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カンボジア編集後記
地元ガイドがよく喋る。こっちは先に進みたいのに話が長くてなかなか前へ進めない。後半は無視して勝手に先に先に進んでいった。迷子になったら大変だが、結果論から言えばその心配は取り越し苦労に終わった。
彼は自分の昔話をよく喋る。ポル・ポト派による残虐を目の当たりにした子供の1人であった。
ポル・ポト派といってもこのツアーに参加している老若男女、10人に1人も知っている人はいない。僕も詳しくは知らない。受験の世界史で憶えただけだ。クメールルージュ何て言っても何人も知らないだろう。所詮は他所の国で起こった出来事なのである。しかも50年経っている。憶えていないのも無理はない。
だが彼にとっては今だに現実の問題なのである。そのせいで未だカンボジアは貧乏な国民が溢れた国家なのである。アンコールワットを観に来ただけの僕らとは温度差が違いすぎる。僕らにとってはポル・ポトとかどうでもいいことだったのだ。
カンボジアはまだインフラでさえ整うのに時間がかかるであろう。子供の教育でさえ、学校に行くこともなく、親の手伝いをして暮らしている。まだまだ貧困に苦しむ国はあるのだ。そう感じた旅行でもあった。