毎日が日曜日
毎日が日曜日である。一時流行語にもなった、城山三郎氏の小説のタイトルである。小説の内容と事情は僕とは違うが、最終的に仕事を辞めて、再雇用や再就職でもせぬかぎりは、毎日が日曜日である。
2023年になって、3月が終わる頃から、翌年の3月まで、仲間が次々と増えていく。大学同期のT君は一浪なので、今年の3月いっぱいで、定年になる。公務員である。同じく僕の妹の夫も公務員で、歳は僕と一緒だが、3月いっぱいで、早期退職するようだ。しばらくゆっくりするらしい。
公務員は60歳になった年度の3月で、定年退職となるらしい。もっとも今、1年ずつ延長して、やがて定年を65歳にする計画のようだ。だから妹の夫は2年を残しての退職である。僕の勤めていた会社は、60歳を迎える日が属する給与期間末日に退職することになっている。一般企業は、多少前後はするようだが、だいたいそういうものらしい。
僕は57歳で早期退職した。再就職もしていない。病気のせいだ。でもおかげ様でおカネの面は今のところ苦労はしていない。日本という国に生まれてよかった。
それにしても僕の友人は公務員系が多い。とすると僕のように失業給付は貰えないシステムになっているらしい。ただし退職手当が充実しているので、僕よりは随分多く貰っている。家のローンやリフォーム、子供の教育資金等、それで十分賄えるので、辞められるわけだ。
今、僕は毎日が日曜日を満喫している。つまり暇だということだ。1日の用事は掃除洗濯朝食の準備、あとはNOTEの記事を書くことくらいだ。ジムくらい毎日でもいけばいいのだが、腰が痛くて自信がない。最近体重が増えて顔に貫禄がついてきた。年齢を考えれば、これくらいが丁度いいのかもしれない。
1日は何もしないとあっという間に終わってしまう。充実した1日を送るために、他にも何か趣味を持たねばならぬとは思っているが、今のところ思いつくことはない。
旅行でも行ければいいのだが、妻や子はそれなりに忙しく、一人旅も淋しい。それにあまりおカネのかかる趣味は敬遠したい。たまにならいいけれど。
そういう訳で、今日も日が暮れて、日が昇る。現在午前4時半。早く寝るので、早く起きてしまうのである。
これからの楽しみについていろいろ考えるのも楽しい。