茶碗
朝飯を午前5時前に食べ終わり、食器を洗っていた時、悲劇は起きた。
ポロッと食器が割れて、というより、折れて、といった感じで床に落ちて、哀れ無残茶碗は砕け散ったのである。
朝から縁起が悪いな、と思いつつも、砕け散った破片を集めて丁重に葬った。
さて昼からは茶碗代わりをどうしようか。丼茶碗ならある。それでいいか。食い過ぎることもないだろう。
昔ならよく夫婦で旅行に出かけ、陶器市かなんかがあると、そこで安い○○焼の茶碗を買っていたものだったが、今は何処にもいかない。だいいち車がない。
一時期、夫婦で断捨離を決行し、食器類も必要最低限に減らしたので、食器棚はスカスカになり、こういう時、代わりの茶碗がない。
閑話休題。食器棚のことを昔、水屋と呼んでいたが、今でも年配の人はそう呼ぶのだが、なんでかな、と思いネット検索してみた。
昔台所のことを、水を扱う場所として水屋といったらしい。そこにある食器を収納するものを水屋箪笥といい、それがいつの間にか箪笥が抜けて、食器棚を水屋と呼ぶようになったとか。
同じような意味でトイレのことを厠というのは川屋からきているらしい。昔は川に流していたんだなあ。
話が随分ずれたが、割れた茶碗は実は、本当に本物の茶碗で、何を言ってるかわからないかもしれないが、飯椀ではなく、つまり飯を盛るものじゃなく、茶をたてる茶碗であった。
以前使っていた茶碗が割れたので、代わりにこれがあるからいい、と買わずに使っていたのである。だから、熱い飯を盛ると、熱くて茶碗が持てなくて、ついつい犬食いみたいになっていた。やはりそれぞれの役目というのはあるようだ。それでも何年使ったかしら。結構お世話になった。
ダイソーへ行って、安い茶碗でも買ってこようかしら。今更どこそこのいい茶碗なんぞ使わなくてもいいから。
ちなみに使う茶碗によって運勢がどうとかってないですよね?安いのでも構わないですよね?結構そのへん気にする方なんで。
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