アラジー
食パンにバター、あんこ、生クリームを乗せて食べるのが好きだ。回転焼、鯛焼き、キンツバにおはぎ、羊羹、最中、饅頭、全部大好きである。
小さい頃。若い頃。歳をとってから。人間の味覚というのはどんどん変わっていく。あんこなんて小さい頃、嫌いだったが、若い頃からだんだん好きになった。
苦いもの、辛い物も小さい頃は嫌いだった人が多いだろう。なぜなのだろうか、歳をとってから、そういうのが好きになるのは。
コーヒーなどが代表的な飲み物だ。最初子供の頃は苦くて飲めなくて、砂糖やミルクをマシマシして飲んだ記憶が誰にでもあるかと思う。それがいつしか、格好つけて、大人の気分にひたって、多少我慢して、苦いコーヒーをブラックで飲むようになり、やがてその味が好きになっていく。
大人になっていくというのはそんなものなのかもしれない。
しかしあんこは甘い。甘いのに小さい頃嫌いだった。そういう人は結構多いようだ。僕もそうだったし、妻もそうだったらしい。なぜだろう。
甘すぎるのである。歯が浮くというか、なんとも言えない嫌な感覚があったのを思い出す。今は何ともないのに。味に慣れたのだろうか。味に鈍感になったのだろうか。
好き嫌いとは違うが、食物アレルギーがある。これも少しずつ慣れさせることで、治す治療法があるようだ。玉子やそばや、小麦粉、キウイや大豆や、ピーナッツバターやら、いろんなアレルギーを発する食品はある。それでアレルギーがなくなるのかどうかは懐疑的な面もあるが、TVなどで特集をみたけど、効果はあるようだ。
息子がキウイフルーツアレルギーである。幸いにして、小麦粉や玉子と違って食べないなら、食べないでいいものなので、何の問題もない。ただ最初食べさせた時、顔がはれ上がったのはビックリした。
どうでもいいことだけど、アレルギーって、英語で発音すると、アラジーってなるんだね。数年前知って感動した。本当にどうでもいいことだけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?