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シニアタレント

 最近Instagram辺りでシニアタレント募集の広告をよく目にする。急募何て書いてあるのもある。そんなにシニアタレントが足りないのだろうか。日本中老人で埋め尽くされているというのに。埋め尽くされているというのは言い過ぎだが、逆ピラミッドになっていることは確かだ。老人は確実に多い。妙な所に老人の需要があるものだ。
 勿論審査があって合格した人だけが、タレントになって、CMやドラマのチョイ役なんかを務めるのだろうけれども、そうはいっても応募する人が少ないのだろうなあ。
「今更、タレントなんかになれるか」
「余生を穏やかに過ごしたいのだ。放っておいてくれ」
 等々、老人たちは思うであろう。また新しくチャレンジをしようなんて人物はそうはいないものだ。これがカネに困っている人なら、一か八かで応募する人もいるかもしれないが、結構ハードな仕事だろうから、なるべくなら敬遠するだろう。
 そうはいってもタレントになって、アイドルやスター達に会えるのはワクワクしないでもない。もし當真あみちゃんに会えるのであれば、夢みたいな話だ。ましてや手でも触れようものなら、その場で昇天しそうだ。
 では僕が応募すればいいではないかという声が聞こえなくもないが、これだけ病で苦しんでいるのだから、無理な話である。夢物語である。もっとも健康体であっても応募するかどうかは怪しいところである。僕もタレントになるよりは、妻と一緒に旅行に行ったりして、余生を過ごしたい。いずれにせよその業界だけ老人不足なんだなあという話。
 

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