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映画「空に住む」-赤ワインからみた景色
ある日Facebookを見ていたら映画好きな知人が紹介していた映画。
私は映画を観ない。
映画好きな友人や知人から、
「〇〇〇凄く良かったよ!絶対行った方がいいよー」
と、直接言われても行かない。
primeのおかげで家ではたまに観るようにはなったけど、圧倒的にドラマが多い。
ただ、嫌いなんじゃない。むしろ観たら、もっと映画観たいな、、、とその時は思う。
そんな私が観に行った映画。
「空に住む」
映画をどの席で観るか?
最前列の真ん中。
がベスト。
もしくは前方の真ん中あたり。
はたまた、最後列の真ん中あたり。
あと、出来れば前後左右に人は居ない方がいい。中々難しいのだけれど。
きっとだから映画を中々観に行かないのだ。
だけど、今日はそれが叶った。
丸の内ピカデリーなんていう大きい劇場の最前列に、好んで座る人は居ないのだ。
余談だけれど、そこまで大きなスクリーンで映画を観たことがなかったので、今回、細いはずの女優さんが凄く巨大に見えて驚いた。映画を観るスクリーンの大きさって大事なんだと勉強になりました。
印象的だったのは三つ
赤ワイン
余白
目に見えない関係性
※以下シーンや内容についての解説はしていないけれど、示唆的に内容に触れているので読むかどうかは、ご自身の判断に委ねます。
赤ワイン
大体は上品にボウルに適量が注がれている。
多分、シャンパンが一度だけ。
白ワインは一度も出てこなかった気がする。
なんとなくフルボディなのかなって想像していたけど、もしかしたらシーンによって味は違ったのかもしれない。ラベルが違ったような気がする。
一度だけ、なみなみに注がれた赤ワインが一気になくなるシーンがあった。流されない涙の代わりに赤ワインが一編になくなったのだ。
余白
いきなりのアップ。
カメラワークが独特、、、というのだろうか。
言葉の代わりに人の顔がよくアップになっていた。
それがより心情をあらわしていた。
話をしている当人の時もあれば、話を聴いている人の時もある。
はたまた。
台詞の中に登場人物たちがどうなったかが示唆される。説明的ではなく端的に。詳しくはどうなったかは描かれていない。
目に見えない関係性
「地獄」について語るシーンが何度かあった。そこには赤ワインもあったし、目に見えない関係性もあった。もっと良いワードや台詞もあったのに観終わって思い出すのは、赤ワインを揺らしながら「地獄」をモチーフに関係性について語るシーン。終わったつもりでも全然終わっていない。一度交わったら最後。
死んでも終わりではない。
失敗しても終わりではない。
一見、絶望を予期させるけど、
繋がりは切れないのだと伝えたかったのかもしれない。
それでも人は生きていかなければいけない
そんなテーマだったのかもしれない。
映画も小説も観た人、読んだ人によって解釈は変わるものだと思う。非常に観やすかった。
「面白かったーーー‼️」
という余韻ではないけれど、
「観て良かったな」
とじわじわと染み渡る余韻である。
映画館での二度目はなくても、primeで観れるようになったらまた観たい。