ちびまる子ちゃん
中学生の頃、妹が読んでいた少女漫画のりぼんを夢中で読んで、一人ときめいていた。じきに自分で買うようになった。
ちびまる子ちゃんがりぼんでヒットした頃は、もうりぼんは読んでいなかったので、TVで初めて見て感動した。これは稀にみる傑作漫画だ。
早速単行本を買って読んだ。いわゆるエッセイマンガというやつで、当時の小学校時代の模様を描いている。丁度作者のさくらももこさんとは2歳差で僕が年上なので、ほぼ経験した小学生時代は重なるといっていい。
こんな傑作な懐かしい漫画は他にはない。全く新しいジャンルの漫画の在り方を開拓した。
後半はネタもなくなり、創作のギャグ漫画になってしまったのが残念だが、花輪くんや、野口さん、ハマジにブー太郎等々、キャラクターがたっていて、それはそれで面白かった。ちびまる子ちゃん以外の作品も傑作が多く、(コジコジ、神のちから等)すっかりファンになった。エッセイも書きだしたので(まる子だった、さるのこしかけ、もものかんづめ等)出るたびに買っていた。
まだまだ活躍してほしい作家の1人だっただけに、返す返すも早世してしまったことは残念である。ご冥福を祈るしかない。
ところで、丁度ちびまる子ちゃんが世間でも評判になっていた頃、あの、ぴ~ひゃらぴ~ひゃら、踊るポンポコリンの歌が流行っていた時の出来事だった。
自分の勤めるホームセンターの店でちびまる子ちゃんのクッションを売っていた。迷わず買った。車用に2つ。
ところが買ってすぐに、夜中車上荒らしに会った。鍵は壊され、盗られたものといえば、そのクッションだけであった。ちびまる子ちゃんのクッションほしさに、車上荒らしをしたのか。どこのガキかはしらないけれど。それにしてもおそるべき人気である。
修理代が6000円もかかった。こんなことならクッションくらいやったのに、と悔やんでも悔やみきれない口惜しさが残った。(顔に縦線)
それ以来車にクッションは入れていない。