アートが育っている街ー黄金町探索記
京急線黄金町駅~日ノ出町駅
噂には聴いていた。
黄金町はアートな街だということ。
知人のイベントで黄金町でのアートイベントに参加した様子などを写真やスライドで見た事があった。
もう2〜3年前の事だが忘れずに、ずっといつか来たいと思っていた。
契機
そもそもの黄金町はピンクなイメージの猥雑とした大人の街だった。それを街の活性化とイメージを変えるべく、アーティストを誘致して、イベントを誘致して、アートの溢れる街に生まれ変わろうとしているというのが、私が把握していた事前知識。
少し調べると京急電鉄による高架の耐震補強工事をキッカケに、2005年違法特殊飲食店をほぼ一掃したという出来事があった事がわかった。その事によって街から違法特殊飲食店の大半はいなくなり、街は普通の町に近づいたが次なる課題が生まれた。町の空洞化である(註1)。
2008年に開催されたアートフェスティバル「黄金町バザール2008」の成果を踏まえて、2009年に発足したNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターという団体が中心となって街はアートという方向に進んでいった。
団体はアートイベントの実施や「黄金町アーティスト イン レジデンス」という、空いた飲食店を生まれ変わらせ、アーティストの活動スペースとして提供するという取り組み等多種多様な取り組みを行なっている。
課題解決の手段としてアート
上記の様な事は帰ってから調べた事。
印象だけを伝えるなら。
想像以上だった。
わざわざ美術館に行かなくても、黄金町に来れば様々なアートに触れる事ができる。
アート!
アート⁈
アート!
きっと昔は子供は「通っちゃいけません!!」と叱られたような道に並ぶ店という店が、ほぼ全てアトリエ又はイベトスペースになっていた(上述のアーティストインレジデンス)。
そして、その中には子供の居場所となりそうなアトリエもあった。
この街でもう一つ印象的だったのは、子供の居場所になろうとしているスペースや団体が少なくない事だった。
もちろん、アートと子どもは親和性が高い。
ここからは調べていないので、あくまでこれまでの経験則なのだけれど。
この街の子ども達のおかれている状況と歴史を如実に表している気がした。
表面的には違法な店はいなくなったかもしれないけれど、違法なものというのはどこでも抜け道を見つけている。考えたくはないけれど、万一子ども達に危険が迫った時に、すぐに頼れる場所がすぐ分かるようになっている事は子ども達にとって大事な事である。
最後に
黄金町はアートに溢れていて、かつ美味しいモノがあるお散歩するのにピッタリの街だった。
Chairさん。
Coffeeも美味しかったけれど、マグカップの口当たりが非常になめらか。
ずっと飲んでいたくなる。
器にもこだわっているお店は嬉しくなる。
またいつか。
アートと美味しいコーヒーに会いにこよう。
【註釈および参考】
(註1)坂井晃介「地域再編におけるアートと歴史——横浜市中区黄金町における実践者の語りから」≪社会調査報告≫
参考HP
【写真】
2020年12月5日撮影