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自宅が一番

 旅行をして帰ってくると「やっぱり家が一番だな」と本当に思う。旅に行く前はあれほど、期待に胸膨らませ、非日常を味わいたがっていたのに。
 日常があってたまに非日常があるのがいいのだ。いつまでもさすらいの紋次郎では、落ち着くところもない。その意味では日常が、我が家が素晴らしいという認識を得たいがために旅行に行くのかもしれない。
 非日常にはトラブルがつきものだ。ハウステンボスの帰りも、長崎から佐世保行の列車が線路に陥没が見つかったとかで 急に電車がこなくなってしまった。バスの予約をしていたので一大事だったが、さいわい長崎ーハウステンボス間を行かない特急ハスステンボス号が終点ハウステンボスに来てくれたおかげで助かった。これは折り返し博多に向かって行くのだ。僕らの向かう佐世保には行かないが、一歩手前の早岐には止まる。それなら大村線の佐世保行の列車に乗れるはずだ。すぐさまその特急に乗り、特急料金は払わず、1区間だけ乗った。おかげで佐世保行の列車はすぐ捕まえることができ、事なきを得た。(すいません。わかりにくい表現で)
 こういう経験が思い出となって、後から懐かしくなってくるのだが、旅行から帰ってきた矢先は、やっぱり「自宅が一番」である。今ビールを飲んで寛いでいる。明日からまた暇な日常が始まる。
 



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