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呑兵衛

 僕は基本酒が弱い。すぐ顔が赤くなる。その割に飲む。若かりし頃は大学の先輩たちに飲まされて、いつもゲーゲー吐いていた。
 それなのに酒が大好きである。すぐ赤くなるなら、缶ビール1本あれば満足でしょう、と思われがちだが、缶ビールだったら、500mℓ缶2~3本は飲む。ワンカップ大関300mℓだったら3本は飲む。720mℓ瓶で売っている酒なら空けてしまう。1升瓶なら2~3日で空ける。
 今は仕事もしていないので、2日酔いに気を付けることもない。第一、仕事を辞めてから、2日酔いにはなったことがない。2日酔いというのはストレスも関係しているのかもしれない。単純に好きなだけ寝れるからかもしれない。でも夜中に目が覚めて、朝の味噌汁を作ったりしている。
 でもいい加減歳なので、健康の事を考え、家族、特に息子から、いつも嫌ごとをいわれる。それで休肝日を2日取って、3日目に飲むようにしたのだけれど、不思議なもので、そういう感覚で飲むと、酒量が落ちてくる。あんまり飲まなくても、もう寝ようか、という気分になるものである。
 酒とは慣れだな、と思う。頻繁に毎日のように飲んでいたら、酒量が増え、飲まなかったら酒量は減る。もっとも本物の呑兵衛は1日でも欠かさず飲みたいものであろうが、僕は案外ノンアルコールビールで我慢できているので、呑兵衛ではない。
 理想は家飲みをやめ、酒を飲む機会の時だけ、外で飲むことだ。普段飲んでいなかったら、多分すぐに酔っぱらってしまうのではないかと思う。経済的でいいといえばいいが、忘年会など飲み放題だったら、逆にもったいない気がしないでもない。でも健康の事を考えたら、そっちのほうがいい。病院代もかかることだし。
 実はうつ病の薬を飲んでいるから、アルコールは控えるように言われている。本来飲んじゃあいけないことになっている。そういう訳なので、飲む機会を極端に減らさなければならないのだ。
 

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