「物語のつくりかた」から学ぶ小説執筆術
私が本を買った経緯 小説を書きたいと思った。(本編はもっと先)
文章は不思議だ。頭の中に渦巻く思いや情報を一纏めにし、段落の中に落とす、そうするとすっとその渦が細い柱のように変わる。それは単純で明快で芯の通った硬さがある。
最近人間関係に悩んでいる。しかし心の中で考えるばかりでは何も纏まらない、何か明確な形をつくりたい。だから小説を書くことにした。でせっかく
書くならクオリティの高い物にしたいので、本を買ってみた。この本で得た知識を使って書いた小説もここで投稿していくので是非閲覧して頂きたい。
要約 シナリオ・センター式 物語の作り方 新井一樹 著
概要
シナリオ・センターという脚本家養成学校の創作メゾットを、同学校の創立者である新井一の孫である筆者が事細かく解説した、小説執筆ハウツー本。
現在発行部数5万部を突破し、脚本、小説、自分史、マンガ原作を作る全ての人に役立つ究極の一冊。
本書の要点
第一章 物語の姿を知ろう
①「何を書くか」✕「どう書くか」=面白い物語
多くの人がセンスや感性を重視し「どう書くか」の表現技術を軽視している
②物語はストーリーとドラマでできている。ストーリーが器でドラマが料理、
第二章 物語の設定の作り方
③「テーマ」✕「モチーフ」✕「素材」=面白い物語の設定、偏りすぎはご法度
第三章 登場人物の作り方
④パターンを突破するのがキャラクターであり無限のドラマを生み出せる
第四章 物語の構成の立て方
⑤起承転結を使った構成、物語を考えやすいのは「転結起承」の順番
第五章 シーンの書き方
⑥面白いシーンの3条件、人間が書けているか、次のシーンが見たくなるか
画になるか。
要約
創作において「技術を得ることは個性の喪失につながってしまう」、という
声に筆者は個性の発揮のためにもまずは技術が必要と主張する。「何を書くか」は我々の内側にあり、誰かに教わる物ではないが「どう書くか」は技術
でありこの2つのかけ合わせで面白い物語は成立する。しかし技術を軽視
してしまい結果を出せない書き手が多数存在する。前提として物語はストーリーとドラマという2つの要素でできている。重要なのはドラマである。ストーリーは出来事の羅列であり、おおまかにいくつかのパターンに分類できてしまう。このことを認識していないと、ありきたりなものができる。ドラマは出来事の中で「人間」を描くことで生まれる。物語とはストーリー構造を利用して、ドラマを描くことだと筆者は語る。食事に例えるとストーリーが器でドラマが料理、器を磨いても美味しい料理が提供できるわけではない。また物語を作る際考えることは3つのパートに分かれる。順に物語の設定を考えるパート、登場人物と構成を練るパート、シーンを書くパートだ。それぞれ、アイデアの大きさが大、中、小となっており、アイデアの大きさの区別によって物語作りの材料が揃ったか確認がスムーズになる。物語の設定は「テーマ」✕「モチーフ」✕「素材」=面白い物語の設定、という式で表せる。モチーフは物語の題材で、映画「タイタニック」で考えると、テーマは愛することの尊さ、モチーフは船の沈没、素材は、時代、場所、登場人物から。よくモチーフの題材の珍しさに固執し他がおざなりになってしまう事があるので気をつけよう。テーマは物語の旗印であり、明確に一つに決まっていることと、ある程度シンプルであることが要求される。しかしそのテーマを作品中で高らかに宣伝することは得策ではない、読者が受け止めた後、作品中に溶け込んでいるテーマによってその世界に浸りたくなるのが優れた作品だ。モチーフはそのテーマをより具体化し、素材はモチーフをより具体化している。モチーフには無限の可能性があり、作るための方法は「歴史、ミステリー」等のジャンルから見つけたり、これらのジャンルをかけ合わせたり、職業など自分特有の知識を利用したり、ニュースから取るなど、多様な手法が存在する。設定の制作の後は、登場人物を作る。登場人物はドラマの作成に必須であり、この登場人物の解像度が低い場合読者の感情移入が困難になり物語から心を離すきっかけを作ってしまう。一方で解像度が高いとシーンの設定がよりしやすくなる。解像度を高めるには、性格、憧れ性、共通性の3つを軸にする必要がある、始めから要素を増やしすぎると人物がぼやけてしまう。憧れ性とは、登場人物に読者が憧れを抱くポイントであり、共通性は読者が親和性を感じる箇所である。この2つを先んじて定めた性格から、矛盾の発生しないように作る。これに秘密や欲望、人間関係を付け加え人物が作られる。そんな登場人物は3タイプに分けられる。主人公、脇役、端役の3つだ。主人公の特徴は語り手であるが故にスポットライトの当たり方が多角的だ。例えばビジネス小説であれば、主人公は物語の主な舞台である会社意外に家という舞台が登場しこの2つの場所での書き分けが要求される。脇役は主人公との関わりが発生しているときに個性が出てくる。そのため主人公と関わりのない場所で脇役の行動を描きすぎるのはNGだ。端役は食堂スタッフ等の主人公の向かう先にいる人物で、シーンには必要だが物語の進行に関わらない、当然身の上話等の掘り下げは不要である。この二人はあくまで主人公の引き立て役なのだ。先ほど登場人物と同列に並べられていた構成は「転結起承」の順番で考えるのが良い。起承転結のそれぞれの役割は転が、起承で作り上げられたテーマの表現、結がそのテーマが定着する余韻を残し感情移入の隙を生んでいる。どちらもテーマに関与するという共通点が有り、転結はセットで考える必要がある。起では素材の紹介や、物語ジャンルの紹介、テーマの逆を描くこと、の3つの役割が有り、このテーマの逆の描写のために先に転結を書く必要がある。承では事件、事実、事情を入れ、主人公を困らせる必要がある。これは起のアンチテーゼと転のテーマをつなぐ役目があるため物語の軸がブレることを防ぐことができる。これまで構成の機能を紹介したが構成を実際に立てる際は箱書きという物を使うと良い。箱書きは物語の行先を示す地図の役割を持ち、大中小の3つの大きさが存在する。代表的な作り方を紹介する。大箱を8つ作り承の割合が多いことに留意して、起承転結を割り振る。中箱は大箱の状況を成立させるために必要な展開を小箱では中箱のエピーソードを満たした物を書くといったやり方だ。これが終わるとシーン作りが待っているシーン作りには以下の条件がある。それが面白いシーンの3条件だ、人間が書けているか、次のシーンが見たくなるか画になるか、の3つである。人間を書くためには人物のリアクションを引き出すために、葛藤、相克、対立を作る必要がある。そのうえで使うのは人間のセリフである、セリフには一般的な会話と異なり無駄な情報が存在しない、それはテーマを一つに絞れないと読者が混乱するからだ。セリフは説明だが説明的であってはならずキャラクターの個性を出すものとして使う必要がある。またそんな説明であるセリフは律儀に場面に全部いれるとつまらなくなるので、飛躍させる必要がある。2つ目の次のシーンを見たくなるかの実現のためには登場人物の心情、行動、関係性、状況、の変化や主人公が常に行動していることの必要がある。またシーンの終わりのシーン尻に意味ありげな情報を追加するのも手である。最後の画になるかを実現させるには、リトマス法といった。人物にリトマス紙となりうる情報、行動を与えそのリアクションを直後に持ってくる方法や小道具や動作を用いてその人物を表現したりする方法がある。つかれたのでここで要約を終わりにする。
諸注意
この要約は、高校生のいちノートユーザーが自分の読書体験を最大化するために行ったものであり、内容の確実な正確性は担保されていない。要約も序章プラス6章のところをサボっているしている。またきちんと書いた章でも骨太な本だった事により内容をだいぶ端折っていたりする。だからあくまでこのノートは創作を始めようとする人に、こんな本があるよという紹介をしているという体で見ていただけると有り難い。また本作独自の表現は太字にし、私との区別がつくようにしてある。
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小説執筆について
今後このノートでは、この本に書いていることを活かし小説の執筆を行う予定だ、テーマは 友情は深まるほど面倒くさいモチーフは とある友人同士の関係の破綻素材は 現代 学校 高校生男子で行こうと思っている。
以上猿山坊主でした。