きのこ雲
妻と2人で広島の実家に帰る。お盆だからというのもあるが、90歳になろうかという独り暮らしの我が母親のご機嫌伺いである。
膝が痛い以外特に悪い所もない。施設に入るのはNGということなので、1人で暮らせている状況なら、まだしばらくは様子を見ていたい。
施設に入ると、急にボケたりすることもあるので、体が動くうちは1人でも暮らした方がいいのだろう。
我が家で引き取るには4LDKのマンションで、子供が2人同居しているので、厳しい状況ではある。それに気楽な独り暮らしが気に入っているようだ。
今の状況であればあと10年位生きてそうな感じである。下手をすると僕の方が先に逝ってしまうかもしれない。人生100年時代とはよくいったものだ。でも多分、僕らの世代は、そう長生きする奴もいなさそうな気がする。
せいぜい長生きするがいいさ。看取ってやれるかどうかはわからないけれど。戦争でつらい子供の時代を送ってきたので、その見返りだろう。
戦争中、母親は長崎の雲仙だか小浜だかに疎開しており、原爆のきのこ雲を見たという。8月9日の長崎の原爆のきのこ雲だ。あれから79年が経つ。