日焼け
夏休みにプールに行くと、誰よりも焼けて黒くなっている。水泳帽の跡がおでこにくっきりできていた。
もともと僕は色が白くて、そのためそういうことになるのだが、皮が剥けるのも他の人より早い。それですぐに元通り肌が白くなってしまう。
当時はオバサンたちに羨ましく思われたものだったが、自身は色黒のほうが男らしくかっこいいので、恨めしく思ったものだった。
これは多分に親父の遺伝のせいによるものであるようで、親父が色白で、ゴルフから帰ってくると、ポロシャツと腕の境目がくっきりと目立っていた。
そんな訳で僕も大人になっても色白で、それで得したことはない。女形でもすれば意外と似合っていたかもしれないが、そんな機会もなかったし、そもそもそういう趣味もない。
今はもう水泳になんぞ行くこともないし、炎天下の中、歩くことはあるが、なるだけ控えるようにしている。熱中症になったらえらいことだ。そのうえ肌が白いと皮膚がんになる恐れが肌黒の人より確率が高そうだ。もっとも皮膚がんになるのなんぞ西洋人でもあるまいに、あまり考えたことはないが。
反対に妻は割と色黒のほうで、それで悩んでいる。若い頃は健康的で印象は悪くないと思うのだが、歳を取ると日に焼けた所がシミとして残って大変らしい。
昔ロゼッタ化粧品のCMでしろこさんとくろこさんを思い出した。知っている人は知っている。