見出し画像

消防署

 うちのマンションは都会にあり、ゆえに外は夜中であろうと、昼間であろうと、救急車の音や消防車、パトカーの音などがうるさく響く。パトカーなどは追跡しているのであろうか、ずっと鳴り響いていたりする。
 あの音どうにかならないものであろうか。一度救急車の隊員に聞いてみたことがあるけれど、怒ったような口調で「それはできません」といわれた。法律で決められているのだろう。
 まあ便利な環境で、パトカーがうるさいわりには、治安もいいので、それぐらいはなんでもないことではあるが。
 うちのマンションは4棟あって、住民が多い。だから、救急車を呼ぶ機会がどうしても多くなる。いろんな世代の世帯がいるので、仕方ない事である。
 消防署も歩いてすぐ近くのところにある。何でもここには化学物質に対応できる消防車が北九州で1台、ここにのみ配備されているらしく、住宅街であると同時に工業地帯が近いというのを、感じさせる。さすが工業の街、北九州である。
 朝はいつも消防署の人たちが外に出て運動をしている。そして機械類のチェックをする。いざという時にちゃんと動くかどうかの作動チェックである。
 消防署の前はスーパーがある。一番近い地元資本のスーパーなのだが、ここは価格が高いので、滅多には買い物に来ない。酒を飲んでいた頃は、コスモスよりも品揃えがよかったので、よく買い物にきていたのだが、酒を飲まなくなってからは、縁遠くなった。
 消防署の真向かいなので、この店は毎日ちゃんと消防法に触れぬように商品の置き場や非常口など気をつけていかないといけないので、大変だろう。もっとも日頃からちゃんと徹底しておけばなんてこともないのだろうけれども。
 ホームセンターに勤めていた頃は、半年に一回、消防署が視察に訪れるので、そのための準備が大変だった。非常口前にモノを置くな、脚立をちゃんと片付けろ、消火栓の前を塞ぐな、通路にモノを多くな、非常口の照明の電球が切れたままになっているぞ、等々。消防訓練も年に2回やらないといけない。違反箇所が見つかると、改善命令が出され、改善しましたという書類を提出しなければならない。何だか懐かしいなあ。そういえば防火管理者の資格証どこへやったけ。今度探してみよう。もう必要のないものだけど。
 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?