいる。
よくその気持ちを隠すかのように、僕は嬉しくなるとすぐオマケとかサービスをしたくなってしまうが、果たしてそれは正解なのか。
みんなが「今日はあいつの店に来て良かったなー。」と思ってもらうために、本当に僕がすべき感謝の表現方法は何なのだろうか。
少し思い返せば僕にも、その店での飲食を主の目的として、わざわざ電車に乗って訪れた事がたくさんあった。
知人の店のオープンのお祝い、友人主催のイベント、新しく知り合った飲食人の店など。
よくよく考えてみたら、自分がされて嬉しさのあまりムズムズしていたことを、する側としては普通にサラリとやってきていた。しかもする側のこちらが楽しみながら。
ではその度に僕は知人達にどうされて来ただろう。どうされた時が嬉しかっただろう。
「今日はわざわざ来てくれてありがとう!嬉しかったよ!」
この一言を笑顔で言われただけで、きっと僕の気持ちは満たされていた。
時には+@のサービスを受けることもあったが、決してそれが一番嬉しかった訳ではなく、その人との関係性によってはむしろビールの一杯でもご馳走したものだ。
時間を使って会いに行き、そしてお金も使うが、大抵の場合それ以上の何かを受け取り、気持ちは満たされた。
それならば、僕がすべき事はなんだろう。やっぱり心からの「ありがとう」を伝えることだろう。
何だかありきたりだが、大切なのはその伝え方だと思う。
例えば、とっても美味しいお気に入りのケーキをホールで購入し、手土産に持って行くとする。
この場合の正解と不正解はどういう場合だろうか。
事前に相手にその事が共有できていて、且つそれを相手が望んでいたらきっと正解だろう。
ただし、例えば甘いものが苦手な相手であったり、単身者であったり、情報共有できでいない(実は相手も同じような日持ちしないものを用意していたetc.)。こういう場合は正解とは言いにくい。
どうやら本当の意味でプレゼントを成功させるには、相手へのリサーチが不可欠そうだ。どんな人で、普段何をしていて、今どんな状況で、何に興味があって。
つまりその第一歩目は、ズバリ「その人に興味を持つ事」だ。そして・・・
・・・ん?待てよ。
ここまで自分が行く場合も来てもらう場合も、すでに好感を持った関係性ありきの話しだったけど、もしかすると、まだその関係性ができていない、たまたまご来店してくれたお客さんとも
・まずは僕がその人に興味を持ち
・その人が欲しているものを見極め
・ありがとうのおもてなしの方法を考え、伝える
それができたら、そこから好感を持ち合う関係になっていけるんじゃないだろうか!
鶏と卵。好意とおもてなし。皆がWINなら順番なんかどうでもいい。元気だから笑顔になるのではなく、笑っていれば元気になってくるようなものだ。
改めて、経営者として今僕がやるべきことは何だろう。
今は多くないかもしれないけれど、ウチの店を目指して来てくれた人に、その人が喜んでくれる形のおもてなしをやっていこう。
そして、今まで普通に飲食をして帰っていっていた人達の中から、これからは好意を持って来店してくれるお客さん・・・
いや。なるべく多くの人に、お客さん改め「ファン」になってもらおう。
こんな僕の記事を最後まで読んでくれた素敵なあなたへ。
毎回僕の記事の最初にある写真の我々3人と、少しだけお話しして頂けませんか?
ご来店の際には「〇〇さん!こんばんは!」と僕は迎えられるようになりたい。
注文の際には「しゅんさん!ハイボールおかわり!」ってあなたに言われたい。
あなたにとっての「知ってる店」になりたい。
そんなことをやってるうちに、僕らやお店のファンになっていてほしい。
それが僕の下心です。
(できれば一杯おごって下さいww)
第一回目に投稿させてもらった記事にもあるように、年内の残された期間で僕ら3人、精一杯頑張ります。そしてその反響を踏まえ、僕らが来年もこの街に必要とされているのかどうかを見極めたいと思っています。
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次回は「若きサムライ こうたくん」
最後までありがとうございました!
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