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トルコ旅行余談

 トルコのトイレの小便器は高さの決まりがないらしい。地域によって、高さが違うのである。酷い所になると、チンチンが小便器にギリギリ当たらないくらいの高さ、背伸びをしないと用が足せない高さのところがある。僕より背の低い人は個室で用を足すしかなかろう。

 バスのWi-Fiは肝腎のnoteが接続できない。乗り継ぎで待っていた上海の飛行場内でも、同じように接続ができなかった。上海空港の受付の女性にどうにかならないか聞くと、Googleは繋がらないかもしれない、との答え。流石中華人民共和国である。
 ホテルのWi-Fiもパスワードに生年月日を入れよ、といわれたが、全然接続できない。ホテルの人に聞くと、何のことはない。日本と海外では順番が逆なのだ。僕は19631004と年月日で打ったが、海外では日月年が常識であった。つまりは04101963と打たなければならなかったのだ。

 トルコの食事には大概米が出る。同時にパンも出される。日本人からすれば妙な気分だが、彼らにとっては米はメインディッシュの添え物扱いである。炒めた米を肉か魚の横にちょいと置いている。米は当然ながら日本米ではないので、ちょっと長い。

 トルコでは通貨はトルコリラであるが、場合によってはドルや円が使えることもある。「お客さん、1000円でいいよ」と売りに来る現地の人がいる。ただしお釣りが必要な場面ではトルコリラで返ってくる。

 ボスポラス海峡のクルーズ船に乗っていたら、オレンジジュースやティをお椀にいっぱい持ってきた男が「どうぞ」と差し出してきた。当然サービスだろうと思ってサンキューと受け取ったが、何と有料だった。まるで詐欺である。しかも確か10リラだったと思うが、日本円にして500円。高い。20リラ渡すとお釣りが足りなくて、相手は仕方なくチョコレートを渡して、釣りの代わりにした。そのチョコの値段は判らないが、酷い話である。

 トプカプ宮殿は段差が多くて転びやすい。大きく転んでしまったが、荷物を庇うあまり、左足をひねってしまった。少し痛かったが、歩くのに支障はなかったので、添乗員が保険の申請をするか聞いてきたが、断った。自宅に戻ってみると、綺麗な紫色に左足が変色していた。まあほっといたら治るだろう。

 ボスポラス海峡クルーズ乗り場の回りにあるバザールでは、日本のアニメのグッズがたくさん取り扱っていた。ハイキュー、デスノート、スラムダンク、ドラゴンボール、等々。Tシャツやフィギュアが、店一杯に飾ってあった。
 
 今回のツアーは福岡発上海経由でイスタンブールへ行く予定であった。しかもおひとり様限定なので、全員が知らない者同士である。遠くは京都、沖縄から参加してきた人もいた。70歳あたりがメインであった。同じようなツアーで別のメンバーは若い女の子が数人参加していて、羨ましい限りであったが、このメンバーの方が、気楽でいいかもしれない。どうせ僕も爺さんの仲間入りなのだから。

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